2026年05月05日

続々 英国製キット

soldering sub-floor この種の大物のハンダ付けはなかなか楽しい。大きなクランプを用意し、貼り付ける部材を締める。左右2本を同時に締めるのでクランプは6本で足りた。
 シャシ床板に、部材を2本並べ、その上に厚くて丈夫な板やチャンネルの小片をかませてクランプで締める。もちろんハンダ付けする面は粗目のヤスリで擦ってざらつかせておく。僅かな隙間が要るからだ。この状態で煉瓦の上に置き、ガス火で焙る。 

 塩酸を含む塩化亜鉛液をたっぷり塗り、ハンダの粒をいくつか置いた。裏から、ガスバーナで全体を少しずつ温めていく。床板は厚いのでよく熱が拡散し、全体がほとんど同じ温度になる。そのうちにどこかが融け始め、あっという間に隙間に吸い込まれる。見る間に全体がハンダを吸い込み、均一なハンダ付けが完成する。塩化水素のガスが出るので、作業は外でやる。

 固まったらクランプごと水で洗う。クランプは、外したら水を切って乾かし、油を注しておく。

 この骨付きの床板は 400 g ほどある。これに頑丈な連結器座を取り付けるので、衝突時は上廻りには力は掛からず、破損を免れるはずだ。オリジナルの連結器座は、たったの 0.45 mmしか厚みがない板1枚だけでできていたので、普通に連結しただけで壊れてしまいそうだった。 

コメント一覧

1. Posted by 読者   2026年05月05日 07:18
素晴らしいハンダ付けです。全体に均一にハンダが沁みこんでいますね。
ハンダが見える模型にケチを付ける人はまだ居ます。ペースト礼賛の人も増えて来ました。困ったものです。一言で言えば経験が足らない人ですね。このブログ主の経験値の高さにはいつも驚いています。 
2. Posted by ハンダ付け職人経験者   2026年05月05日 12:09
久しぶりに大型素材の制作画面を見せてもらいました素晴らしいです。

先日、運転会の例会でハンダ付の経験話をして下さいと言われました。
「電圧変動用の装置を使っていますが、ハンダコテのコテ先が黒くなってしまいます」という話がありました。「黒くならないようにするにはどうしたら良いですか」という質問がありました。
自分は作業する部品を何セットか並べて順番に作業をし、溶接作業と同じ様に短時間で済ませてしまいます。コテ先が黒くなる前に電源コンセントを抜いて、コテ先の塩化亜鉛を洗ってしまいますという話をしました。
どうも他の人達は、コテに電気を入れたまま他の作業をしている様です。それでは電気の無駄遣いですし、コテ先は酸化されます。

そうしたら面白い話ですねと言われました。何も面白くありません。通電したままヤスリ掛けをしているなんて無駄以外何でもないです!
3. Posted by dda40x   2026年05月07日 08:30
 ハンダ付けにはいろいろな手法があります。共通しているのはその部分の温度を十分に上げるということです。厚い床板に骨を付けようと思えば、全体を焙る以外方法はありません。 炭素棒でも難しいのです。こういう仕事用の焙っても良いクランプはいくつか持っています。全体を温めればハンダは見事に浸み込みますから、強力な接着ができます。
 
 コテの寿命が意外と短いものだということを知らない人が多いようです。コテ先を自作するべきなのです。出来合いの銅鋳物では鬆(す)があってすぐ駄目になります。銅の棒を切って作ればその使い易さに驚くはずですが、それをやった人の話はほとんど聞きません。
 また項を改めて書きましょう。

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