flatcar
2026年05月15日
BN 塗装
この貨車は使われた地域が限られている。北部の森林地帯に限られているのだ。南部を走る鉄道のディカールは潤沢にあるが使えない。
塗色を何にするか随分考えた。手持ちのディカールで済ませたい。先回は UP塗装であったから別のものにしたいが、使えそうなものは BN しかない。その塗料は戴いたものがまだたくさんある。
この Burlington Northernのディカールはジャンク・セールで間違ってたくさん買ってしまった物で、少しでも消費したい。大きなロゴは使えないが、会社名の文字はちょうど良い大きさである。
この Burlington Northernのディカールはジャンク・セールで間違ってたくさん買ってしまった物で、少しでも消費したい。大きなロゴは使えないが、会社名の文字はちょうど良い大きさである。
この会社の文字数はかなり多く、どのように貼るかを調査しないと貼り切れないこともある。また、場合によって2文字ではなく1文字しか貼らない区間があって奇妙な間隔になっている場合もあるのだ。
床板の側面に白い四角があるが、これは側面衝突を防ぐもので本当は光を反射する素材で出来ている。夜間、田舎の踏切などで長時間止まっているときに、やって来た自動車がぶつかるということがよくあったのだ。当然、警報器の無い踏切だろう。日本では考えられない種類の事故である。
質量は 590 gで適正な範囲にある。先回は板が厚く、1 kg 近くもあって、ボールベアリングを入れざるを得なかった。英国製キットは板が薄いので、この種の模型には適する。
この貨車は 63 ft(19 m強)である。現在は 73 ft(22 m強)が標準になった。その寸法は内法である。すでに楕円の窓の機種は見ることがほとんどなくなり、骨組みだけの構造が主流である。まさに機能最優先の設計である。作るのは簡単そうだが、鉄骨のちょうど良い材料を入手するのは困難だ。
床板の側面に白い四角があるが、これは側面衝突を防ぐもので本当は光を反射する素材で出来ている。夜間、田舎の踏切などで長時間止まっているときに、やって来た自動車がぶつかるということがよくあったのだ。当然、警報器の無い踏切だろう。日本では考えられない種類の事故である。
質量は 590 gで適正な範囲にある。先回は板が厚く、1 kg 近くもあって、ボールベアリングを入れざるを得なかった。英国製キットは板が薄いので、この種の模型には適する。
この貨車は 63 ft(19 m強)である。現在は 73 ft(22 m強)が標準になった。その寸法は内法である。すでに楕円の窓の機種は見ることがほとんどなくなり、骨組みだけの構造が主流である。まさに機能最優先の設計である。作るのは簡単そうだが、鉄骨のちょうど良い材料を入手するのは困難だ。 薄い鉄板をレーザで抜いて、細い角材を貼り付けるのが一番簡単そうな気もするが、実際に現物を間近で見ないと分からないところが多い。 縦の柱は上の方に行くと細くなっているのだ。この種の模型はプラスティックのインジェクション成型に適する。
2026年05月09日
続 これも英国製キット
この貨車は十二分な積載能力を持つが、自重は小さい。貨車としての本分を発揮する最も機能的な設計である。以前にも書いたが、一般の flatcar というものは意外と重いものなのである。上に何もないということは撓み易い訳で、床下には補強材が多く入れてある。下廻りが分厚い鋳鋼で出来ているものもあるのだ。
必要な強度部材を薄い材料で作って上の方に付けてしまえば、下廻りは軽く作れる。荷積み、荷降ろしはフォークリフトで行い、崩れないようにワイヤを掛けるだけである。そのワイヤは側面のリールに巻き取ってある。締めるときはハンドルを差し込んで廻す。
非常に賢い設計で、2x4材、合板などの輸送はほとんどこの方法になってしまった。 もう少し数が欲しかったが、意外と高価なものなので我慢せねばならなかった。
今回の組立は 200 W のコテを中心に使った。部品を付けておいたセンタビームを台枠に嵌め、一気に付ける。孫が来たので手伝わせた。体重を掛けて押さえ込ませて、多めのハンダを付けて流し込む。全く隙間なく接合できた。バルクヘッドも同様に押さえ込み、最後に上の部分も押込んで付けた。助手が居ると押さえ込むジグを作らなくても良いので助かる。ハンダがするすると流れ込むのは見ていて気分が良いらしい。途中で嵌まらないところができたのでヤスリを掛けたが、そのヤスリかけをやらせろとうるさい。ワークをクランプして両手でヤスリ全長を使って削らせた。そのコツがわかると妙に納得してしまった。ここでは全長を使うというところがミソである。
余分のハンダは付いているが極めて薄く、ほとんど剥がす必要はない。膨れ上がったところだけ削り取ってそのまま塗装する。Winch(巻取り器)はホワイトメタルの鋳物である。これがよく出来ていて驚いた。ラチェットやラッチが再現されている。スーパーXで接着した。
現実の世界では、この機種が大量に導入されたのでall-door boxcarはたちまち駆逐されて無くなってしまった。筆者はその貨車が好きだったので残念ではある。今その5輌が製作中である。F氏のおかげでディカールのアートワークも出来た。大好きな Weyerhaeuser 塗装 になる予定だ。これは拙宅の材料を購入したボストン郊外の住宅会社の引込線にいくつか入っていた。色も文字も気に入ったので、その組立キットをかなりの数購入してしまったのだ。いずれお見せできる。
2026年05月07日
これも英国製キット
Mike Calvert 氏はなかなかの商売人でこういうものも作って見せに来た。この貨車は筆者の好みで思わず買ってしまった。貨車なのに先回の機関車より高かった。部品数は250くらいもある。説明書の作りは良くない。何度読んでも分からない部分がある。実物の写真をよく見てそれらしく作らねばならない。
本体部分は堅い薄板を使った構成でとても良いのだが、寸法が微妙に合わない。合っているはずなのだが、スロットにタブを差し込むと苦しい。微妙にタブを削るのだが、その削る向きが一定でないと全体のバランスが崩れる。タブは合計350ほどもあり、部品の向きを揃えてダイヤモンドヤスリで削り、その向きを揃えて保管する。ハンダ付けするときは注意して押さえ込んで付ける。そうしないと部品の高さが揃わない。
正直なところ、こんなことやってられるかと思うほど調整が微妙だ。そうしてできた部材を床板に立てると微妙な狂いがあって、もう一度削って付けねばならない。神経衰弱になりそうで、かれこれ15年以上未完成のまま、放置してあった。
アメリカの友人に聞くと、「なーに、多めに削ってガタガタにして順に下から組めば何とかなったよ。」と言う。見せてもらうとそれなりの出来で、あちこちに隙間がある。
こういう模型はタブの片面を基準として、そのタブの反対側はガタを作っておくべきなのだ。そうすれば楽に組める。マイクにそのように伝えると、”Good idea! " とは言ったがそれが反映されたかどうかは分からない。
2025年05月23日
続 TOFC
昔は全てのトレーラが同じ方向でトレーラ・ヒッチに取り付けてあった。最近は門型クレーンで降ろすので、向きは尻を向き合わせて固定する場合が多いようだ。その方がトラクタを連結しやすいのだ。当然、渡り板はない。
こういう貨車をつないでいるときは、ショック・アブソーバ付き貨車の必要性を強く感じる。
1970年代、筆者はDDA40Xの重連が牽くT/T (Trailer Train) をいつも見ていた。それを自分のものにしたかったのだ。当時の貨物列車の写真はたくさん撮ってある。貨車の収集もその線に沿ってやってきた。
Tom Harvey と知り合ってからは1950年代の機関車、客貨車も集めるようになった。要するに二本立てである。UP以外の機関車は少ない。
2025年05月09日
flatcar loads
flatcar に積荷が無いのは寂しい。何か載せようとは思うが、なかなか良い題材が無い。
軍用の資材は良いネタであるが、1輌だけでは面白くない。最低10輌ほど同じ積荷であると良いのだが、そこまでの材料を持っていない。これはプラスティック製のソリッドモデルをロストワックスの技法でブラスに置換えたものだ。とても重い。友人たちはプラスティック製だと思っているので、触ると仰天する。これを欲しいという人はかなり居るようだ。とは言え、作るとすると、かなり高い物になるだろう。Tamiya などの許諾は必要なさそうだ。お金を出して購入して消費するのであるから、その後塗装しようが燃やして金属に置換えようが、自由のはずだ。ただし市場で販売するときには、Tamiya の製品を使ったものであることは明記すべきだろう。
積荷は新品であるから塗装は艶ありにしている。
これはどうだろう。40年ほど前に手に入れたKTM製のクレインのブームである。ジャンクで購入したが、ついぞ使い途が無く、積み荷として置いてみたら評判が良い。
角材を組み合わせて台を作った。3点で承けるのは意外と難しい。ショックを受けてもずれないようにした。
このブームは日本製である。腕の良い職人が作っている。ハンダも良く廻り、文句の付けようがない出来である。クレイン車を作る予定がこんな形になったが、またクレインを作ることになれば使えないこともない。
積荷は新品であるから塗装は艶ありにしている。
角材を組み合わせて台を作った。3点で承けるのは意外と難しい。ショックを受けてもずれないようにした。このブームは日本製である。腕の良い職人が作っている。ハンダも良く廻り、文句の付けようがない出来である。クレイン車を作る予定がこんな形になったが、またクレインを作ることになれば使えないこともない。
2024年07月01日
bulkhead flatcars
この貨車を完成させるのにはかなりの困難があった。側面に
stakepocket というものがある。鋳鋼で出来た部品で、空洞に角棒を突っ込んで荷物の崩れ留めにするのだ。それをどのように表現するかは、角材を貼り付けてごまかすくらいしか説明書には書かれていなかった。
3Dの師のS氏に相談するとうまい形のものを設計してくれたので発注した。片側面に11個で3輌だから66個なのだが、予備を含めて77個作ってくれたのは有難かった。すぐ失くしそうな部品であるし、アクリルだから、とても脆い。細い棒で押さえつけると簡単に割れてしまう。接着は光硬化接着剤を用いた。塗布して部品を押さえてLEDで近紫外線を当てるとたちまち硬化する。実際には電池が弱っていたらしく、やや固まりが悪かった。そこで快晴時に30分程度日光浴させると完全に固まった。ヤスリでサクサク削れるほど硬くなる。
裏側に活字を接着し、455gとした。重いが、空車回送時の脱線を防ぐためである。Low-D車輪のおかげできわめて走行抵抗が小さい。目で見えない程度の傾きでも転がり出す。
半年ほど前、所属クラブの展示会にいらした平岡幸三氏はLow-Dの性能に興味を持たれた。余剰貨車を1輌進呈したところ、すぐに連絡があった。
「テーブルの上に置いたら自然にするすると走り出すではありませんか。水平だと思っていた私のテーブルがきわめてわずか傾いているということです。感度の良い水準器で見ないとわからないくらいの傾斜でしょう。初めての経験です。いうまでもなく、ピボット軸受けの摩擦抵抗がいかに少ないかということを示しています。あらためて驚きました。」
と感想をお伝え戴いた。
平岡氏は高名な技術者であって、そのような方から客観的な感想をお知らせ戴いたのは嬉しい。
以前完成させた2輌と合わせてrolloutさせた。ロールアウトは新車の実戦投入時などによく用いられる表現である。
積み荷を考えねばならない。コンクリート・パイプを積んだのをよく見た。記憶をたどって製作してみよう。
2020年11月19日
貨車を仕上げる
組掛けの貨車を一掃したい。5年前から自宅の整理をして、次から次へと見つかるキット等を組立て、破損したブラス貨車等を修理して来た。それが徐々に終盤に向かいつつある。もうこれ以上は出てこないことを願っている。
スクラッチ・ビルトの貨車も、ケガキだけで終わっているのがまだ10輌ほどあるが、ケガキを捨てて、レーザで裏から抜けばそれも終わる。とにかく、「作りかけのものは無くしてしまえ」という目標を掲げてやって来た。車輪が不足していたのも、作れなかった一つの言い訳にはなるが、それも解決した。台車も3Dプリントして、高性能のものが沢山できた。
並べておいて、共通項目のあるものを同時に仕上げている。レイアウト関係の仕事が、Covid19の影響でやや遅れているので、ヤードの線路上に滞留している未塗装のものを順次塗っている。かなり進んで、未塗装はあと40輌弱だ。未組があと25輌ほどで、それが終われば完了する。この5年で120輌仕上げたことになる。
貨車は350輌強が線路上にある。もう満杯で、置けない。自宅に持ち帰る必要もあるだろう。よくもこれだけ塗ったものである。車輪の数だけでも1400軸以上だ。Low-Dの再生産が進み、順調に出荷されつつある。今回は旋盤がさらに更新されたようで、これ以上は望むべくもないほど素晴らしい仕上がりである。走行音は極端に静かである。既製品のめっき車輪とは訳が違う。
この4輌の Flatcar は最近完成したものだ。手前の1輌は古いMGの事故品を再生したものである。隣接車輌へ渡る橋の部品が欠けていたのを作ったが、その部分だけ形が良くなってしまい、反対側も作り直した。Pennsylvania RR の貨車だが、UP塗りとした。
その向こうのバルクヘッド付きの 3輌は、Quality Craftの木製キットを組んだものである。形になってから、15年ほど置いてあった。側面の仕上げが面倒で放置していたが、一念発起して完成させた。角パイプを正確に切り出し、光硬化の接着剤を使ったのが決め手であった。
黄色のTrailer Trainはマスキングして床板はオイルステイン色だが、手前の2輌は、マスキング無しで塗った。本物は再塗装する時に、そうしているからである。どうせ積荷に当たって傷むところを、マスキングする価値はないからであろう。
例によってディカールはパリパリで、補強しないと貼れなかった。実を言うと黄色の貨車は未完成である。側面の stakepocket が取り付けてない。3Dプリントで形の良いものを作りたい。
スクラッチ・ビルトの貨車も、ケガキだけで終わっているのがまだ10輌ほどあるが、ケガキを捨てて、レーザで裏から抜けばそれも終わる。とにかく、「作りかけのものは無くしてしまえ」という目標を掲げてやって来た。車輪が不足していたのも、作れなかった一つの言い訳にはなるが、それも解決した。台車も3Dプリントして、高性能のものが沢山できた。
並べておいて、共通項目のあるものを同時に仕上げている。レイアウト関係の仕事が、Covid19の影響でやや遅れているので、ヤードの線路上に滞留している未塗装のものを順次塗っている。かなり進んで、未塗装はあと40輌弱だ。未組があと25輌ほどで、それが終われば完了する。この5年で120輌仕上げたことになる。
貨車は350輌強が線路上にある。もう満杯で、置けない。自宅に持ち帰る必要もあるだろう。よくもこれだけ塗ったものである。車輪の数だけでも1400軸以上だ。Low-Dの再生産が進み、順調に出荷されつつある。今回は旋盤がさらに更新されたようで、これ以上は望むべくもないほど素晴らしい仕上がりである。走行音は極端に静かである。既製品のめっき車輪とは訳が違う。
この4輌の Flatcar は最近完成したものだ。手前の1輌は古いMGの事故品を再生したものである。隣接車輌へ渡る橋の部品が欠けていたのを作ったが、その部分だけ形が良くなってしまい、反対側も作り直した。Pennsylvania RR の貨車だが、UP塗りとした。その向こうのバルクヘッド付きの 3輌は、Quality Craftの木製キットを組んだものである。形になってから、15年ほど置いてあった。側面の仕上げが面倒で放置していたが、一念発起して完成させた。角パイプを正確に切り出し、光硬化の接着剤を使ったのが決め手であった。
黄色のTrailer Trainはマスキングして床板はオイルステイン色だが、手前の2輌は、マスキング無しで塗った。本物は再塗装する時に、そうしているからである。どうせ積荷に当たって傷むところを、マスキングする価値はないからであろう。
例によってディカールはパリパリで、補強しないと貼れなかった。実を言うと黄色の貨車は未完成である。側面の stakepocket が取り付けてない。3Dプリントで形の良いものを作りたい。
2019年06月28日
narrow gauge
これでF scaleは終了である。線路がかなりあるので、自宅の庭で試運転してみよう。耐候性がある材料なので、しばらく敷きっぱなしでも問題ないだろうが、犬が居るのでその点は心配だ。早く博物館レイアウトの完成に向けて傾注したい。
細かい作業ができない日が続いたので、貨車で、マスキングが要らない物を塗装をした。延べ20輌は塗ったはずだ。
その中に、これらのDenver and Rio Grande Westernの On3貨車群がある。ブラス製のかなり高価な車輛たちである。内2輌はパイオニアの製品だ。ハンダが廻っていないので、部品がぽろりと取れる。ひどいのは端梁が落下したことだ。全くと言ってよいほどハンダが付いていない。塗装前に念入りに調べて再ハンダ付けをした。こういう時は炭素棒は便利だ。磨き砂で磨いて、プライマを塗り、Floquilで塗った。Glazeをたくさん入れて、思い切り艶を出し、ディカールを貼りやすくする。 ディカールはあり合わせのものを切り刻んで貼った。正確かどうかは分からない。年代によって、標記位置が異なる。今まで殆ど注意して来なかった分野なので、資料探しも難しい。
土屋氏が、On3の線路も少しは敷いて欲しいと希望されたので、簡単なヤードと三角線を本線脇に作ろうと思う。貨車は数輌が未組である。Oスケールの標準軌車輛に比べるとあまりにも小さく、なかなか難しい。この種のキットには、見えもしない床下機器を完全につけることになっているのだ。簡略化したいが、ターンバックルだけは、付けねばならない。ブレーキ装置は、ある程度は付ける。
車輪の載せてある車輌は、クレーン車と組 (mate) になる。囲いは枕木を入れる場所だ。
カブースは韓国製で、細かく出来ているが、実感が湧かない。綺麗すぎる。あたかも写真のように細かいのだが、細部が怪しいのである。床板に上廻りを取り付けるネジが不良であるし、どちら向きにもはまる。ネジの位置を1本変えておけば、いつも特定の方向に向けて床板を留められる。ブレーキ装置は向きが決まっているのだ。あまりにも重く、軸受が良くないので、油を注しても動きが悪い。また車輪の踏面の精度が悪く、ゴロゴロと音がする。これを改良するのは難しい。
軽く砂埃を被せて終了。いずれ本格的にウェザリングをする日が来るだろう。
筆者はナロゥゲージをそれほど深く研究しているわけではないので、標準軌車輛との対比材料として考えているだけである。
細かい作業ができない日が続いたので、貨車で、マスキングが要らない物を塗装をした。延べ20輌は塗ったはずだ。
土屋氏が、On3の線路も少しは敷いて欲しいと希望されたので、簡単なヤードと三角線を本線脇に作ろうと思う。貨車は数輌が未組である。Oスケールの標準軌車輛に比べるとあまりにも小さく、なかなか難しい。この種のキットには、見えもしない床下機器を完全につけることになっているのだ。簡略化したいが、ターンバックルだけは、付けねばならない。ブレーキ装置は、ある程度は付ける。
カブースは韓国製で、細かく出来ているが、実感が湧かない。綺麗すぎる。あたかも写真のように細かいのだが、細部が怪しいのである。床板に上廻りを取り付けるネジが不良であるし、どちら向きにもはまる。ネジの位置を1本変えておけば、いつも特定の方向に向けて床板を留められる。ブレーキ装置は向きが決まっているのだ。あまりにも重く、軸受が良くないので、油を注しても動きが悪い。また車輪の踏面の精度が悪く、ゴロゴロと音がする。これを改良するのは難しい。軽く砂埃を被せて終了。いずれ本格的にウェザリングをする日が来るだろう。
筆者はナロゥゲージをそれほど深く研究しているわけではないので、標準軌車輛との対比材料として考えているだけである。
2019年02月09日
貨車の積荷
flatcarには何か積まないと、妙だ。ジャンク箱に車輪を積む cradle があった。ソフトメタルの怪しい鋳物である。クレイドルは「ゆりかご」であるが、ここでは車輪を載せる。積み下ろしをしていると塗装が剥げるので、下塗りを念入りに施した。ミッチャクロンは効果絶大である。2Lの缶入りを買ってきたので、惜しまず使える。O scaleの車輪を積むことにした。あっという間に完成だ。積荷はジャンクの怪しい韓国製の車輪を載せたのだが、フランジの形が気になって、結局のところ、Low-Dを載せている。この写真では、手前から、NWSL、 Low-D、韓国製の順である。積載量から考えると、車輪は2段、3段に積むべきだろう。
All-nationという模型屋は、アルミ鋳物を売っていた。価格は$9.99であった。出来が悪く、当時としては高いと感じ、買わなかった。昨年、O scaleのショウでジャンクで$9で買った。50年経つと1割引だ。出来が悪い鋳物で鬆(す)があった。
パテで埋めて研いだが、感心しない。積荷で隠せばよいと気付き、HOの変圧器キットを組んだ。碍子その他は捨て、運送時の姿に作り替えた。時々、この変圧器キットを組んで、碍子付きで運んでいる模型を見るが、ありえないことである。振動で碍子が折れるだろう。この写真を見て、番号を貼り忘れたことに気が付いた。
skidを組んで載せた。スキッドはパレットとは異なる。使い捨ての木の台のことのようである。家を建てる時に古い煉瓦を数トン輸入したが、スキッドに載せて来た。スキッドは壊して薪にした。
冷却装置は外して積む必要がある。その木枠はまだ作っていない。仮にパレットに載せた。この冷却装置を付けたまま、積載した模型を見ることが多いが、ありえない。壊れてしまう。
筆者が中学生のころ、郊外にかなり大きな変電所ができ、大型の変圧器が多数運ばれていくのを、毎日観察していた。たくさんの車輪を持つシキが使われ、それを運ぶ巨大なトレーラもよく見た。狭い道をうまく通り抜けて、運んでいった。
2010年11月24日
Depressed Center Flatcar by MTH
昔から大物車というものに興味を持っている。特に真ん中が下がっているものが好きである。表題の正確な意味は、「中央部が凹んだ平らな貨車」で矛盾のある言葉である。この写真はアメリカの友人宅で撮ったものである。 
軸重が大きいので36インチの車輪(特に高軸重の貨車では40インチの車輪)を8軸付け、スパン・ボルスタで受けている。レーザ・カットすれば簡単に出来そうな形をしている。このようなスパンの大きな車輌こそ、線路の不整に対して等角逆捻り機構の効果が表れるだろう。これは川島氏のお宅で見せて戴いたものである。MTHはこの種の特殊貨車も何種類か出している。積み荷は変圧器のようだ。台車がひとつ無いが、修理中なのであろう。

左の写真はイナ@ペン氏御撮影のものである。積み荷の形がこの模型とよく似ている。前後の台車の上のプラットフォームは、実物は矩形ではない。曲線上で本体に当たるのを避けるためにわずかに逃げて、五角形(厳密には六角形)になっている。その代り隙間は小さくできる。右の写真はイリノイ鉄道博物館で撮ったものである。荷台の鋼板の厚さには恐れ入る。
ブレーキ装置は普通の貨車より複雑で、ブレーキハンドルも2つあるものが多い。
2009年02月06日
続 Arvid Anderson の Kit
Arvid Anderson のキットは、単なる素材キットである。要するに、板を所定の寸法に切り、あとは適当にチャネル、アングルを入れてあるだけである。設計はうまいとはいえない。特に下廻りの設計はよくない。力の掛かり具合を考えていない。連結器の付く部分も薄く、衝突時にはくしゃくしゃになることは明白だ。
仕方がないので、車端部分にはボルスタ部分まで届くような、また幅が十分ある大きな厚板を貼り付け、力を分散させる必要がある。
図面をご覧になれば、どんなものかは見当がつくであろう。細かい寸法は一切出ていないので、割り振りが大変である。同じものを沢山作るなら型紙を用意しておけば良いが、そうでなければ極めて面倒である。完成後には、端材がかなり残る。実は、アングルなどの出来が悪く、3割くらいは捨てなければならない。その分が見込まれているわけである。
ホッパ車のように斜めの板が組合わされるようなものは、正確な図面がないのでとても難しい。ジグを作ってはめ込み、組立てた。出来上がると、そこそこに良いが、板が薄いので軽くて値打ちがない。特に flatcar は軽い。裏側に錘を接着した。適当な積荷を用意せねばならない。
2009年02月04日
Arvid Anderson の Kit
素材キットであり、怪しい図面と完成見本の写真しかない。これを作れる人は限られていた。したがって、カスタムビルダが小遣い稼ぎに作る商品であった。価格は安い。今でも10ドル台で買えるだろう。筆者はかなり沢山持っている。並べて作れば、手間はそれほど掛からない。1台だけ作れと言われたら、断りたい製品である。
上のゴンドラ(無蓋車)は、それらしいディカールがあったので貼った。黒との対比が美しい。
下のFlatcarはステイク(縦棒)を嵌める部品がよく出来ていた。実物と同じ構造であった。床板は木製であり、実感的である。積荷を用意しなければならない。
2008年12月20日
続々々 Quality Craft のキット
先回の貨車はいずれも400 g台で軸重は約100 gである。これならステンレス・ピヴォット + デルリン台車 + モリブデン・グリスで調子よく走る。積荷は迷った結果、庭の木の枝を乾かしたものである。発泡ポリスチレンを芯にして軽く作るはずであったが、横から見て透けないのはおかしいことに気づき、全部を本物にした。透けて見えるのは気分が良いが、とても重い。
トレーラは、後でたくさん入手した。これも木製とは思えない仕上がりを得られる。
何度も磨いてつやが出るくらいにした。下廻りは横から丸見えなので、力を入れて作った。エナメル・スプレイを買ってあったのでそれを塗った。当時は飛行機に持ち込んでも文句を言われなかったので、バーゲンで2本99セントで買い込んだものを大量に持ち帰った。のどかな時代であった。この色がT/Tの黄色と同じだったからだ。その他、黒、白とかRoof Brownなども具合の良い色が多かった。
そのブランドはRUST-OLEUMというもので、庭先のいすなどに塗るものらしい。エナメルはラッカと異なり、空気に触れて徐々に硬化する。ラッカを塗り重ねると、しわが出るから注意が必要だ。乾いた後のつるりとした仕上がりはラッカとは全く異なる。二回塗りで、一回目が乾いてから、耐水ペーパで研いである。隠ぺい力はやや小さく、物によっては3回塗ってある。厚塗りするとディテールが埋まってしまう。
組み掛けのを買ったものもあるので、ディカールが不足した。本物を乾式複写機で複製を作った。ディカール用紙は厚いのでインクに相当するトナが十分定着しなかった。仕方なく、裏からヘア・ドライヤで加熱して定着させた。これで十分使用できるディカールが出来た。結果はご覧の通り。
骨組みが外にある木造車で、内部の幅は狭い。どうしてこんな構造にしたのだろう。一応、Auto Car ということになっている。1920年代の車輌である。当時としては、背が高い大容量のBoxcarであった。
2007年04月30日
続 IMP の flatcar
しかし、日本の無蓋車は側面があおり戸となっているので、無蓋車でありながら、下廻りは頑丈に作ってあり重い。これは荷役を人の手で行っていた時代を引きずっているのであろう。最初からクレインを使うのが前提であるなら、無蓋車の側壁は動かなくても良く、設計は楽で軽いものが出来る。
2006年12月20日
centerbeam flatcar
この貨車は最も合理的な設計の貨車であると思っている。一般にフラット・カー(床面が平坦で重いものを載せる貨車)は、積荷に比べて自重が大きい傾向がある。床を平らにすると撓むので、床下を補強せねばならない。結果として骨組みが太くなり重くなる。ゴンドラ(いわゆる無蓋車)は日本と違って側面のあおり戸が動かない。つまり側面を耐力壁として強度を確保している。このため、軽い自重の割にある程度の重量物を載せることができる。
ゴンドラの中には妻板が動くものがある。妻板は大抵内側に倒れる。長尺物はこうして次の貨車にまたがって載せる。
表題の貨車にフォークリフトで物を載せるのであるなら、フォークの長さはせいぜい貨車の幅の半分までである。それなら両方から載せればよいわけで、中心部に壁があっても困ることはない。荷台を中心に向かってやや傾けてあるので荷崩れの心配が減少する。ドンと突き当ててフォークを抜けばよいので積むのも簡単である。
積荷は、キルン・ドライ(乾燥炉で処理)の2x4材が大半で、傾いて困るものでもない。
フラット・カーの床下の構造物を壁にして全長に通せば、耐力壁としては最高である。しかも高さがあるのでより丈夫になって長いスパンでも耐えられる。衝撃で積荷が進行方向にずれるのを防ぐために、バルク・ヘッド(隔壁とでも訳すのだろうか)が両端にある。バルクヘッドはセンター・ビームが倒れるのも防いでいて、一石二鳥である。
このような発想でセンタビーム・フラット・カーが開発された。結果として単なるフラットカーより軽くて長く、より重い貨物を積める貨車が出来上がった。
しかも荷物に掛けるワイヤも側面の巻取り器中に納められていてオペレータ1人で仕事ができるようになっている。センタビームの側面上面には多数の孔があけてあり、ワイヤの先端を引っ掛けるように出来ている。
この開発の過程を読んでどうしても欲しくなり、作ろうと思っていたら韓国のメーカが作ったのでその試作品を貰ってきたのがこれである。どういうわけか、極めて重い車輌である。よく考えて作れば、実物同様軽くできるはずなのに、厚い板を使ってあるからだ。仕方がないので、貨車といえどもボールベアリングを入れた台車を使っている。量産品には薄い材料を使うべきだと知らせておいた。
今の水準ではよくできているとは言い難いが、興味深い車輌ではある。