2026年04月09日

可撓継手

6-wheel truck これはユニヴァーサル・ジョイントではない。25年程前から市場に出ている製品で、かなりの数を購入した。これはプラスティック(POM)の疲労しにくい性質を利用したもので、微妙な角度の曲がりは吸収されるが、剪断力には耐える。すなわち3軸台車の末端軸の駆動には適する

 駆動軸側の2軸は普通の方法でつないでも良い。ただし、作図して見れば分かるが、動輪軸が上下すると軸は多少伸び縮みしなければならない。それを吸収するものが無いと動軸の上下は滑らかではなくなる。そこには伸縮継手を付けた。駆動軸を半月に削り、外側に円筒を嵌めただけのものだ。これだけのことで、軸の上下が実に滑らかになる。第3軸は他の軸とは無関係に動くのでそれを実現させるには何らかの自在ジョイントが必要である。

第三軸の駆動 KTM製の機関車の第3軸の駆動には六角ジョイントが使ってあった。これは自在に動くが、反トルクを承けられない。そこでギヤボックスを Φ0.8 の線バネ(弾性のある結合材)でつないでいる。大きな力が掛かるわけではないので、ギヤボックスが傾いて抜けたりしなければそれで十分だと判断したのだ。賢明な方法だ。
 すなわち、駆動軸の剪断力に耐える自在継手が見つかれば、反トルクもそれで持たせることが出来るわけで、部品・工程も当然減る。

 2000年に仕事で福岡に行った時に、カホ無線という店でこの可撓継手を見つけて早速購入し、軸穴径を拡げて装着した。旋盤上で Φ2 の孔を Φ2.5 に拡げた。取り付けてみると実に滑らかに動き、軸が多少上下しても全く問題なかった。この継手の位置は、最大限第2軸に近付けてあるのは当然である。その後かなりの数を採用している。 

 このような構造を採用すると分岐を渡るときの音が均等になり、軸重が等しくバネがよく利いていることが分かる。伸縮継手の効果は偉大である。

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