gondola

2026年02月22日

drop-bottom gons

NMRC 2026 (2)NMRC 2026 (1) 所属クラブの年次総会があった。一時期に比べ、Oゲージ、OJゲージ、Gゲージが増えて来た。これは全国的にも珍しい例なのかもしれない。Oの線路、機関車はO氏の提供である。フランスではOゲージが増えてきたという情報もある。どうなっていくのか楽しみだ。  

 筆者は、最近仕上げた貨車を12輌持って行った。壊れる可能性のあるものは持って行かない。
「触っても良いよ」と言うと、皆さんは手に取って持ち上げ、感想を述べてくれた。
「堅いね。」というのが多い。握っても撓まないという感想が嬉しい。側面が 0.25 mmというHOでもあり得ない薄さであっても、全く凹まないというのが興味深そうだった。構造計算の専門家もいるので、そのあたりの話はとても面白い。

drop bottom gons1 この2輌は以前紹介したことがある。最近はこの床板が開くものは大変な高価で取引されている。安かった時期にもう少し手に入れておくべきだった。動かないヴァージョンは安い。筆者はそれを動くものだと思い込み、買ってしまったのだ。どうりで安かった訳だ。

drop bottom gon これが床が開いた状態だ。実に正確に出来ていて、整然と開く。閉めるとラッチでパチンと留まる。受注した安達庄之助氏は、床を開こうと思うとあまりにも歩留まりが悪くて、2度目の注文は断ったそうである。それで不動ヴァージョンができた。

drop bottom gon2 下がその不動ヴァージョンである。全く面白くない。開かないのが分かっている以上、何かで覆ってしまう必要があった。模型ショウで見つけた積荷が素晴らしかったのでそれを載せている。


tie plates 古いタイプレートを積載している様子だ。ウレタンの鋳物だが、非常に良く印象が採れている。シリコーンゴムで型を取ったのだろうが、あまりにもリアルで驚いた。本物は重いので、あまりたくさんは積めない。

 不動タイプの部材は、ジャンクが筆者のところにあったので何輌か完成させたが、来訪した何人かのアメリカの友人に進呈してしまい残りは少ない。

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2025年07月12日

続 panel side gondola を修復する

 この側板の膨らみはどういうわけか斜めになっている部分が上である。キットを組んだ人は、砂利などを積むなら下側が斜面の方が落ちやすくて良いように思ったのだろう。
 しかし今回の修理で、バラしたものを筆者もうっかり上下逆に付けそうになった。要するに間違った方がより自然に見えるというわけだ。

 この種の貨車は、側板が金属でないと掴んだ瞬間に壊れる場合がある。側板に剛性が無いからである。自重を支えきれないからだ。この種の木製中古貨車を手に入れた時は、下記の補強が不可欠だ。

corner metal parts 補強にアングルにリヴェットを打ったものをエポキシ接着剤で貼り付けた。バリを取って正確に貼り付けたので、実に丈夫になった。このアングルは加工硬化しているからだ。この種の補修には不可欠のものである。

 角にはコーナ補強板を貼った。この部品があるだけで、実感的になる。各種リブや補剛材の欠落部分を補い、割れた部分には光硬化パテを押し込んで、一応の修復が完了したので黒く塗った。連結器は珍しい Model Diecasting の自動解放可能なものであったが、調子は良くない。

MoPac panel side gon painted 貨車なのでツルツルピカピカにする必要はなく、この程度のボテボテさがちょうど良い。光の角度で、木製であることが良くわかる。ディカールはヘラルドしか見つからなかった。完成まで時間が掛かると覚悟した。

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2025年07月10日

panel side の gondola を修復する 

SunCoast Model 50年以上前、Walthersのカタログを眺めていた。このキットが欲しかったが製造元も品切れで、西部の田舎町では手に入りそうもなかった。

 普通のゴンドラ(無蓋車)は側面が平板で、リブが付けてある。砂利などを積む時の容量を稼ぐためにその panel(側板)をプレスで外に膨らませた。こうすると加工硬化でより丈夫になるのも利点の一つだ。
 しかしこの模型は木製品だから、その膨らみの断面の板を貼り付けても内側は平面のままであって妙なものではある。積荷で隠す以外ない。あるいは金属板を本当にプレスで押し出して、内側が凹んでいるのを見せねばならない。最近はHOのプラ製品が出ているようだが、内側は凹んでいない。

pressed side gondola その後、組んだものをジャンク市で入手したが、その間違いを直すために15年以上かかってしまった。

Car Cyc.51Mopac panel side gon 実物の写真を探し出した。Car Cyclopedia 1949-51にあった。膨らんでいる部分の位置がこの模型よりも少し高いような気もするが、仕方が無い。

 この模型は組まれたのを安く買ったのは良いが、側板の上下が反転していた。あまり優秀でない接着剤で付いていたので、引き剥がして付け替えるのは簡単だと思った。ところが、うっかり1/4くらいのところで側板を割ってしまったのだ。そのまま放置してあったが、今回一念発起して修復を開始した。


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2025年06月18日

gondola を完成させる

40ft gon '50 仕掛かりの貨車を撲滅することにしたので、これにも手を付けた。部品さえ調達出来れば加工はたちまち終了である。今回のハンダ付けは珍しくほとんどコテで行った。太いものだけは炭素棒で付けた。ブレーキ装置は丸見えなので作らざるを得ない。 

 このゴンドラは、しばらく前にジャンクとして極端に安く手に入れた。おそらく1950年頃のIMP向けの製品で、極めて出来が良くない。
 ブラス製だが、設計が稚拙で実感がない。ハンダの量が足らないので、部品が外れやすい。また長さ方向の強度が不足し、連結するとめり込みそうである。この貨車はYahooオークションにもよく出ているようだ。自分で改良するなら、安い投資かも知れない。

 背骨部分に 3 x 8 mmの太い骨を入れたので、これで衝突時に潰れることはないはずだ。台車取付け位置は例によって 間違っていて気分が悪かった。直ちに外側にずらした。肋骨に相当する部分の台枠をハンダ付けし、端梁を角材から削製し、下廻りは良しとした。

side panel flange 上廻りの見かけは全く良くない。サイドパネルのフランジがほとんど無かったのである。実物は、立ち上がった側板にアングルがリヴェットで付けてある。これが強度を与えているのだから、付けないわけにはいかない。この模型は上端の 1.2 mm程度の部分を外に曲げてごまかしてあった。強度がないし、何よりも見かけが良くない。角の部分には別部品が付けてなければならない。削り落として3x3 のリヴェットを打ったアングルを貼った。

 この写真はアングルを付けた様子で、コーナに貼る金具は一つ付けてその状態を見せている。


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2024年07月07日

cushion coil car

cushion coil car (2) この木製貨車は車齢45年ほどである。今回塗装して、ディカールを貼った。車輪はまだ塗っていない。後ろにあるのは以前紹介したプラスティック製真空成型の模型だ。
 木製キットはLykens Valley という会社の製品で、珍しく正確な図面と材料が入っていた。

cushion coil car (1)cushion coil car inside 内側はこのようになっている。木製模型は内部が平滑で面白くないが、プラスティックの方は本物をよく見て作っている。木製の方は hood(覆い)を取らず、かぶさったままが良さそうだ。車端のスノコ状のところはうまく出来た気がする。

 この車輌の実物はよく見た。いかにも丈夫そうなH鋼を組み合わせた構造で、かぶさっていた hood は薄い材料で出来ていた。クレインで外した hood には重ねて置けるように角が生えていた。しかし、後ろのプラスティック製の hood の角は短い。これでは重ねて置けない。捨てて作り直すしかない。

 模型は棒材と板材で、それらを組み合わせてH鋼状の梁を作り、全体を構成する。透けた歩み板が手に入ったので本物のようにした。上からレイルが見えるのはなかなか良い。接着剤は全てエポキシを用いた。木材には沁み込むので非常に丈夫である。

 hoodはブラスで作るつもりである。角のあるタイプと、丸いカマボコ状のタイプがある。積み荷として鋼板コイルに見えるロール紙を各種用意してある。うまく塗装すれば鋼板に見えるはずだ。

 連結器には油圧のシリンダがあり、衝撃を吸収する。とにかく重いものを載せる貨車である。

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2024年01月02日

gons

謹賀新年

 今年こそ仕掛品を一掃すると同時に、博物館の線路の完成に向けて注力したい。

 年末は塗装の仕上げをする予定であったが、食器洗い機の不調を自力で直すのにかれこれ3日ほどかかり、果たせなかった。我が家の電化製品は Maytag製 ばかりなので、マニュアルと消耗部品さえあれば直る。2台同じものを持っていたから、他方から移植すれば良いのだ。30数年使って修復不能になったものを廃棄するときに健全な部品をすべて外してあるので、それを使えば2台目の延命は難しくない。 
 正月は家族が集結するので食器の数が非常に多く、8人用の大きな装置が1日に5回転する。これがないとどうかなってしまうので、間に合ってよかった。


P&LE gon 先日の Railgon は数輌仕上げたが、長い50 ft のゴン用の他のディカールも見つかったので、P&LE Pittsburgh & Lake Erie とした。文字が大きい。Erieの発音について書いておきたい。
 現地音はャリーである。最初の部分は耳の「イャ」と同じである、それにRの音を響かせれば良い。Rの音を出すコツは、舌をどこにも触らせないことである。前に触るとLの音になるから、少し上に上げて「ゥラ」と言えば誰でもできる。
 我が国の趣味界ではこれを「エリー」と発音する人が多い。こんな発音は誰もしない。地図にもエリー湖とあるが、それもそろそろ変える時期に来ているような気がする


 70年代にこれをたくさん見かけた。大抵は薄汚れて錆だらけだが、たまには綺麗なのがある。その思い出があって、今回は汚さないことに決めた。

 何回も塗装が重なってボテボテになってはいるが、なるべく艶のある状態が作りたかった。考えて、温めた車体に濃いのを吹いてみた。思った通りのボテボテ塗装になった。これで良い。

D&H gon 以前お見せしたこの貨車も同様の塗装を施してある。貨車があまりにもきれいな塗装だと、現実味がない。車体内側は錆色を吹いて汚くしている。

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2023年12月27日

Railgon

 カブースはこれで一段落した。完全に仕上がったときに再度紹介したい。他の貨車はこの3年で20輌ほど仕上げた。
 
Rail Gon 実物の世界では、1980年頃からこの貨車がどんどん増えてきた。今までは鉄道会社が自社の名前の入った貨車を持っていたのだが、稼働率が低くなると保守費用の方が高くなり損失が生じる。必要なときにリース会社から借りたほうが安上がりで、利益が増大するわけだ。
 目立つ色で塗られているので、嫌でも目に入る。そうこうするうちに、1980年代の終わりにはほとんどの gondola(無蓋車のこと)がこの貨車になってしまった。現在では、ゴンドウラと発音(太字にアクセント)する人は殆ど居ない。”ゴン” と言うのが普通だ。
 
 35年ほど前のことだ。Ralph Brownが電話を掛けてきて、買ってくれと言う。「4輌買ってくれたら割引くよ」と言うので買ってしまった。精度の高いインジェクション成形品で、きちんと組めるが、塗装が面倒で放置してしまった。10年後に黒塗装はしたが、またもやそのまま放置。さらに10年後黄色を塗りに掛かったが、マスキングがあまりにも面倒で挫折した。

 放置中マスキング・テープの糊が変質して、それを剥がして糊を取るのに苦労した。また10年放置したが、ついに完成させることにした。ディカールが見つかったからだ。買ってあったが、行方不明になっていた。

 マスクしてすぐに塗った。凹凸が非常に多く、完全なマスキングは難しい。多少の塗料の漏れは気にしないことにした。ナイフで削って、タッチアップという原則で行く。汚くなった貨車を表現するつもりである。白いのはディカールの糊が固まったものである。これは水でふやかしてスポンジで拭き取る。多少残っても気にしないことにする。このディカールの銘柄は分からないが、糊が多過ぎるようである。車輪はローラベアリングだから錆色だが、カー・リターダを通るから、タイヤ側面は光っている。

 問題は積荷である。もっともらしい形の積荷を作りたい。この種の記事は、Model Railroaderを読むと、最近は妙に多い


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2021年12月22日

MOW

  Maintenance of Way のことである。要するに保線用の車輌だ。クレインと共に出動し、現場に復旧用資材を運ぶ。

UP MOW1 これは、わずかの部品からスクラッチビルトされたものである。track panel 軌框(ききょう)を運ぶのだ。
 縦の骨格になる材料があったので、あとは適当に切り出した板から作った。下廻りのリブ等は3Dプリントで作ってもらい、完成した。かれこれ15年近く掛かっている。
 クレイン車を改造中で、DCCによる可動になる。それに合わせて、様々な車輌を作っている。 

 他には仮台車を運ぶ貨車、カブース、砂利を運ぶホッパ車、飯場となる宿泊用の車輌、これにはシャワァや食堂も完備している。水を運ぶタンク車、現場監督が常駐することがあれば、衛星電話付きの専用車がある。 

 昔はMOWはこのような銀色だった。最近は薄い緑色になったようだが、筆者の好みで、この銀にした。1970年代の色である。

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2021年07月29日

貨車を完成させる

 台車を組み立てたので、未完成だった貨車に手を付けた。九割方できた状態で放置してあったものを集めて、完成しやすいものから手を付けた。

 どれも3時間程で完成し、塗装を待つだけとなった。博物館のヤードにはあと15輌分しか余裕がない。飽和すれば、自宅のレイアウトに逆戻りするものも出てくる。凝った作りのものは、ガラスケースに飾るという手もある。

GS gon これは随分前に紹介したものである。その後 3Dプリントで下廻りを作り、今回は細かい工作をして、連結器高さの調整をしただけだ。
 3Dプリントで梁を作ったが、鏡像の部品ばかりだ。2回に分けて出力して、組み合わせた。染色して色を変えたので、わかりやすい。正確に出来ているので、無調整で組めた。これも S師の設計である。これをブラスで作ることは、あまりにも大変で避けたかった。 

 角線に通す4 mm角の細かい部品は 3D では作りにくい。厚さが足らなかったりして、何回か作り直した。この部品は、無理に押し込むと割れてしまう。内寸を正確に出力してくれないと手直しが大変で、しかも角度が狂うとみっともない。
 大きなものは間違いなく作れるが、細くて小さなものは難しい事がわかった。

 天気図をよく見て、塗装の日取りを決める。同時に塗る何輌かの下地処理も行っている。塗装の準備は楽しい。 

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2019年02月13日

神戸の行事

 9日に神戸で行われた行事に参加した。都合20輌強を持って行った。どれも塗料が完全に固まっていず、臭いがプンプンする状態だった。筆者はエナメル系塗料を使う。触っても良いが、完全には固まっていない状態は1週間ほど続くのだ。酸素と結合して固まるので、時間が掛るのである。

wooden  gondola 古い貨車も用意した。この gondola 無蓋車は木製キットを組んだものだ。古いキットで、寸法が合わず大変苦労した。ソフトメタルの鋳物パーツも出来が良くなく、自作したものと取り替えているところがある。古い carcyclopedia を見て、ごく適当に作ったが、長い時間が掛った。足掛け20年以上かかっているが、ここで完成しておかないと出来そうもなかったので、思い切って完成させた。

 できたものがあまりにも綺麗で、そのままでは、人に見せるのが恥ずかしかった。適当に汚さねばならない。フロクイルのDust(埃)というのがあって、これは実に良い。もう売っていない。ストックは少なく、先行きが不安だ。

UP hoppers 多少ぶれていたので、まともな写真と取り替えた。ホッパを塗ることになっていたが、シカゴ近辺のものはたくさんある。当鉄道にはUP塗装が少ないことが分かったので、この色に塗った。ディカールはありあわせである。これも適当に汚した。車輪の外は車体色あるいは指定色(たいていは油でべとべと)、内側はさび色である。これは当鉄道のすべての車輛について、実行していることである。


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2016年10月18日

完成した貨車

 塗った貨車を紹介していこう。
SP Tanker このタンク車はスクラッチ・ビルトである。かれこれ15年以上掛かっている。安達製作所から譲ってもらったジャンクの中のドーム部分が一つ余っていたので、それを有効利用するために作った。タンクの円筒は丸めて作り、鏡板は大きなブラスの丸棒を旋盤で挽いて作った。厚みが10mm以上あって、ずいぶん重い。ガスバーナで炙って付けたので、ハンダがたっぷりついていた。タンク車は完成後の補重が難しいので、重く作るのには意味がある。
 組立てが完了してから、余分のハンダを削る作業が面倒で10年ほど放置してあったが、先日一念発起して丹念に削り、塗装した。どこの鉄道の車輛の図面を見たのか思い出せないので、余っていたディカールを貼った。

SP GS Gon このdrop bottom gondola は床が固定のを間違って買ったものだ。ずいぶん安くて喜んでいたら、床の開かない方であった。安達製作所も、開くタイプはあまりにもコストが掛かりすぎるので、簡略ヴァージョンを出したのだ。ともかく余っているSPのディカールを貼った。レポーティング・マークは T&NO (Texas & New Orleans) にしたが、他意はない。

BN Boxcar このboxcarは、プラスティック製である。黄色系統の気に入らない色に塗ってあったので、文字等を磨き砂で削り落とし、塗り替えた。戴いたスプレィを吹き付け、たくさん買ってあったディカールを貼った。それなりによく仕上がった。

 筆者は貨車については詳しく考証はしていない。ありえない設定はしないが、それらしく見えれば良しとしている。以前番号等の問い合わせを戴いているが、こういうわけで、全く参考にはならないことを承知されたい。

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2016年03月07日

磁石付き車輌

 線路の上には様々なものが落ちている。一番具合の悪いのが、キングピンである。車輛のほうはピンなしで走っているのだから、突然横にせり出して脱線転覆ということにもなりかねない。

114_4514 貨物列車が周回してくると、筆者の目はある貨車の床下に注がれる。
 その貨車はしばらく前に1輌 5ドルで買ったもので、台車と連結器を替えて再デビュウさせたものだ。塗装の剥げたのも多少は修理してある。そして、床下にはネオジム磁石を強力接着剤で4個貼り付けてある。下のほうに磁路が開放されている。 
 この貨車がネジ類を集めてくるのだ。筆者の方針として、下から差してあるネジはすべて鋼製ネジを用いることにしている。めっきが掛けてあっても中は鋼でなければならない。要するに磁石による回収を目論んでいる。連結器取付ネジも同様だ。

 自宅のレイアウトで走らせたときは、驚いたことにスパイクが数十本くっついた。振動で緩くなっていたものが吸い出されたのだ。もちろんそのあとはより太いスパイクに打替えて現在まで無事故で来ている。

114_4515 先日は思わぬ事故もあった。鋼製ネジだと思っていたが、それはステンレスのネジであった。多少塗料も付いていたのでわからなかった。ステンレスは磁石に付かないものが多い。
 それが脱落して、貨車の台枠が横ずれした。もう少しで大事故になるところであった。直ちに2本とも鋼製ネジに交換した。

114_4516 線路から吸い付けられてくる鉄粉の量が馬鹿にならない。磁石に「まっくろくろすけ」のようにくっついている。磁路を形成してしまうと、効果がないので、定期的に取っている。粘着テープで取り除くのが簡単だ。
 レイルを磨いた時の粉塵であろう。その後の走行程度では減らない。鋼製レイルは粉が回収されるが洋白レイルはどうなるのだろう。埃としてそのあたりに積もるのだろうか。ある程度の頻度で掃除機を掛けねばならないだろう。そうしないと短絡を生じるかもしれない。白く見えるのはニッケルめっきが剥がれたものだ。現在はニッケルめっき車輪は全て廃棄した。

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2013年08月24日

続々々々々々 Heber Creeper

Heber Creepers Freight Cars この博物館には70年代にはよく見られた車輌がいくつか保存してある。これらの車輌はフリクション・ベアリングの台車を付けているので、この鉄道から出られないのだそうだ。尤も、現在は本線への接続は断たれている。

 分かりやすく説明すると、現在のUPとかNS等の一級鉄道は台車にローラ・べアリングが完備されていないと列車の中につないでくれないのだそうだ。また、ブレーキも床下にロッドが見えているタイプは駄目らしい。切れるとブレーキが効かなくなるからだ。 この基準に満たない車輌はトレーラで運ぶ他ないのだ。

Heber Creepers Tank CarHeber Creepers GS GonHeber Creepers WM Boxcar これらの鋼製車は筆者の好みである。レイアウト上に複数が載っている。Max Grayの時代あるいはもうひとつ前の世代の模型なので、それほどのディーテイルは付いていないが、これらをチャレンジャあたりに牽かせた列車はとても魅力的だ。

Heber Creepers Jordan このような業務用車輌もある。これは石炭採掘鉄道のUTAH鉄道のJordan Spreaderである。かなりガタが来ている。 山あいの多雪地帯であるから除雪は大切だ。
 


Heber Creepers UP Critter これはかなりの珍品である。70年代にKalmbach社から発行されていたDiesel Spotters Guideという本に出てくるUPの貨車移動機である。こんなところにあるとは思わなかった。
 エンジンフッドを横に開いている。この部分はもともと外に飛び出しているので、形が分かりにくい。閉めて撮ろうと思ったのだが、自然に開いてしまうので、諦めた。

Heber Creeper Davenport Railtruck様より、フッドの閉った画像を探して戴いたので掲出させて戴く。


 

2009年02月04日

Arvid Anderson の Kit

Gon from Arvid Anderson kit Arvid Andersonはブラス製キットを売り出していた。どれも非常に薄い0.25 mm(1/100インチ)の板で出来たキットであった。チャネルやアングルをハンダ付けすると強度が出る設計であった。

 素材キットであり、怪しい図面と完成見本の写真しかない。これを作れる人は限られていた。したがって、カスタムビルダが小遣い稼ぎに作る商品であった。価格は安い。今でも10ドル台で買えるだろう。筆者はかなり沢山持っている。並べて作れば、手間はそれほど掛からない。1台だけ作れと言われたら、断りたい製品である。

Flat Car from Arvid Anderson Kit 板が薄いとハンダ付けが容易であるが、一方、板が熱で伸びてヘロへロになりやすい。点付けでハンダを付ければ良いのだが、それでは弱い。長い距離を全てハンダ付けしようと思うと、かなり難しい。双方を木の板にはさんで押さえ込み、真ん中、端、その中間という具合に付けていく。その途中で水を垂らして冷やさないと伸びきってしまう。

 上のゴンドラ(無蓋車)は、それらしいディカールがあったので貼った。黒との対比が美しい。
 下のFlatcarはステイク(縦棒)を嵌める部品がよく出来ていた。実物と同じ構造であった。床板は木製であり、実感的である。積荷を用意しなければならない。

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2009年01月23日

Max Gray の Drop Bottom Gon

Bottom is open. このGSクラスは "Drop Bottom Gon" と呼ばれ、砂利やサトウキビの輸送に用いられた。
 アメリカの無蓋車は、日本のように側板が開いたりしない。側板が強度部材として機能しているので、動かない。積み下ろしは機械で行うのが原則であれば、それで良いのだ。

 このGS Gonは床が開くので、バラ積みの貨物を落とすことが出来る。ホッパではないので完全には落とせない。誰かがほうきを持って乗り込んで、残りを落とさねばならない。その必要もないのかもしれないが。

Opening bottom この模型は安達製作所の社長のアイデアで、床板が4つずつ一斉に開くようになっている。動作はなかなか見ごたえがある。オークションでも高価で取引されている。

 後にUS Hobbiesがインポータになったときは、この可動床がないものを輸入した。見かけは一緒なので、走らせるだけならそれで十分である。筆者はそれを作ろうというわけだ。

 床板を切り出し、ジャンクの中からチャネルを拾い出す。長さをそろえて切って、ハンダ付けする。側板に縦桟を貼り付け、妻板をつける。上の縁取りのアングルを付けて、最後に例のコーナを貼ると80%出来上がる。
 あとは暇を見て順次作っていけばよい。そのうち良いアイデアが湧くこともある。

 この種の貨車はUP、SPに沢山在籍した。実物は、最近全く見ないが、あちこちの博物館には置いてある。

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2009年01月21日

続々 buying brass models by weight

Max Gray Parts この幸せをもたらしてくれた安達製作所の社長安達庄之助氏には、心から感謝している。そのご親切に報いるためには、とにかく完成させねばならない。そればかり考えて、この30年間ひたすら作り続けてきた。

 最近、かなり要領がよくなり、手際よく作れるようになった。残りの部品も少なくなった。
 あと1 kg程度である。

 残った部品を眺めて、あれも出来る、これも出来ると考えるのは楽しい。すでに残っている部品は、小さな部品なのであるが、それさえあれば出来る車種を探すのである。

 当然大きな部品、例えば床板、側板などは板を切って作る。スクラッチ工作では大変面倒なものも、その部品があればたちまち出来てしまう。

 
Max Gray Drop Bottom Gons 上の写真の小物部品、例えばGondola(無蓋車の四隅のキャップ)などは自作は困難だ。これと補強用の縦桟(hat section)さえあれば、ゴンドラを作るのは簡単だ。この貨車などは、部品の数を数え終わった瞬間から3時間でここ(左の車輌)まで出来た。後は順次細かい部品を作っていけばいつかは出来る。妻板は、アメリカ製のブリキである。hat section は左下の部品で、断面が紳士帽のようになっている。
 完成見本の車輌とは機能が違うが、それを承知で簡易版を作るのだ。

 実はこの完成車はすばらしい機能を持っている。発注者のMax Gray氏が驚嘆したというすばらしいメカニズムがある。さすがにこの見本となった車輌は高価である。

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2006年12月20日

centerbeam flatcar

 Centerbeam Flat Car この貨車は最も合理的な設計の貨車であると思っている。

 一般にフラット・カー(床面が平坦で重いものを載せる貨車)は、積荷に比べて自重が大きい傾向がある。床を平らにすると撓むので、床下を補強せねばならない。結果として骨組みが太くなり重くなる。ゴンドラ(いわゆる無蓋車)は日本と違って側面のあおり戸が動かない。つまり側面を耐力壁として強度を確保している。このため、軽い自重の割にある程度の重量物を載せることができる。
 ゴンドラの中には妻板が動くものがある。妻板は大抵内側に倒れる。長尺物はこうして次の貨車にまたがって載せる。


 表題の貨車にフォークリフトで物を載せるのであるなら、フォークの長さはせいぜい貨車の幅の半分までである。それなら両方から載せればよいわけで、中心部に壁があっても困ることはない。荷台を中心に向かってやや傾けてあるので荷崩れの心配が減少する。ドンと突き当ててフォークを抜けばよいので積むのも簡単である。
 積荷は、キルン・ドライ(乾燥炉で処理)の2x4材が大半で、傾いて困るものでもない。

 フラット・カーの床下の構造物を壁にして全長に通せば、耐力壁としては最高である。しかも高さがあるのでより丈夫になって長いスパンでも耐えられる。衝撃で積荷が進行方向にずれるのを防ぐために、バルク・ヘッド(隔壁とでも訳すのだろうか)が両端にある。バルクヘッドはセンター・ビームが倒れるのも防いでいて、一石二鳥である。

 このような発想でセンタビーム・フラット・カーが開発された。結果として単なるフラットカーより軽くて長く、より重い貨物を積める貨車が出来上がった。
 しかも荷物に掛けるワイヤも側面の巻取り器中に納められていてオペレータ1人で仕事ができるようになっている。センタビームの側面上面には多数の孔があけてあり、ワイヤの先端を引っ掛けるように出来ている。

 この開発の過程を読んでどうしても欲しくなり、作ろうと思っていたら韓国のメーカが作ったのでその試作品を貰ってきたのがこれである。どういうわけか、極めて重い車輌である。よく考えて作れば、実物同様軽くできるはずなのに、厚い板を使ってあるからだ。仕方がないので、貨車といえどもボールベアリングを入れた台車を使っている。量産品には薄い材料を使うべきだと知らせておいた。
 今の水準ではよくできているとは言い難いが、興味深い車輌ではある。

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