2026年06月24日

プロのハンダ付け

車体に床板を留めるアングルをハンダ付けする 今回の客車には、床板を取付けるアングル材が側面にハンダ付けしてあるものがあった。その手法は、なるほどと納得するものであった。

 側板にアングルを取付けるときは、高さを決めるジグで押し付けて、ハンダ付けする。この大きさであると 150 Wのコテを使うべきだ。今まで筆者は全面的にハンダを付けていたので、側面が微妙に反った。床板に締め付けると真っ直ぐになるので何の問題もないが、面白くはなかった。今回のジャンクの中にはアングルが取付けてあるものがいくつかあったので、その様子を見て驚いた。

 車体と床板は 8本の M2ネジで取付けられている。すなわち、車長を 3 で割れば、大まかに言えば 15 cm ごとにネジ孔がある。側面とのハンダ付けはそのネジ孔の前後10 mm程度にハンダを沁み込ませた状態である。
 力が掛かるのはネジの部分だけなので、他の部分はハンダ付けしなくても問題は起きない。全面的にハンダ付けをすると反りが出ることを見越した判断だ。これはプロの腕である
 商品は見かけが大切である。いかに「丈夫に作りました。」と言っても波打っていれば商品価値はないし、「ネジを締めれば反りは無くなります。」と言ってみても説得力はない。

 そのネジ部分のハンダは実に丈夫に付けられていて驚いた。ハンダの量は多くはないが完全に沁み込み、アングルは側板から外れることはない。大したものである。

コメント一覧

1. Posted by 読者   2026年06月25日 10:03
素晴らしいテクニックですね。私も全面的に付けるべきだと思い込んでいました。どうせ力は掛からないのですからこれで良いのですよ。今まで知らずに変なものを作って来ました。今回はありがとうございました。
2. Posted by dda40x   2026年06月25日 12:36
 ジャンクで入手したものであまりよく見ていませんでした。床板を作って合わせて見た時に気が付きました。これで良いのです。今まで全面的にハンダ付けして反ってしまったのを良しとしていた自分を恥じました。
 製作が簡単になり、出来映えは良く、強度が十分ならばこれが最高の方法ということです。この手法を編み出したプロはどういう方なのだろうと考えています。大したものです。
3. Posted by Tavata   2026年06月26日 12:45
ネジ付近だけの短いアングルを複数つけても良いが、その位置が狂わないように一本の長いアングルにしていると読み替えることができそうです。
もちろん、一本の通しアングルは全面ハンダ付けされていなくても、縦通材(船舶用語。ロンジとも言う)として強度部材にはなりますが、全部を側板にビッチリ貼り付けて一体化させるよりは強度が劣ります。しかしそこまでの強度は不要ということですね。

一つ疑問なのが、フラックスの処理です。ハンダ付けされていない部分にもある程度フラックスが滲みそうですが、洗浄が不可能なので、やはり塩酸系のフラックスを塗ってから拭き取るような方法なのでしょうか?
4. Posted by dda40x   2026年06月26日 12:49
 おっしゃる通りです。高さの管理が簡単です。床板に締め付けてあるので強度はあまり関係ないでしょうね。
 塩酸・塩化亜鉛のフラックスは簡単に水洗いできます。水を掛けてブラシで擦り、その後風呂の水に漬けておきます。こうすれば完全に取れます。

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