2026年05月03日
続 英国製キット
側面後部の通風孔部分に格子模様のエッチング板を貼るように指定されていたが全て廃棄した。角孔をあけて別部品を付け、裏から金網を張った。要するにここは向こうが透けなければ面白くない。そしてその中に冷却ファンのシャフトがちらりと見えると嬉しい。
英国製の模型によくあるように、white-metalの部品が入っている。薄板を曲げたノーズ部分の天板がそれである。これをハンダ付けせねばならない。この合金の融点は 230 ℃ 近辺なので融かさないようにハンダ付けすることは可能である。63%ハンダを大きなコテ先に付けて短時間で付ける。隙間に完全に沁み込むようにしないと、削ると継ぎ目が見えてしまう。小さなコテではとても熱が足らない。塩化亜鉛は不可欠である。筆者はホワイトメタルのハンダ付けは得意である。
この写真の右の方に、唐竹割りした時の跡が見える。まだ帯で埋めていないところが写ってしまった。
このキットはエッチング板で出来てはいるが、その板は堅い。車体を作る板は焼きなまされていない。快削であってドリルで簡単に穴が開き、ヤスリも良くかかる。日本製のエッチング板とは全く異なる感触である。日本のメーカはこのあたりのことを調査すべきであろう。
<註> white-metalというのはBritish(イギリス英語)である。アメリカではハイフンを入れない人が多い。Babbitt metal と言う人も居る。このBabbitt は人名であるが、diesel engine のように普通名詞化してしまい、babbitt と小文字で書かれることが多い。優秀な軸受合金として200年近く使用されてきた。最後の ”t” がひとつ抜けていることも間々ある。
コメント一覧
1. Posted by 愛読者 2026年05月06日 18:52
diesel locomotiveが小文字で始まっているなんて今まで考えたことも無かったです。確かに人名なのに既に普通名詞なのですね。
こういう言葉の細かいことにも正確な知識をお持ちであることにいつも驚きます。このブログの素晴らしいところの一つです。
こういう言葉の細かいことにも正確な知識をお持ちであることにいつも驚きます。このブログの素晴らしいところの一つです。
2. Posted by dda40x 2026年05月07日 08:36
外国人として英語を学んだので、母国語にはない概念には興味がありました。このような例は無数にあります。医学用語には特に多いと思います。
エウスタキオ管というのがあります。耳と鼻をつないでいる管で、エレヴェータに乗ると耳がツンとしますが、唾を飲み込むとそれが開いて直ります。これも人名なのですが、小文字で始まります。日常会話にも登場しますから、頻度が高く普通名詞扱いです。発音はユースターキに聞こえます。
エウスタキオ管というのがあります。耳と鼻をつないでいる管で、エレヴェータに乗ると耳がツンとしますが、唾を飲み込むとそれが開いて直ります。これも人名なのですが、小文字で始まります。日常会話にも登場しますから、頻度が高く普通名詞扱いです。発音はユースターキに聞こえます。