trailer train
2025年05月25日
trailer を作る


後ろの扉部分はきちんと作っておかないとそれらしく見えないので、ブラスの板と角線などで作る。前の部分は空気抵抗を多少減らすためか丸味が付いているので、削り出してパテで仕上げて表現する(実際の空気抵抗は、前方の抵抗よりも後方の渦の方がはるかに大きい)。
車輪のサスペンションはあまり見えないからごまかしたい。事実、このキットのサスペンションの部品はごく適当な形の鉛合金だ。
ジャンク市で目を皿のようにして木製キットを探して来たが、さすがにもう出て来なくなった。さりとて、プラスティック製のオモチャは要らない。

タイヤ、サスペンション、landing gear(前方の仮の脚)などは入手の見通しがついた。ランディング・ギヤとは、飛行機の着陸装置のことであり、この言葉をここでも使うというのは興味深いことである。
トレーラには鉄道車輌にないものがいくつかついている。それを付けねば実感が出ない。一番気になるのは前方の上の角にある高さを知らせる燈火だ。ちょうど良い虫ピンを切って差し、透明塗料を塗れば出来そうだ。

2025年05月21日
TOFC



隣の車輌との接続部分の渡り板も半分ほど付けてなかった。これはエッチングの網板と角材をハンダ付けすればすぐできる。動かすものではないので気楽である。本体を塗ってからでも簡単に後付けできる。
この渡り板は最近では無いものが多い。荷役方法が変化し、門型クレインで降ろすのが主流になった。昔のようにトラクタを後退させて連結し、1台ずつ降ろすということはしなくなってきたのだ。



線香の入っていた桐の箱にちょうど良い深さのものがあったので、それから切り出して妻と床板を貼れば出来上がるような気がしたが、材質があまりにも軟らかいので断念した。
庭のデッキを更新した時の古材を取ってある。30年も陽に当たっていたので良く枯れている。これから切り出してみたい。中は中空にしないと重過ぎるし、重心が上がってしまう。実感的なタイヤをどのように調達するかはなかなか難しいことだ。3Dプリントしか方法が無いのかもしれない。
2019年02月17日
続々 神戸の行事
ピギィバックは3種持って行った。本当は 89 ftを7輌持って行きたかったところだが、持って行く入れ物に余裕がなかった。
これは1960年ころ、UPが小口配送をしていた時のものだろう。 トレーラは 24 ft(7.2 m強)である。この模型は硬質ウレタンの鋳物だ。塗装は大変苦労したが、つるつるに仕上がった。あたかもブリキのおもちゃのようである。しかし、この種の材質の模型は、50年も経つと形が無くなっている可能性もある。それだけが残念である。
この flatcar も、53ftである。
89 ftの車には40 ftのトレーラを2台積んだ。J.B.Huntのロゴが鮮やかだった。
Autorack 自動車を3段積む貨車を塗った。こんなに透け透けでも塗料はたくさん要る。意外と表面積が大きな車体なのである。1,2段目に車を積むのは非常に難しい。載せてある車は故植松宏嘉氏の愛車のジャガー2台と、1939年Hispano Suizaである。こんな高価な車を裸で運ぶわけはないが、縮尺が正しい車は手に入りにくいのだ。
このUP塗装のものは珍しい。写真が載っている本を探し当てたので、それを参考にした。

この flatcar も、53ftである。
89 ftの車には40 ftのトレーラを2台積んだ。J.B.Huntのロゴが鮮やかだった。

このUP塗装のものは珍しい。写真が載っている本を探し当てたので、それを参考にした。
2019年02月15日
続 神戸の行事

フライスを使って等間隔、等しい深さに溝を掘って丸線を浅く入れるというアイデアは、納得できるそうである。深さが綺麗に揃っているので評判が良かった。ウェザリングはこの程度で良いそうで、やり過ぎではないそうだ。積荷がないので、ベアリング玉をスイカ塗装にして入れると良い、とのアイデアを戴いた。
3Dプリンタの話題は尽きない。N氏からは、仕事上の様々な事例を教えて戴いた。ナイロンは湿気に弱いそうである。濡れると強度がかなり落ちるということで、強度試験は濡らして行うと良いそうだ。


2019年02月07日
貨車を塗る
博物館の工事は少しずつ進捗している。今信号機を作っているところだ。今月中に配線までこぎつけたい。
2月9日から神戸で行事があるので、何か新作を持って来いという話があった。未塗装の完成品が40輌ほどあるので、出来れば全部塗ってやろうと準備をした。
工程表では完成できるはずであったが、天候不順や突発的な事件があって6割程度の完成になった。急に雪が降って、軒先で乾かしていたものが凍結してしまったこともある。
いずれも貨車で、今回は積荷を考えることが多かった。たかが積荷とは言え、調べると奥が深く、ある程度は見切り発車した。
トレーラのキットをある程度の数、安く仕入れてあった。組んで形になってから10年以上経つ。手を入れて塗装すれば、立派なものになる。問題は後ろのドアのあたりの工作だ。木製キットだから、細かい造作は接着剤のイモ付けではいずれ壊れる。現に、30年前に組んだものは全て外れてしまっている。
一念発起して、ドアの部分は薄いブラス製とし、細いワイヤをハンダ付けした。面倒な工作であった。数が多く、相手が木製で寸法が微妙に異なる。修正してきちんとはめるようにして合印を付けた。エポキシ接着剤で貼り付け、下塗りした。
トレーラは概してアルミ地肌の外装が多く、残りは大半が白だ。白の中ではこのJ.B.Huntが好きで、これを多数作った。ディカールは多少用意してあったが足らないので、Dr.Yに複製をお願いした。側面が滑面のもあるので、それは自作するつもりだ。トレーラはタイヤさえ手に入れば、いくらでもできる筈である。
Piggybackという言葉は、日本語で言う「おんぶ」だ。決して小豚の背中ではない。ピギーパックという発音、綴りを見ることが多いが、間違いである。
2月9日から神戸で行事があるので、何か新作を持って来いという話があった。未塗装の完成品が40輌ほどあるので、出来れば全部塗ってやろうと準備をした。

いずれも貨車で、今回は積荷を考えることが多かった。たかが積荷とは言え、調べると奥が深く、ある程度は見切り発車した。
トレーラのキットをある程度の数、安く仕入れてあった。組んで形になってから10年以上経つ。手を入れて塗装すれば、立派なものになる。問題は後ろのドアのあたりの工作だ。木製キットだから、細かい造作は接着剤のイモ付けではいずれ壊れる。現に、30年前に組んだものは全て外れてしまっている。
一念発起して、ドアの部分は薄いブラス製とし、細いワイヤをハンダ付けした。面倒な工作であった。数が多く、相手が木製で寸法が微妙に異なる。修正してきちんとはめるようにして合印を付けた。エポキシ接着剤で貼り付け、下塗りした。

Piggybackという言葉は、日本語で言う「おんぶ」だ。決して小豚の背中ではない。ピギーパックという発音、綴りを見ることが多いが、間違いである。
2018年10月24日
床下
筆者は床下は徹底して省略することにしている。シルエットにはこだわるが、線路際で横から見て、見えないものは一切付けない。
貨車のキットでも、低床の場合は床下が全く見えないので、何も付けない。その場所に活字金などで作ったウェイトをどっさり付けることにしている。

そう言う筆者も、さすがに省略できない貨車がある。このトレーラ積載貨車は床が比較的高いのと、側板がほとんど無い車だから、丸見えである。床下には太いspine(背骨)があり、それにrib(肋骨)が生えている。スパインには活字金が満載だ。リブには補強もある。この三角のリブにはさらに前後3枚ずつ6枚の補強板が付く。
ブレーキ管も丸見えである。こういう場合は付けざるを得ない。最近、発掘された5輌を含め10輌を完成させている。もう無いと思っていた貨車キットが先日どっさり見つかった。安いものは記憶に入っていない場合があるのだ。この10年ほど、木製のキットは組める人が居なくなったらしく、捨値で出ることがある。1輌7ドル、5輌で30ドルほどで買っているのだ。
尤も、必要な物(台車、車輪、連結器、ディカール)は1輌当たり、30ドル見当掛かっているので、それほど安いわけではない。一番安上がりな調達方法は、台車と連結器が付いたボロボロの貨車を買って、車体を捨てることだ。それでも車輪とディカールは必要だ。
そういう安いものを買うと、帰国してそのまま棚の上に上げて、そのままになる。
レイアウトの作業が終わった後、帰り際の2時間程度の時間を振り向けている。夜間に接着剤が硬化するので具合が良い。2液性エポキシ接着剤を多用している。木材に浸み込んで固まるので、強力接着ができる。圧着にはブラス塊、鉄塊を用意してあるので、それらを載せて待つ。こういう作業には数時間で固まるものが適する。
貨車のキットでも、低床の場合は床下が全く見えないので、何も付けない。その場所に活字金などで作ったウェイトをどっさり付けることにしている。


ブレーキ管も丸見えである。こういう場合は付けざるを得ない。最近、発掘された5輌を含め10輌を完成させている。もう無いと思っていた貨車キットが先日どっさり見つかった。安いものは記憶に入っていない場合があるのだ。この10年ほど、木製のキットは組める人が居なくなったらしく、捨値で出ることがある。1輌7ドル、5輌で30ドルほどで買っているのだ。
尤も、必要な物(台車、車輪、連結器、ディカール)は1輌当たり、30ドル見当掛かっているので、それほど安いわけではない。一番安上がりな調達方法は、台車と連結器が付いたボロボロの貨車を買って、車体を捨てることだ。それでも車輪とディカールは必要だ。
そういう安いものを買うと、帰国してそのまま棚の上に上げて、そのままになる。
レイアウトの作業が終わった後、帰り際の2時間程度の時間を振り向けている。夜間に接着剤が硬化するので具合が良い。2液性エポキシ接着剤を多用している。木材に浸み込んで固まるので、強力接着ができる。圧着にはブラス塊、鉄塊を用意してあるので、それらを載せて待つ。こういう作業には数時間で固まるものが適する。
2008年12月20日
続々々 Quality Craft のキット
先回の貨車はいずれも400 g台で軸重は約100 gである。これならステンレス・ピヴォット + デルリン台車 + モリブデン・グリスで調子よく走る。積荷は迷った結果、庭の木の枝を乾かしたものである。発泡ポリスチレンを芯にして軽く作るはずであったが、横から見て透けないのはおかしいことに気づき、全部を本物にした。透けて見えるのは気分が良いが、とても重い。
トレーラは、後でたくさん入手した。これも木製とは思えない仕上がりを得られる。
何度も磨いてつやが出るくらいにした。下廻りは横から丸見えなので、力を入れて作った。エナメル・スプレイを買ってあったのでそれを塗った。当時は飛行機に持ち込んでも文句を言われなかったので、バーゲンで2本99セントで買い込んだものを大量に持ち帰った。のどかな時代であった。この色がT/Tの黄色と同じだったからだ。その他、黒、白とかRoof Brownなども具合の良い色が多かった。
そのブランドはRUST-OLEUMというもので、庭先のいすなどに塗るものらしい。エナメルはラッカと異なり、空気に触れて徐々に硬化する。ラッカを塗り重ねると、しわが出るから注意が必要だ。乾いた後のつるりとした仕上がりはラッカとは全く異なる。二回塗りで、一回目が乾いてから、耐水ペーパで研いである。隠ぺい力はやや小さく、物によっては3回塗ってある。厚塗りするとディテールが埋まってしまう。
組み掛けのを買ったものもあるので、ディカールが不足した。本物を乾式複写機で複製を作った。ディカール用紙は厚いのでインクに相当するトナが十分定着しなかった。仕方なく、裏からヘア・ドライヤで加熱して定着させた。これで十分使用できるディカールが出来た。結果はご覧の通り。
骨組みが外にある木造車で、内部の幅は狭い。どうしてこんな構造にしたのだろう。一応、Auto Car ということになっている。1920年代の車輌である。当時としては、背が高い大容量のBoxcarであった。