2026年06月12日
続 4-4-2 Pullman
この略図で、C,F,G,H に覗き窓がある筈である。A,B,I,J は一人用個室である。上のベッドを降ろせば二人用となるが、どちらかと言うと補助的扱いである。 Pullman の公式写真、図面を編集して50巻ほど販売している出版社がある。筆者は UP や NYC のシリーズは持っているが PRR のものはない。持っている人に調べて貰ったが、覗き窓の写真は見つからなかった。それで、「PRR には覗き窓がない」という作り話が生まれたようだ。しかし考えてみれば、覗き窓がなければ上の段に寝た人は今どこを走っているのかは知る方法がない。ということは1段しかベッドがないのか?そんな筈はなかろう。内部の細かい図面(平面図しかないが)を見ても他の車輌と同じである。ということは覗き窓が無いのは不合理だ。
今回友人からその資料の当該ページの提供があったので再度精読したところ、思わぬ記述に出くわした。
1937年7月、"Broadway Limited"と"General"(どちらも特急の名前 筆者註)用に6輌の 4-4-2 寝台車が注文された。注文番号は6450、図面番号は4069Bだ。同時にNew York Central 鉄道も注文した。Pullman の写真技師はそれらの写真を撮るとき、同一のものを全部撮る必要はないと考え、2種の塗り分けを示す写真を撮った。
1968年までにこれらの6輌は全てスクラップになった。(引用終わり)
それがこの2枚の写真である。
要するに、2社とも全く同一仕様で塗装スキームだけが異なる。すなわちPRRにも覗き窓があったと言っているわけだ。PRRの車輌の写真は通路側しか撮っていないので、向こう側の覗き窓の存在を否定する動きがあったわけだ。 模型化されたものを丹念に検索すると、覗き窓のない製品もあった。これは早とちりである。窓配置も奇妙である。
Walthersは覗き窓付きを出した。これは何も考えずにUP、NYCと同時に発売したようだが、それが正解だった。不思議なことはどれもスカートが無いのである。UP には無いが Pennsy にはあったのだ。NYCはどちらの写真もある。筆者のUP車輌のスカートは切った。UPは新車を手に入れたのではなく、1952年に C&NW と SP からの中古車を導入したらしい。UP のスカート無しはその辺りに理由があるような気がする。
模型人は写真がないと想像を巡らせて思わぬ結果を出すようである。筆者もその影響を受けそうになった。早とちりで窓を塞がなくて助かった。
覗き窓のある部分は車体の端に近い部分で、乗り心地が良くはない。中央部は乗り心地が良いので、続き部屋で上等な部屋である。ひとつの車輌の中で良い部分を優等な部屋として提供しているところが興味深い。
コメント一覧
1. Posted by たかひろ 2026年06月12日 07:14
平面図でC,F,G,Hの側面のヒゲのようなのは何かの文字でしょうか?
2. Posted by dda40x 2026年06月12日 12:32
詳細図面を見ますと、C,G,Hの窓は非常時に外せるようになっているようです。他に廊下側には非常用の斧とかもあるようです。
3. Posted by dda40x 2026年06月13日 07:46
よく考えてみますと、この印は覗き窓があると言っているように感じます。他の事例を探すことにしました。
4. Posted by たかひろ 2026年06月13日 09:07
小生もそのように感じました
類例のご紹介に期待します
類例のご紹介に期待します
5. Posted by dda40x 2026年06月16日 21:22
他の図面を丁寧にみておりますが、この図のような手描き風の印の付いたものは発見できていません。この図は特殊な例なのではないかと思います。
6. Posted by たかひろ 2026年06月17日 06:37
続報有難うございます
了解しました
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