2026年02月28日

加工硬化

 このブログでは加工硬化について折に触れて書いて来た。伊藤剛氏に教えて戴いた線材の作り方を紹介しよう。

 最近タンク車を数輌完成させたので、その手摺としての針金がかなりの量が必要となった。在庫は少なく、とても足りない。欲しいサイズは0.7 mm径である。近くのホームセンタに行くと丸く巻いたブラス線を安く売っている。それを伸ばしてみるとくたくたで、とても役には立たない。太さは0.76 mm径であった。これを伸ばせばできそうだ。

 まず一端を万力に挟んでロッキング・プライヤで引っ張ってみた。1%程度は伸びるがその後は難しい。そこで伊藤剛氏の方法に切り替える。

 電気ドリルを持って来てチャックに銜える。5 mの長さの線を伸ばして張力を掛け、回転を始める。時間にして10秒程度廻す。線は捩れて表面の模様が螺旋になるのが分かる。大きな張力を与えて少し伸ばす。

 これで完成だ。できたブラス線はとても固い。剛氏の説明によると表面が伸びて堅くなるが中は柔らかいので、曲げても折れにくい。 

 出来たものを適当な長さに切断し、表面を#800程度のサンドペーパで10回ほどしごくと出来上がりだ。太さはぴったり予定の径となった。非常に堅い線材となったので、手摺には適する。 

コメント一覧

1. Posted by 千葉のF   2026年02月28日 13:21
ご教授ありがとうございます。
これまで900mm長の真鍮線の一端を万力に挟み、もう一方をバイスグリップで挟んで、ムチを打つ様にたわませては引張る動作で試みていました。歩留まりが悪く均一感が無かったのですが、この方法は芯が柔らかく素晴らしいと思います。

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