2026年04月27日

連結器を付ける

 古いディーゼル電気機関車に連結器を付けるのはなかなか難しい。発売時に Kadee が発売されていず、ダミィの連結器を付ければよいという発想だったからだ。周りを削るかなりの加工が必要だ。
 Oゲージ用 Kadee は1974年頃発売されている。当時筆者はアメリカでその製品を手に入れた。日本人として最初の使用者かも知れない。カプラ・ポケットの幅が 1/2インチ(12.7 mm)ある。既存のブラス製品の孔の幅を2倍に拡げなければならない。高さも 5.5 mm ある。拡げられる余地があれば良いが場合によってはその周りが消滅してしまうほど削ることになる。

how to cut Kadee coupler pocket Kadee の説明書に「幅をある程度まで削ってもよい」とか「長さはここまで削っても良い」と図示してある。実際には削ると構成が怪しくなり、ネジで締めても不安定だ。今回は長さ、幅とも削ってしまったので強度的には不安がある。

M2 screw, 2-56 screw その取付けネジだが、日本製、韓国製その他を通じて、アメリカ製以外は M2ネジを用いて締めている。このネジは本来はインチ規格のユニファイ 2-56 ネジを使うべきなのだ。 ”2” は 2番 を表す。ネジには番手があって寸法を言わなくてもその太さが決まっている。Oゲージ用は 2.3 mm 程度の2番ネジを使うのだ。それに 2 mmネジを使ってしまうと剪断力が発揮される前に曲がり始め、結局は弱い結合になる。特にこの機種のようにネジが一本しか締まらない時は深刻だ。こういう目的があるのにほとんどのメーカは無頓着だ。
 筆者は 2-56 ネジをタップを立てて取り付ける。ガタなくきちんと収まり、極めて丈夫である。軽衝突に耐える。2 mm と 2.3 mm の違いは大きい。比べるとその違いに愕然とする。3本も締めるようになっている模型ではなく、このディーゼル電気機関車のように1本だけで締めざるを得ない時には、これは極めて大きな違いを生む。

 これは HO の世界も同じことのはずだ。設計者の意図を汲んだ仕様にすべきである。

註 2-56 はユニファイネジの規格で、56は 1 インチあたりのネジ山数である。この数字の下2桁は原則として8の倍数になっている。すなわち1/8インチに何山あるかを表していることになる。



コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2026年04月28日 07:27
いつも示唆に富む記事を発表して頂きありがとうございます。
確かにガタのあるネジではだめですね。このことを誰も指摘しないで50年以上過ぎました。
インチサイズのネジ、タップは簡単に買える時代になりましたから、もっと使われても良い筈です。
2. Posted by dda40x   2026年04月28日 12:55
 このネジは昔から気になっていました。日本では2-56のネジはあってもタップが買いにくく、友人に薦めることが出来ませんでした。
 最近はネット通販でいくらでも買えるようになりました。私は 2 mm のネジ穴に直接 2-56 のタップを挿してネジを切り直します。このネジで留めると完全に付いたという感触があります。ちょっとした事故でもそう簡単には外れないので機関車には不可欠です。
 逆に貨車等には弱い結合が適するように思います。軽衝突時にネジが切れて落ちた方が被害が少ないからです。

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