博物館

2024年03月22日

続 visitors to the museum

 見学者は路盤が完全な平面であることに驚く。
 多くの事例では路盤が波を打っている。それは筆者自身があちこちで実例を見ている。支柱のスパン(径間)が短くても、それをつなぐ梁自体が撓むのだ。アメリカではLガーダという名前のアングル状の木製部材を作って支えている。それの一辺は3インチ半(89 mm)で、高さがある。それを使って荷重を支えるのだが、剛性はそれでも十分ではない。年月の経過とともにこの梁のクリープが起こり、路盤は波打つ。もちろんスパンを小さくするとクリープは小さくなるが、クリープがなくなるわけではない。日本では角材を使っている場合が多いようだ。梁の高さが不足している場合が多いという。

 当鉄道では薄鋼板製の角パイプを梁に使っている。価格は木材の数分の一であり、クリ−プは無視できるほど小さい。これを使うことを発表して十年近く経つが、採用したという話は聞かないのが不思議だ。

 甲板の下を覗き込んで写真を撮る人は多い。支柱と熔接することもできるし、ネジ留めも難しくない。作るのは簡単で、安価で、性能が良いのだから使ってほしい。甲板を張るのもタッピング・ネジを使う必要はなく、普通のコース・スレッドが簡単にねじ込める。 

 来訪者は線路に目を近付け、平面度を確かめる。「完璧ですね。すごいですね。」とは言ってくれるが、採用する人が居ないのは寂しい。また曲線で1.56‰の勾配が均一であることも「素晴らしい」とは言ってくれるが、やり方のノウハウについての話題は出たことが無い。 
 道床のエラストマは、指で押して「意外と硬い。」という意見が多い。エラストマはその質量が効いていることに気付いて欲しい。走行音が静かなのは車輪の精度が特別に高いということもあるが、この道床の上にフレクシブル線路をルースに置いてあることの寄与が大きい。1.5 mほど、ゴムの細片を撒いて接着剤で固めた部分があるが、その部分の音は大きいのだ。

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2024年03月20日

visitors to the museum

 最近は来訪者が多い。一般公開はしていないが、古い友人や、紹介者を介して来る人が増えてきた。

 来訪希望者には写真を含めすべての個人情報を提出戴き、入場料を銀行振込してもらう。こうすれば身元は確定だ。一回に2人までという原則でお見せしている。写真撮影は自由だが、GPSは切るのが約束だ。写真から場所が特定されて、予測せぬ突然の来訪者の出現がありうるからである。無審査での車輌の持ち込みは遠慮願っている。線路が傷む可能性があるからだ。車検の条件に合格したものでなければ走らせられない。また、車輪踏面は清拭してあることが条件だ。
 
 来られた方は路盤の高さに驚くが、列車が走るのを見ると「この高さで良いのだ。」と納得する。 走行音がしないのには驚く。ほとんど無音で走る。耳を近づけると継目の音が聞こえる。
 連接式の機関車が120輌を牽いて坂を登る時、前後のエンジンが独立しているので、微妙なスリップが起こり、排気音がずれるのが感動的だそうだ。当たり前なのだけれども、こういうのを見たことがないと言う。

 また、停車中の貨物列車の最後尾のカブースを手で動かすと、120輌先の機関車が連結器の遊間が詰まった瞬間に動く。それを見て歓声が上がる。ありえないのだそうだ。
 信号機が順次色が変わって行くのも楽しいと言う。一般によく見るのはタイマー式信号で、それでは列車が止まっていても色が変わってしまうらしい。

 ダブルスリップを渡る音が静かなのは不思議だそうだ。その手前に勾配が変化している部分があるが、実感的だと言う。実物は縦曲線に円曲線を用いているらしいが、ここでは3次曲線を用いている。そうすると、より滑らかに感じるのだろう。 

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2024年02月17日

続 exhibition in Kobe 

pacific with inertia emphasizer 運転は意外と難しく、逆電圧をどの程度掛けるとロックし、もう少し上げて逆回転というあんばいが分かるまでは失敗の連続だ。レイルとの相性もある。自宅、博物館での鋼レイル上では習熟しているが、この会場では、摩擦係数のより小さい洋白レイルであったことも、難しさを大きくしていた。1時間も経つとコツが分かり、うまくロックさせたり逆回転ブレーキを披露することができた。逆回転はマンガ的な動きに見えるらしく、子どもたちには人気があった。SNSには動画がupされているが、当初の練習中の風景で、完全なロック状態や、逆回転ブレーキが再現されているわけではない。もう少し後で撮影したものを使った方が良かった。いずれ更新されるであろう。

高効率ギヤ 貫名氏の友人がいらして、HO用高効率ギヤの話題で盛り上がった。薄型ギヤボックスの第4次試作ができ、これで量産に入るという所まで来た。この方も拙ブログを読んで下さっていて、現物をご覧になってそのスリップを堪能されていた。工学部出身の技術者であって基礎知識が確実な方であったので、話が逸れることもなく、楽しい会話をさせて戴いた。博物館にも来訪されるとのことである。

 その他、何人かの方から声を掛けられた。どなたからもこの慣性を大きくするメカニズムを実際に作ったことに賞賛を戴いた。「口先だけで簡単だと言う人もいるが、できる訳がない。」 ということであった。

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2024年02月15日

exhibition in Kobe

 神戸のポートアイランドでの催しに参加した。青少年科学館がOゲージのクラブ他、3クラブに声を掛けて、この3連休に催したのである。  

freight cars rolled-out 筆者はいつもその一年に仕上げた車輌を中心に持っていくことにしている。今年はブラス製のホッパ車15輌を中心にRailgon の無蓋車5輌を選んだ。機関車は慣性増大装置を搭載した2輌の蒸気機関車である。

UP850 pulls a string of train UP850が本線を走っている。子供が中心の催しであるので、本物の蒸気機関車の運転を見たことがない人ばかりである。しかし、中には孫を連れて来た老模型人も居て、動輪が空転している様子を見ると目を丸くして驚く。
「模型でこんな運転ができるとは思わなかった。」と言ってくれるのは嬉しい。

 当ブログの読者で昨年慣性増大装置の運転があったことを知った方が、今年もきっとあるだろうと遠方から見にいらしたのを知り、驚いた。Youtubeなどで、すでに動きはよくわかってはいらしたが、パシフィックが現実に目の前で急ブレーキを掛けて動輪がロックしたまま滑っていくのをお見せすると、大変興奮された

ATSF3426 and UP850 JR東日本の新幹線車輌と並んだOスケールの機関車は小さく見える。この新幹線車輌は 1/45 であり、蒸気機関車は 1/48 であるからだ。

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2023年08月29日

続 見学会

 貨物列車の運転は滞りなく行われた。その前にカブースを手で押した。その動きが100輌以上前の機関車に伝わって押されたのを見て、歓声を上げた。これはインパクトのあるデモンストレイションである。
 出発して坂を登る時、動輪が少しスリップして前後のエンジンの音がずれるのを面白がった。貨車10輌ごとに少し毛色の変わった貨車をつないで数えやすくしてある工夫を面白がる人もいた。貨物列車全体の質量が40 kgと知り、摩擦の少なさには驚いた。
 しかし、「さて、何輌つないでいましたか。」と聞くと、下は60輌、上は120輌とでたらめであったのは面白い。他のことに眼が行って、数えられなくなるそうだ。子供はそういう傾向が強い。

 特急列車 San Francisco Overlandの運転は大変感動的であるそうだ。発車して加速するが、登り坂になるといささか苦しくなる。登り切ると巡航速度になり、下りになると100マイル/時を超える速度で滑り降りる。それは手に汗を握る興奮だそうだ。下りの動画を撮った。

 FEF4の慣性増大装置の演技では、少々工夫して、手廻し発電機を用意した。廻すと発電されたエネルギィが徐々にテンダに注入されるのが分かるのだ。動き始めたら手を止めても、そのまま走って行く。軽く逆回転させると動輪がロックした状態で滑って行くが、さらに廻すと逆回転する。これは大人気で、やらせてみると興奮した。
 次に、テンダだけを外して本線上に置いた。手で押すと走って行き、そのまま斜面を登るのには驚いたようだ。数メートル登って、ゆっくり降りて来た。何人かは、
「本物のようだ!」と言った。我々は本物を見た世代であった。  

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2023年08月27日

見学会

 最近見学者が急に増えている。一般公開はしていないので、クラブ内の方が多い。ところが先日、高校の同窓会があり、その直前に申し出があって、
「有志だけで見たい。10人入れてくれ。」と言う。

 快諾したものの、中には、
「何かわからないけど、とにかく面白そうだから見たい。」という女性も居たから多少は心配した。3台の車に分乗して来てくれた。事前に、写真撮影は自由だが、GPSだけは切ってくれと頼んでおいた。公開前だから、その写真がどこかに転送されて位置が特定されてしまうと対応が面倒だからだ。

 当初は高さ 330 mmの透明なバリアを付ける予定だったが、お行儀の良い方しか来なければ、無い方が良いとの結論になった。すなわち、絶対に手を出さないということを確約させた。

 事前にリクエストがあって、100余輌の貨物列車、FEFの牽く特急列車、それとFEF4の単機運転でのスリップを用意した。スリップさせるための線路をヤードの貨車などを片付けて用意した。

 最初に祖父江氏、土屋氏、内野氏の話をしてから、運転に入った。 

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2023年08月03日

若い見学者

 若いOゲージャ S氏の来訪があった。今まで筆者の作品、動画を見たが、たくさん牽いて走るのを実際に見てみたいとのことであった。
 最近は雑事が多かったのでしばらく走らせていなかったが、無事走り、極めて滑らかな走行を見せることができた。

 120輌の貨物列車が坂を登るのは、驚いたようであった。途中で止まってから、再牽き出しが困難であるのは実感的であったという。停車中にカブースを手で押すと、その動きの波が40 m先の最先端まで達し、機関車が押されて動いたのには、「すごい!」と叫んだ。

 次にFEF3によるプルマン10輌編成の運転を見せた。
「蒸気機関車がこんなに滑らかに走るのは、HOでも見たことがない!」とのことであった。特に坂の上から、位置エネルギィを運動エネルギィに変えて下り降りる様子には、興奮したようだ。
2000 km以上走ってもこの調子だよ。」
と言うと、潤滑についての質問があった。車軸、ギヤ、モータには無注油、ロッドには10時間ごとの洗浄、注油をしていると答えた。
 ステンレスのロッドピン、ブラスのスリーヴのお陰である。全ての摺動部にはブラスの小片を摺板として当ててある。相手はラッピングしてある。   

 貨車の標準質量を 355 gと決めていることを知り、POM樹脂のピヴォット軸受を採用していることは意外だったようだ。
「本当に持つのですか?」と聞くが、
「すでに30年以上走り続けているが、何の故障も無い」と言うと驚いていた。
「先入観を持ってはいけないのですね。」と言う。その通りなのだが、今だにピヴォット軸受を忌避して、摩擦の多い軸受でキーコーと音を出しながら走らせている人は居る。  

 帰り際に、「やればできる上限を見せて戴いたので、これに追いつくようにしたい。」という決意を聞かせてもらった。 

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2023年06月18日

続 博物館を充実させよという意見

 さらに友人は続けた。公的な施設に寄贈すると、どうなってしまったか分からなくなる。

 それはその通りである。たまたまその地方公共団体の首長が友人であったりすると、受け入れられるのだが、その人が失職したり、死去したりするとアウトである。すばらしい模型も倉庫で朽ち果ててしまう。その実例はよく聞く。横浜の市電博物館の例もどうなってしまったのか、よく分からない。 

 土屋氏はそのことを随分気に掛けていた。預かったものを展示するに当たり、公的機関と連携しないこと、共同経営者を入れないことを約束させられた。
苦しくても一人でやれ。次の世代の経営者を指名して、全責任を負わせよ。個人は信用できるが、市や町は信用できない。共同経営者は、意見が合わないと出て行ってしまうが、その時に半分持って行かれる」とのことだ。

 当博物館はコロナ禍で開店休業状態であったが、ぼちぼちと見学希望者がある。身元を確認した上で、来て戴いている。この博物館は、「誰でもどうぞ見てください。」というものではないので、事前にある程度の審査をして、お断りすることもありうる。
 内野氏の作品を見たい方が多いのは、興味深い。全作品を収蔵していると同時に、細かいジグ、工具も展示している。単なる”形見分け”ではない。蔵書、手描きの資料もすべて保存してある。これは博物館でなければできないことである。

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2023年06月16日

博物館を充実させよという意見

 ライヴスティームの友人からねじ込まれている。

 博物館でライヴスティームの機関車を展示すると同時に、運転場を設けてくれというものだ。最近ライヴ関係の人達が相次いで亡くなり、機関車の行先を考えると、博物館に引き取って貰う以外ない、と言うのだ。
 筆者もライヴは好きで、父親が設計した機関車の部品もあるし、友人の父君が作ったライヴスティームの機関車も預かっている。土屋氏の機関車もあり、45 mmゲージの運転用のレイアウトも敷設できるスペイスも用意してあるし、線路もある。やろうと思えば2週間もあれば運転できるだろう。 

 建物の3階は完全に空きスペイスであるから、そこに展示スペイスを作り、運転は屋上でするというアイデアもある。保守、修理は自宅地下の機械を使えばすぐできる。
 ただ不足しているのは、時間である。筆者がやれば大抵のことはできるとは思うが、それに掛ける時間が不足する。有能な助っ人があれば可能だが、そのような人が現れるかは疑問だ。  

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2023年06月02日

エンヤコーラの復活

Ennya-Kora お願いしてあったA氏から連絡があり、うまく作動するようになったと、動画を送って戴いた。線路の長さが短いので、検知位置が相対的に遠く、タイミングが良いとは言えないが、すべての機能が復活した。

 電車が検知されると親方が笛を吹き、働いていた8人の工夫はツルハシを下げた状態で退避する。その間に電車は通過して、またエンヤコーラが始まる。

 小さな人形ではあるが、作業の様子は実にリアルですばらしい。剛氏の観察眼によって再現された腰と肩の動きは見る者を驚かせる。
 クラブ員は感動していた。親方はいつも首を動かして線路を見張っていて、電車が来ると笛を吹く。その瞬間は首が止まる。そこに笛が咥えられてピィーと鳴るわけだ。その動きが面白い。
 笛と口がきちんと合うところが素晴らしい。 

 動画は何本もあるので、順次御覧戴きたい。 

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2023年04月21日

歩み板の取付

内野氏の歩み板 これもTMSに発表されている。これは参考になった。機関車は重く、下手に触ると壊れてしまう。ここにもあるが、人の機関車を無造作に掴む人が居る。大抵はHOの人だ。HOならば軽いし小さいので、どこを持っても壊れることはない。Oでは3 kgから4 kg 程もある。関節機であれば 6 kgもある場合もある。それを握られたらたまったものではない。人のものは触らないというのが鉄則なのだが、無造作に持とうとする人は跡を絶たない

 あるコンテストで筆者の機関車がわしづかみにされている証拠写真が有った。その後ろにはそれを見ても気にせずニヤニヤしている人まで写っている。その箱には持ち方を大きな字で説明した紙を入れてあったが、ラニングボードはひん曲げられ、あらぬ姿で返ってきた。
 骨は入れてあったが、歩み板そのものは薄いので曲がってしまったのだ。骨の部分は尖っているので、そこを避けて持ったようで、あまり意味はなかった。それを見て、ある友人は、「歩み板の裏側に見えないようにトゲをたくさん付けておくと良いかな。」と言った。  

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2023年04月19日

4-8-4 のイコライジング

内野氏のイコライジング 内野氏のNP A2 4-8-4のイコライジングの説明だ。TMSに発表された図の下書きである。接触部を細くして、作動時の抵抗を減らしつつ、テコ比を正確に保っているのはすばらしい。 



 当初重ね板バネを作るつもりだったが、あまり見えないので、ソリッドのバネ様のものを作って試したところ、調子がよく、バネは要らないということになってしまったようだ。これはその後、事あるたびに内野氏と、バネが利くようにすべきことを話した。結局のところ、内野氏が走らせている環境では、バネの効果が見えなかったようだ。

 筆者のように、高軸重で長い列車を牽いてある程度の速度で走らせると、バネなしで良いと言うのはいささか乱暴であることに気づくはずだ。そのうち、前述の細くした部分は潰れてしまうであろう。重ね板バネの緩衝能力はすばらしい。祖父江氏はその種のバネを採用した機関車を何度も作っているので、
「冗談じゃねぇよ。『バネなしでいいんだ』なんて言う奴ぁ、ろくに走らせちゃぁいねえんだよ。ガンガン走らせたら壊れっちまうぜ。」と言った。

 内野氏はこの機関車に筆者の高効率ギヤを装備して、重ね板バネに改造するつもりだったが、間に合わなかった。  

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2023年04月17日

4-4-0のイコライジング

4-4-0のイコライジング 井上豊氏にこのイコライジングについて教えて戴いていたので、この記事がTMSに載った時は「ああ載っている」程度の認識であった。筆者のHOの友人は完全には理解しなかったようだ。


 当時入手できた4-4-0は100%が先台車にコイルスプリングを付けていて、奇妙な動きをしていた。バネが強過ぎるのでボイラ内に錘が入っていて、それがちょうど釣り合うため、ひょこひょこと上下動して奇妙なものであった。
 動輪に入っているバネが程よい硬さなら、先台車のバネをなくすると同時に、高さ調整のワッシャだけにすると良くなると伝えたら、彼は早速やった。うまくいったそうだ。外した錘を叩き伸ばしてキャブ内に積んだので、牽引力も増したようだ。
 さらに動輪をイコライズするだけで、抜群の走りになるはずだし、テンダの重さの前半分を引っ掛けるようにすると、牽引力が増すと伝えた。その後のことは詳しくは聞いていないが、やったはずだ。

 この種の工夫は、理屈がわかっていれば、如何ようにも膨らむ。しかし、この話がTMSに載った後も、製品でこの方法を取ったのは見たことがないし、アマチュアの作品もおかしなものが大半だった。
 先ごろ、クラブの会員で4-4-0を作られた方が居たので、お知らせした。結果は上々のようで嬉しい。  


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2023年04月15日

位相合わせの方法

 内野氏の位相合わせ法この方法はTMSに載っていた。筆者も何回もやっている。クランクピンが円筒形であるから、楽である。

 HO以下では、クランクピンがネジ込みである可能性が高く、うまくいくかはよくわからない。 
 上盤とあるのは定盤の書き間違いである。清書の時に間違えたようだ。下書きは合っていたのだ。  

 結局のところ、筆者は津田駒の万力を安く手に入れたので、それで専用の位相合わせ機を作った。今、蒸気機関車用の歯車を作っているので、それができればやりたい機種が目白押しで並んでいる。
 アメリカの友人からの要望もあるので、待ち遠しい。

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2023年04月13日

クリートを作る

内野氏 内野氏には様々なことを教えて戴いたが、この方法は衝撃的であったことを今でも思い出す。

 誰でも見比べることはやるだろうが、すべてを並べて見比べるというのは素晴らしい方法である。(必要数+2)個を作り、良くないものを 2個捨てると、とても具合が良い。

 この図はTMSにも載っていたので記憶されている方も多いだろう。筆者は壊れた機関車を、安価で手に入れて修復するのが趣味なので、煙室戸がない時の修復法はこの方法に限る。とてもうまくいく。 

 貨車の部品でも、たくさん同じものが必要な時はこの方法は便利だ。 

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2023年04月11日

蒸気溜 および 砂箱を作る  

How to make domes and sand boxes 内野氏のファイルを整理している。かなりの部分は雑誌に発表されたもののようだが、中には未発表のものがあるのでそれを適宜掲載したい。

 最近のむすこたかなし氏のブログで扱われた内容である。蒸気溜の裾をどうするかの問題である。祖父江氏によると、
「一輌しか作らねぇんだったら、ハンダの丸みが簡単だよぉ。塗れば分かりゃしねぇや。10輌までなら、裾を曲げてヤスリ掛けだぁ。」
 ということで、筆者はその2つの方法でやってきた。

 今回の内野氏の方法とほぼ同じである。異なるのは最後の丸みを付けたペンチで、筆者は歯科の技工用の安物のペンチのセットを使っている。凹面と凸面が組み合わさるものだ。手元にあるものはインド製とある。

追記:この技法はTMS348号に載っているとお知らせを戴いた。  

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2023年04月05日

続々々々 伊藤 剛氏のGandy Dancers

enyakohla A氏から剛氏の線路工夫の全体が作動するようになったと連絡があった。この動画である。



 ゆっくり動かしているので、工夫4人の動作がイコライズされている様子がよく分かる。退避モードになると、4人ずつ退避する。
 親方が笛を吹く瞬間の顔の向きを見て戴きたい。笛は口にくわえられる。音はDCCの警笛の中から選んだそうである。

 あとは列車の在線検知と連動させるだけで、A氏の努力に拍手を送りたい。時間を掛けて下さって結構ですとお願いしたが、面白くてどんどんやってしまったとのことである。能力ある人がクラブに入って、素晴らしい結果を出された。

 これがクラブの本来の姿である。出来ること、やりたいこと、をクラブで実現するのである。日本のクラブでは往々にして、期日までにあれをやろうなどと決めたりして、困ってしまう人もいる。出来る人が、出来ることを、みんなのためにやるという姿勢が大切である。筆者がアメリカで見たクラブは、どれもその様になっていた。 

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2023年03月30日

続々々 ナンセンス集

 ・外国の車輌はインチのものさしを持っていないと良い模型ができない。

 これは誰が言ったか見当がつく。筆者もそれを聞かされたが、全く無意味である。実物を測るときには、インチのノギス、巻尺を持って行くと、その数値が読み取りやすいのは事実だ。手摺の太さ、板の厚さがすぐわかる。しかし、それを模型化する時にその数字に従ってインチで作る人はいまい。縮尺が1/48であれば、大きな寸法はインチ尺でケガけるが、小さなものは無意味だ。塗料の厚みもあるので、ある程度のところで妥協して太さ、厚さを決めねばならない。日本型OJは 1/45 であるから、いったいどうやったというのだろう。なにか人に自慢できる部分がないかを考え、膨らませたのだ。むなしい話である。

 ・キリンスをかけると、ハンダはきれいに取れる。

 これは極めて怪しい話である。キリンス(硝酸と硫酸の混合液)の溶解速度は、
  ブラス>ハンダ
である。すなわち、ハンダが無くなるまで待っていると、本体が薄くなる。しかもハンダの下は腐食されないので段になる。その段が無くなるまで漬けると、本体は極めて薄くなるだろう。 

  
 その他、たくさんあるが、今回はこの辺で終わりにしたい。 

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2023年03月24日

ナンセンス集

 内野氏のファイルの中に「ナンセンス集」があった。それは模型の集会に参加した時に出た会話の中から、とんでもないものを抜書きしたものである。鉛筆の色が微妙に異なるものがあるので、何回も分けて書き込まれたものに違いない。やってはいけないこと、常識がないことを知らない人が得意そうに語ったことを、書き留めてあるのだ。模型人は工学を修めた人ばかりではないので、仕方ないが、中学校の理科の範囲で解決することばかりである。モノを言う前に考えて欲しかったと考えるのは、筆者だけだろうか。

・凸電の床板は厚くないと垂れ下がってしまう
  最初何を言っているのが全くわからなかった。多分上廻りを薄板で作り、側板が不連続だから剛性がない。だから厚い床板で曲がらないようにする必要があると言いたかったのであろう。
 実物の構造を見れば、上廻りの剛性など無いに等しい。下廻りの剛性を上げる工夫など、訳はない。 

・台車のスプリングは3つを硬く、1つを柔らかくすると良い
  何をか言わんや、である。静止状態なら凸凹の線路上で落ち着くであろうが、走らせたらとんでもないことになる。このメモが作られたのは30年ほど前であろうと推測する。ところが10年ほど前にもこれを得意そうに言う人を見た。同一人物かどうかは知らないが、付ける薬がない。その人は3箇所をバネなしにしても良いのだとまで言っていた。 

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2023年03月18日

続々々 伊藤 剛氏のGandy Dancers

 動画を見て、多くの方から素晴らしいとの感想を戴いている。外国からも賛辞が来ている。 

 TC氏からの抄訳を披露する。 
 メカニズムがほとんど復元され、動くようになっていますね。あとは列車接近の検知ですね。親方が笛を吹き、工夫たちは退避する訳です。これは踏切と同じです。
 剛さんは、この種のメカニズムの製作に長けた方なのですね!


 全くその通りで、メカニズムでほとんどの動きを解決し、タイマーで作動させていた。カムの形状が素晴らしいとのメイルが来ている。剛氏は、この種のカムについては非常に深い経験があるようであった。

 A氏によれば、まだまだメカニズムの調整をせねばならないとのことだが、潤滑法を工夫すると非常にうまくいくようになると思う。

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2023年03月16日

続々 伊藤 剛氏のGandy Dancers

En-Ya-Cola A氏の工作はさらに進み、8人の線路工夫が働くようになった。




 人形内部に引っ掛かりがあると、その抵抗がイコライザによって他の人形の動きに影響してしまう。どの人形も、滑らかに動かねばならない。これはかなりむずかしい。新しい潤滑の方法を考えている。

 工夫たちは退避する。カムによって、するすると移動する。その移動用のレイルは文房具の綴じ金具を使っている。いわゆるハット・セクションの断面を持つ材料だ。
 剛氏が作っている時にお邪魔したことがある。ややこしいものをたくさん組み合わせてあるのだが、整然と動いたのには驚いた。しかし、そのときにも感じたことだが、アナログのタイマによるシークェンス制御では不確定要素が多い。コンピュータのクロックで制御するべきだと思ったのだが、あれから30年以上経つ

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2023年03月14日

続々 模型製作技法

棒材の端部ツブシ治具 手摺などの取付部のディテールの作り方である。板を挟んで仕上がりの厚みをコントロールしている。これは便利である。

 筆者は万力を使っている。印をつけた線材を所定の深さまで万力の口金に挟み、所定の角度までハンドルを廻して潰す。この方法では、動かす範囲を調整しなければならないことがニ回あるので、ばらつきが大きく、失敗する可能性が高い。 
 
 当てて挟む鋼片の角を丸く落としてあるのも、良いアイデアである。こういうところまで注意が行き届いているのは素晴らしい。この方法でやれば、大量生産ができるだろう。  

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2023年03月12日

続 模型製作技法

シャーリング切断後の処理 シァで切ったものは、くるくるとねじれている。それを補正するには逆にねじれば良いと思う人は多い。確かにそうなのだが、そのねじる量を見極めるのが難しい。

 ねじり過ぎたり、足らなかったりする。この引張る方法は簡単である。筆者もよくやる。伸びる量は僅かだが、一発でできるし、出来たものは硬い。加工硬化が起きるからだ。
 プライヤに銜えて、ゴンと引けば終了である。その衝撃が効く。

手摺、ステップ等の曲げ治具 手摺などの長さを揃えて作る方法である。このジグを持っていれば、何も考えなくても同じ寸法のものができる。筆者は、ラジオペンチにヤスリで彫り込んで印をつけてある。しかし、こちらの方法のほうが便利である。ただし、HO以下の細いものに限る。Φ0.8程度だと、孔がすぐに大きくなってくる。鋼製のジグが必要だろう。 

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2023年03月10日

模型製作技法

 内野日出男氏の資料を丹念に読んでいる。時々、原稿の下書きのようなものが出て来る。何かの雑誌等で発表されているものかも知れないが、オリジナルの原稿には味があり、少しずつ発表して行きたい。これは夫人の希望でもある。

曲げボイラー ボイラの材料を切り出し、丸棒に巻き付けて所定の径にする。その時の切り出し寸法についての注意である。板の中心部の長さを切り出すようにとある。板厚くらいは誤差範囲だろうと思うと、意外にその差は大きく、きっちり嵌まるはずの煙室戸が落ちて来たりする。

余分ハンダの吸い取り法 ハンダの吸い取り法である。内野氏はこのような丸線を使っていらした。筆者は、最初は甲丸線(半分削った丸線)を使って少しでも吸い取り量が多くなるようにしていた。そのうち、平編線を使うようになって、この方法は忘れていた。

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2023年03月08日

続 伊藤 剛氏の Gandy Dancers

 A氏の工作は速い。すでにここまで来た。 

 ボロボロの基盤を捨て、フェノール樹脂の厚板の上に引っ越している。
 親方はいつも首を左右に向けて注意している。列車が近づくと、笛を口に当てて吹く。
 そうすると工夫たちは作業を止め、左右に退避する。

 列車は通過し、また8人の工夫たちの作業が始まる。
 こう書けば単純な話なのだが、この工夫たちの動く様子は、まさに実際の工夫達が働くさまをよく表している。初めた見たとき、ため息が出たほどであった。

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2023年03月06日

伊藤 剛氏の Gandy Dancers

 伊藤 剛氏の線路工夫を修理中のA氏から、動画が送られてきた。これは皆さんにも見て戴こうとYoutubeに upしてもらった。

 これである。工夫の動きが少々速いが、このような具合である。細い鎖が体の中を通っていて、それを引くとツルハシが持ち上がる。上体も同時に動き、きわめて実感的である。

 さて、列車が来ると退避するが、そのときにはノートの綴じ具をレールとしてスライドさせている。本体の基盤は、耐久性のある材料で作り直す。 

 機能が復元されれば良いので、思い切った修理になるはずだ。 

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2023年03月04日

louver を作る

 内野日出男氏の工具を整理している。こまごました手作りの工具の中にそれが見つかった。

louver cutter1 これはプレスによるルーヴァである。本物は総型で一発だろうが、模型の場合は1つづつ送りながら抜く。左は下から見ている状態で、右は上からである。


 模型を見ているので、やり方はそれしかないことは分かる。しかし、その工具を作り、実際にやるにはかなりの困難がある。筆者は自分で作らざるを得なくなったときにできるかどうか、かなり怪しい。オス型が回転してはいけないのだ。しかも剪断するわけだから、刃の位置は極めて正確に決まらなければならない。

louver cutter2 このメス型は作るルーヴァの大きさに合わせて作ってある。その細い孔の一辺が刃物になっているのだ。最初に抜いたワークを当てて位置決めするわけだ。細い孔の一面だけが、刃になっている。

 
 少し錆びているので、刃を傷めないようにサビを取る必要がある。うまく出来ている型なので、しばし見とれていた。

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2023年02月20日

続々々々々 Gandy Dancers

 この模型に関して、数多くのコメント、メイルを戴いている。機関車の改造記事よりも興味深いようだ。
 いくつかメイルを紹介しよう。投稿者が特定されないように部分的に改変してある。

・私の祖父は戦前、某駅の助役をしていたのですが、接触事故で片足を切断してしまい退職しました。駅前の大きな商店を任されて裕福な生活ができたのですが、空襲で焼けてしまい、生活に困ったそうです。国鉄の補償が手厚かったことを思い、祖母は「国は酷い。国鉄は良かった。」とこぼしていました。

 名古屋模型鉄道クラブの会員が知らせてくれた。
・会誌の1982年4月号に記述を見つけた。その時はまだ工夫が一人だった。それを増やして4人にせよと、そそのかした人がいて、結果としてイコライザを組込んだメカニズムになったようだ。最終的には8人になった。

 この模型の作動を見たことがある方からは、
・ツルハシを使う人形が、単純に腕を上下させるのではなく振り上げ、振り下ろしで、腰も動くのです。これには驚きました。さらに、振り上げは多少の遅れがあってばらばらですが、振り下ろしは一斉に動きます。今回の記事でその理屈がわかったので嬉しいです。


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2023年02月18日

続々々々 Gandy Dancers

gandy dancers (1) これは制御基板の裏側である。さすがにこれでは作った本人以外分からない。基本的な回路図はあったが、それにいろいろなものを付け足しているし、定数を変化させているので、解析は無理だ。


 先日来、この一連の記事を読まれて、手伝いたいという方が何人か名乗り出てくれている。国内はもちろん、外国からも志願者が来ている。興味深いのは、どなたもコンピュータによるアナログ制御でやりたいとおっしゃるのだ。ということは、与えられた条件によって、動作のタイミングが変わることがあるということである。面白いように見えるが、それまでの必要はないように思う。

 根本的には、列車の検知回路で「退避・復帰」ができれば良く、それに附随して、「親方の動き・工夫たちの動き」があるだけである。退避するのはツルハシが降りたときだ。ということはクロックによる制御のほうが単純であろう。


 振り返ってみれば、アナログのシークェンス制御しかない時代が有ったが、確実に作動させることができていた。タービン機関車の起動停止は、まさにその実例である。
 原発も最近までこの方式の炉があったそうで、そういう意味でもアナログ式はあなどれないことは理解している。

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2023年02月14日

続々 Gandy Dancers

gandy dancers (2) 通称エンヤコーラである。剛氏の遺品群を預かった時、この作動を再現したいという気持ちが強かったのだが、開けてみるとバラバラになっていて、かなり難しい状態であった。この写真は、箱の上に描いてあった剛氏による判じ物である。

 クラブ員の力でなんとか再現したいが、難しい点があった。それはmechanical sequential control 機械式シークェンス制御である。アナログ回路でタイマを作動させ、順次リレィが切り替わって、カムにより人形が動くと同時に、接点が切り離されたりつながったりする。
 すぐに調子が変わってしまう。剛氏が調整すると、15分ほどはなんとか動くが、その後は難しかった。

 コンピュータを使ったシークェンス制御でないと、とても無理ということは分かるのだが、専門家が居なかった。筆者が最初から勉強し直すのでは5年は掛かるだろう。オーストラリアの吉岡氏が、
「俺がやってみる。」
と手を挙げてくれたのだが、残念なことにその直後に急死されたので、そのままになっていた。 
 吉岡氏は剛氏と密に連絡を取り、方針を固めたところであった。急死の報を受け、剛氏は落胆して電話で、
「もう(再生は)だめかな。」
と漏らされたのは、亡くなる少し前だった。 

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2023年02月10日

Gandy Dancers

 伊藤 剛氏の傑作の一つに線路工夫がある。最近はこの「工夫」という文字が読めない人が多いようだ。メモ書きを置いておいたら、”せんろ・くふう” と言った人が居て、驚いた。

 鉄道は危険な職場である。現在のような安全基準が確立されていない時代には、大怪我、殉職はよくあった。その家族、遺族が路頭に迷うことがないように鉄道弘済会が発足したということは、井上 豊氏からお聞きした。大きな駅の売店を任されたりすると、鉄道員の収入より良かったらしい。

エンヤコーラ (4) さて、保線の工夫は、親方の指示で動く。親方は見通しの良い場所で線路を見張っている。列車が近づくと、笛を吹き、退避させる。そうすると列車が通過し、また工夫たちは作業を開始する。
 その一連の作業を再現する模型を作ったのである。工夫は4人で1組である。歌を歌いながらツルハシを振り上げる。その時、振り上げは多少のばらつきがある。上で一瞬止めて、歌に合わせて同時に振り下ろす。
 剛氏の絶妙なアイデアがそこにある。4本のツルハシはイコライザで結ばれていて、持ち上がる瞬間に微妙なズレが発生しても、それらが全て上死点に来ると、同じタイミングで振り下ろすのである。


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2023年01月17日

続 内野日出男氏のD62

Mr.Uchino's D62 (5)Mr.Uchino's D62 (3) Tavata氏、春岡電鉄氏が正解である。寸法を測ってみると全長は200 mm強で、1/100である。線路が見当たらず、探し回って載せた線路が大きなヒントになってしまった。枕木部分を消すと、もう少し難しくなったかも知れない。


Mr.Uchino's D62 (1) この機関車の話は内野氏から聞いていたが、現物が出てくるとは思わなかった。小さな箱に入っていたので、気が付くまでに時間が掛かった。 

 1/100というサイズは他に例がないので、列車を走らせて楽しむことは出来ず、ただ作ってみただけで終わった。鉄道模型は仲間が必要であると悟ったそうだ。

Mr.Uchino's D62 (6) Mr.Uchino's D62 (7)共通のゲージ、共通の(似通った)縮尺が必要である。独善的な模型は孤立するのだ。


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2023年01月15日

内野氏の工夫

 I氏より、とれいん誌の1996年11・12月号に内野氏の工作技法メモが載っていると連絡があった。
pull to expand 今回の edgewise に絡んで、リヴェットのピッチを合わせる方法も開陳されている。これは割合知られたアイデアのようだ。祖父江氏も「引っ張って合わせりゃいいんだよ。」と言っていたし、筆者もそうしていた。

 旧型国電などのドア上のリヴェットである。エッジワイズで作った部品にリヴェットを打ち、ヘッダを張るときに問題になるのだが、調整はわけない。金属は伸び易いものなのだ。

 人間の眼は、平行とは垂直はよく認識するからごまかせないが、長さは絶対値を認識していない。相対的な値としてしか認識しないから、このような方法が成立する。 

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2023年01月13日

続 edgewise

 早速 F氏から連絡があり、写真をいくつか送って戴いた。大学の工房に鉄の帯やアングルをRに曲げる工具があり、それを参考に帯をどうすれば曲げられるかと考えました、とある。

Mr..F's method (2) この写真では木の板に孔をあけ、そこに段を付けたブラス棒を差し込み、クランプで軽く締めながら、帯板を挟んで曲げる。板にはどこまで曲げるかを描いてある。戻りがあるので、90度なら100度曲げる必要がある。


Mr..F's method (1) 孔をあけるためのジグである。棒(rung という)を差し込む位置が正確に決まる。




Mr..F's method (3) 図面をコピィして貼っておけば、その通りのものが作りやすい。 




 
 エッジワイズは難しい技法ではない。曲げる瞬間に加工硬化するので、多少の力が掛かっても、曲がりにくい。もしこれがエッチングによる切り抜きであると、あまりにもクタクタで、まっすぐに取り付けることさえ難しいだろう。 

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2023年01月11日

edgewise

edgewize  (3) 内野氏はポケットからこの曲がったハシゴの材料を出して筆者に見せた。
「どうやって作ったか分かる?」

 筆者はピンと来た。糸鋸で切り抜いたのなら、わざわざ見せまい。そんな事例はいくらでも紹介されているのだから。

edgewize  (1) そこで筆者は答えた。
「ジグで挟んでおいて、引きながら曲げたのではありませんか?」
 内野氏は口を大きく開いて驚いた。
「知ってるのか!」

 そのようなやり取りがあってから、筆者は内野氏とは非常に親しくさせて戴いたように思う 。この方法は小学生の頃から父から聞いていた。大きな変圧器、モータ等の巻線はこの方法で作る。
 「エッジワイズというのだ。」と父は教えてくれた。「丸い線を巻くと隙間が大きくて損なのだ。角線を巻けば隙間はかなり少なくなるからな。」

edgewize  (2) "edgewise"という言葉は英語ではたまに出てくるが、角線を曲げるということに使うのは特殊な場合で、日常には遭遇しない使い方である。この言葉が戦前から日本に伝わっていたということは、イギリスか、アメリカからその概念が輸入されていたわけである。模型の世界では使われていなかったようだ。

 祖父江氏は抜き型で作ったものを使っていた。数の問題があるからそのほうが安上がりだったのかもしれない。プレスは、時間が節約できるからだ。穴まで同時に抜いていた。 

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2023年01月09日

内野日出男氏のD62

Mr.Uchino's D62 (4)Mr.Uchino's D62 (2) 内野氏宅からお預かりしている物の点検は、ようやく最終段階に来た。

 これは一体何であろうか。寸法は伏せて写真をお見せする。ゲージ、縮尺を当てて戴きたい。

 内野氏はこれを1968年に作った、と箱に記してある。そのころのTMSを調べているが、記事には載っていないようだ。それから55年も経とうとしている。この掲載記事が雑誌にあれば、お知らせ願いたい。 

 連結器はKadeeを用いている。石炭は半分ほど剥がれているので、これは修復したい。ホコリがついているので清掃して陳列する。場合によっては塗装のタッチアップをすべきかもしれない。

 とにかく、フル・スクラッチ・ビルトである。もちろん動輪も手作りであり、これは内野氏がユニマットを入手してまもなくの作品である。 

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2022年10月31日

内野氏の輪心製作

 内野氏の工作手順を紹介する記事を公開しているが、思わぬ手応えがあって、筆者は驚いている。いろいろな方から感想を戴く。もっと見せてくれとの意見が多い。
 達人の手の内を見せる記事には価値があるということだ。プロの手の内はなかなか見ることができないから、内野氏のような上級アマチュアの仕事は、チャンスがあれば見ておきたい。

wheel center 左はインデックスで孔をあけた状態である。中は切り抜いて、スポークを丸く削り出した状態で、鋳型として完成した状態だ。右は鋳こんだロストワックス鋳物である。スポークの丸みが実感的にできている。
      
wheel center plan 図面があるが、この輪心のものであるかどうかは、確証がない。上手な図面で、さすがに専門家である。スポークのテーパを指定する断面を描いている。


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2022年10月19日

続 内野氏の動輪の構成

driver counter balance weight 輪心の厚み方向からの撮影である。カウンタ・バランス、クランクは 6 mm厚の板を嵌めたので、同じ高さであるはずだが、カウンタ・バランスにはさらに 1 mmの板を貼り足してある。

 この鋳物ができたら、旋盤上でクランクだけ挽くのである。全周廻すとカウンタ・バランスが削れてしまうので、チャックハンドルを差して、45度位の範囲だけを手で往復させて削る。大変そうだが、それほど難しくはない。ただ、バイトはよく切れるものを使わないといけない。

 カウンタ・バランス・ウェイトが大きく飛び出していると、非常に迫力がある。Oゲージは実物より1.8 mm弱、線路幅が広いので、下手にこれをやると、破綻する場合が多い。微妙にシリンダ中心を移動したり、クロスヘッドの裏を削ったり、というような様々な工夫でごまかすことが必要であった。内野氏もそこには気を遣っていた。 

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2022年10月17日

内野氏の動輪の構成

driver center これはDM&IRの2-8-8-4の動輪を作るプロセスを示している。旋盤で挽いた輪心に、概略の形を鉛筆で描いてある。そうして色々なやり方で、形にするべく試行していたのだ。


 クランクやカウンタ・バランス・ウェイトを貼り付けて、旋盤で挽き落とす方法も試したようだ。結局は、結果には不満であった。クランクを厚板から切り抜いて、孔に落とし込んでハンダ付けしている。

crank この板は 6 mmの厚さだ。実に見事に切り抜かれている。左は完成した鋳物の原型である。これは変色していないから、シリコーンゴム(RTV)でゴム型を作ったのであろう。生ゴムで型を取ると、加硫時に発生する硫黄化合物の蒸気で、ブラスは黒く変色する。 
 
 カウンタ・バランスも同様に切り抜いて嵌め込まれている。嵌め込んでから、裏を削って肉を盗んである。そうしないと、ヒケが出て、表面が凹んでしまうからだ。一方、クランク部は旋盤で表面を削るから 多少のヒケは問題ではなくなる。バランス・ウェイトは鋳肌のままである。 

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2022年10月13日

内野氏の糸鋸作業

coping saw 内野氏の”抜きカス”を拾って来てある。これが何の部品になったのかは、しかと覚えがない。このようなものを大量に正確に抜くのは難しいと思うが、内野氏は鼻歌交じりでスイスイと抜いていた。鋸刃は 4/0 だった。
 ある友人は、「その鼻歌に秘密がある」と言う。糸鋸はリズムが必要だ。いつも同じように引かないと、引っかかる。そのリズムの元が鼻歌だと主張する。そうかもしれない。
 最近はそれを思い出して、実行している。なかなか良い。

wheel center blank 右はインデックスで穴あけをしたあと、糸鋸で抜いてスポークを作る直前の状態である。左は何をするつもりであったのだろうか。

 祖父江氏の工房を訪問したときも、このような状態のものがあった。糸鋸を通して、筆者と喋りながら抜くのだ。ほとんどワークを見ていないような感じがした。そのスポークの仕上げはキサゲであった。

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2022年10月11日

続々々 内野日出男氏の工作

 内野氏の工作の上手さは、糸鋸、ヤスリがけ、旋盤、ハンダ付けである。要するに、金属加工の本質を深く理解しているということ以外には、筆者は何も言うことができない。   
 内野氏がどのようにしてそのような能力を身に付けたのかは、よくわからない。ご実家はその種の仕事をしていたわけではない。特定の誰かからテクニックを学んだということでもないようだ。翻訳家の日吉菊雄氏とは、家が近くで親しかったとは聞いている。

 遺された工具類を点検すると、全てのヤスリのsafe edgeは見事に研ぎ上げられている。旋盤も良いものだが、特別なものではない。
 糸鋸は荒い目の物が多い。#1程度の刃がたくさんある。これでステンレスを切ると、かなり早く切れる。糸鋸の枠も極めて普遍的に売っているもので、特に変わりはない。

 筆者も若い頃は目が良かったので、糸鋸加工は得意だった。内野氏達と話していたとき、ケガキ線に沿って切るとき、どこを切るかという話で盛り上がった。内野氏が「ケガキ線を半分残すんだ。」と言ったので、皆が納得したことを思い出す。

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2022年10月09日

続々 内野日出男氏の工作

brake shoe(1) これはブレーキ・シュウである。本物のようにアームがシュウの溝の中に納まる。これを旋盤で挽いてヤスリで削り出してある。難しいのは、8個取りの角度を等しくすることだ。


brake shoe(2) 違う角度から見てみよう。溝がよく見える。8個の穴は自作のインデックス装置で位置を決める。内野氏は48歯の歯車を用いていた。48は、2、3、4、6、8でも12でも割り切れるから、便利な数字である。旋盤のねじ切り用の歯車を用いている。

 indexing device(1)歯の溝にはまる割出しクサビはブラス製で、バネが付いていた。三つ爪のチャックに銜えたワークを、所定の数の歯を飛ばして廻す。所定の角度を廻してドリルで孔をあける。3爪スクロールチャックは、ユニマットのものだ。中心のネジはM12-P1である。 

indexing device(2) 歯車を外したところである。クサビを保持する部分は、歯車の大きさに合わせて前後出来るようにしてある。すなわち割出し数に合わせた設定ができる。しかし、ほとんどの場合、48歯で用は足りるだろう。回転しないように軸を固定する装置はついていないが、小径の穴をあける程度だから、問題はない。フライスを使うと回転してしまうだろう。

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2022年10月07日

続 内野日出男氏の工作

side rods これはDM&IR鉄道の2-8-8-4サイドロッドである。厚さ 3 mmのステンレス板を糸鋸で切り抜いている。穴あけして概略を切ってからヤスリがけして正確な外形にする。それをフライスで削って薄くし、スリットを入れ、相手と組み合わせて関節とする。

side rods (2) 余分にいくつか作って、良いものを選んだのだろうが、余っているものも素晴らしい出来である。
 ロッドにステンレスを選んだのは、単純に色の問題である。内野氏も、洋白の色は好きではなかった。

 このステンレスは、SUS430であろうと思う。磁石に付く。それほど硬くないから、糸鋸で切れる。多少の油を付けると切り易いが、ブラスの2倍ほどの時間がかかる。切り粉は磁石で完全に集められる。

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2022年10月05日

内野日出男氏の工作

 抽斗の中に、内野氏から戴いたいくつかの仕掛かり品、失敗作(とてもそうは見えない)をしまってあった。久しぶりに中を確認している。

headlite(1) ヘッドライトである。ロストワックスの既製品は気に入らないので自作されたのだ。反射鏡が洋白で削り出してある。それが本体のブラスのブロックにはめ込まれる。
 このアイデアには参った。洋白は白いので、めっきをしなくてもそのまま反射鏡になる。

headlight(3) 組み合わせるとぴったり合う。ハンダを滲み込ませれば、そのまま出来上がりだ。見本にした出来の悪いロストワックス鋳物とは雲泥の差だ。



headlite (2) この鋳物は特に出来が悪い。その後の製品はかなり良くなっている。その元型を誰が作ったかは不明だが、アメリカ人にも特別な才能を持った人が居るようだ。昔聞いた話だが、そのような人に鋳物メーカが頼んで作ってもらうときは、現金・領収書無しだそうだ。支払い側が、その経費をどうやって捻出していたのかは分からないが、かなりの金額だったようだ。

 筆者もある機関車のテンダ台車のブレーキ梁の元型を作ったことがある。祖父江氏の依頼だった。時間がないから頼む、ということだった。大変光栄なことであり、対価はあえて貰わなかった。

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2022年09月28日

ケガキ用ノギス

 ケガキにはノギスを多用する。本当はやってはいけないのだろうが、この方法を採用する人は多いはずだ。この方法は昔からTMSにも書いてあった。

Mr.Go Ito's 伊藤 剛氏のノギスである。両方の爪を削ってある。すなわち、右でケガき、左でもケガくことができる。剛氏の遺品にはこの種の工夫が多い。外寸法測定側(下)だけが削ってある。



Mr.Uchino's これは内野日出男氏のケガキ用ノギスである。片方を短くし、尖らせてある。照明の具合が悪く、影になってしまったことをお詫びする。上側の爪と同じような形である。
 これは理にかなっている。長い方を深く保てるので、距離が斜めにならない。すなわち正確にケガける。
 不思議なのは、内寸法測定側も同じように削ってあることだ。内寸法側でケガくことは少ないと思う。孔の縁に沿って一定の距離で線を引く事があるのだろうか。それほど機会はないものと思われる。  

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2022年09月10日

続々々 TMS 968号

 友人から、痛烈なメイルが来た。

 既製品を並べるか、ディテールパーツをこれでもか、と貼ったのしか興味のない昨今の模型誌がよく上位に入れたものだと驚きました。 

 これは筆者も同感である。他にも友人が、「入賞はさせないだろうね。TMSは写真映りがよくないものは使わないからさ。」と言っていたので、まさかの入賞であったというのはウソではない。

 古くからの付き合いのある友人を当博物館に案内すると、その路盤の高さには驚く。「向こうが見えないじゃないか」と言うが、逆に質問する。
「僕たちが実物を見る時は、視点の高さはどれくらいだろうね。踏切で見たり、跨線橋で見る以外にあるだろうか。ビルの屋上から見て楽しいかい?」
「そう言われてみれば、今まで気が付かなかったが、視点を下げる、逆に言うと路盤を持ち上げるということは大きな意味があるな。日本のレイアウトは低過ぎるね。」
と納得する。

 本文記事にも書いたが、いずれ日本のレイアウトは路盤が高くなる。HOでも実例がある。Nではもっと高くすべきだろう。ウォークアラウンドなら、1500 mmでも良いのではないか。

 1980年代にアメリカでは急速にレイアウト路盤が高くなった。MRの記事に、”毎年1インチずつ上昇している”と書いてあったことを記憶している。上昇は2000年近辺で止まったようだ。それはウォークアラウンドの普及(DCC, wireless)と同期している。

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2022年08月29日

続々 TMS 968号

 TMSのこの号を、記事に登場するご遺族、お世話になった方々にお送りしている。たくさんの方々からご連絡を戴く。

 伊藤 剛氏のご子息からは、
「早速仏壇に報告しました。父はさぞかし喜んでいるに違いありません。鉄道模型の奥はとても深いことを改めて感じました。」
「亡くなる前年に『鉄道模型功労賞』を戴きました。あれは晩年を締めくくる素晴らしい思い出になったことは確かです。顧みますと、父ほど模型人として幸せな人生はありません。」
とメイルを戴いた。

  吉岡精一氏の奥様からは、
「ありがとうございました。素晴らしい博物館になりましたね。私は高齢で見に行くことが出来ませんが、息子夫婦が伺わせて戴きます。貴方がいらして、主人と一生懸命工夫を凝らしてやっていたことが、このような形で保存されるということはありがたいことです。」
との電話を受けた。奥様は93歳とのことで、そのお元気な様子を伺い、感激した。

 内野氏の奥様からも連絡を戴いた。
「素晴らしい博物館ですね。わざわざショウケースも用意してくださったのですね。夫の模型も家でホコリを被っているより、ずっと価値があります。おめでとうございました。」
 
 その他様々な方から、激励の電話を受け、当方も決意を新たにした。

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2022年08月25日

続 TMS 968号

 記事中の伊藤 剛氏の言葉に対する評価が多い。

 この種のご意見をたくさん受け取っている。
「『鉄道模型は走りそうもないが、模型鉄道は今にも走りそうだ。』というくだりは、今回発表の他作品と比べるために用意されたものだね。他のは走りそうもないじゃないか。」

 他の模型のことはよくわからないが、走行の動画を見たいものである。
 模型は走らねばならない。しかも実物のように重負荷でじわりと牽き出し、低速で坂を登らねばならない。東京の会場では、無負荷での低速競争があったそうだが、「何をやっているんだろうね」と思われた方が多かったようだ。筆者だけではなかったことがわかり、それは嬉しい。 
 機関車を無負荷で走らせて、速度が速いとか遅いと言うのは小学生レヴェルであろう。これは筆者だけの意見ではない。理屈の分かっている方は、皆そう思っている。

 そのコンテストの現場を見た人からの話では、動輪の心が出ていない機関車も出場したらしい。そんな状態では動輪が一周する間に重心が上下するわけだから、同じ速度で走るわけがない。
 重負荷を掛けての低速度コンテストに出場が許されれば、当鉄道の機関車はどれを持っていっても優勝する自信がある。そこには伝達効率という重要な要因があるのだが、それに気付いている人は少ないように思える。音が出る動力伝達装置を使っているようでは、無理な話だ。

 筆者のHO用高効率ギヤをお求めの方は、重負荷での低速走行の動画を撮って、どんどん発表されると良い。そうすれば、今やっているような無意味なコンテストは無くなるだろう。 

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2022年05月07日

図書の整理

organizing magazines Tetsudomokeishumi久しぶりにクラブ員に来て戴いて、雑誌の整理をお願いした。TMSは創刊号からすべて揃っている。全部で3セット近くある。第2セットは書庫の中ではあるが、ある程度の整理はできた。第3セットはダンボールの箱の中にある。程度の一番良いものを開架している。バインダに綴じ込んだものを優先して並べた。一時期、合本になったものを並べていたが、それは評判が良くないので書庫に移した。

 60号より前のものは開くと壊れそうで、開架しない。いずれディジタル化して、ディスプレイの上で見ることになりそうだ。原本があるので、博物館内で見るだけなら、著作権法には触れないはずだ。

 鉄ピクは、1割程度の欠品がある。ファンはほとんどある。とれいん誌は、ほぼ揃っている。RM modelsもかなり揃った。Rail誌は90%ある。

 海外の雑誌は Model Railroader, Model Railroad Craftsman, Trainsがかなり揃っている。 Main Line Modelerは全てある。
 その他貴重な資料が揃っているから、早くリストを作って公表せねばならない。ユビキタスのシールを貼って、管理するつもりだ。1枚数円で手に入る、と聞いた。  

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2022年04月07日

続 佐藤昌武氏の主張 

 沢山のコメント、メイルを戴いている。私信としてあるので、公表できないが、全て佐藤氏の掲げた方針には賛同している。

 エポック・メイキングの定義が難しい。動力伝達機構の進歩はその段階を追って、展示すれば良い。他には何が適当かは、なかなか難しいことである。
 ただ細かく作ってあって、美しい模型はいくらでもある。その中でも特別に光り輝くような作品でなければならない。

 著名人の秀作が揃い始めた。ご遺族から連絡を受けたり、友人からの紹介で、受取りに行く。当博物館の様子を写したDVDを用意してあるので、それを事前にお送りしておくと、喜んで寄贈してくださる。そして陳列した状態を写真に撮り、お送りする。

 ブラス製以外の作品はお断りしている。経年変化でダメになる可能性が高いからだ。その点では稲葉氏の客車群は、極めて特殊な例外である。セメダインCしか使っていない。全面に塗布し、圧着してある。極めて堅固に着き、剥がれが認められない。天井、妻板、側板の組立も完璧だ。隙間を発見した場合には、低粘度のエポキシ樹脂を流し込む予定だ。

 走りの点では、不満足なものもある。いずれ動力装置だけは、取り替えたい。そのための部品は用意してある。もちろん故人が、「動力伝達装置を取り替えたい。」と仰っていたのを確認したものだけである。 素晴らしい作品を分解して手を入れるのは、畏れ多い。  

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