2026年02月02日

またまた炭素棒ハンダ付けについて

 炭素棒ハンダ付けについての質問が多い。見るからに熱量不足のハンダ付けを見ると黙っていられなくなり、トランスを探しプローブを作ってお世話することもある。
 最近はこの種の二次側の線が太い電源装置(要するに 20 Amps流せるもの)がバッタ屋で手に入りやすい。世の中が省電力に向かったからなのだろうか。ケース入りで 2000円程度で買えることがある。メータも付いている。
 迷わず買ってしまう。中を開け、配線を捨てて単純な回路にする。欲しい人に連絡すると喜んで持って行く。簡単な説明をすれば、足踏みSWを買うだけで完成できる。 

how resistance soldering works 炭素棒は赤熱させてはいけない。その瞬間に 800 ℃に達し、一酸化炭素がまき散らされる。また、炭素が一部昇華し、消耗が激しくなる。スウィッチを細かく踏み、500 ℃程度にするのがコツだ。
 母材に接触している部分から半径 2 mmほどは 400 ℃程度になり、ハンダは一瞬で融解する。通電をやめればたちまち温度は下がる。

 筆者は厚いブラスあるいは銅の板をアースとし、その上で作業する。熱が逃げてしまうと思う人は多いだろうが、その方が良いのである。炭素棒に接触しているところだけが熱くなり、その熱は急速に厚板の方に逃げる。熱が集中しているので目的の範囲だけを確実に融かす。その後熱が逃げ易いからすぐ冷めて固まり、押さえている時間が短くて良い。
 要するに、コテではワークが温まるまで時間が掛かり、全体を熱くせねばならない。その間に他の部品が外れないかという心配がある。炭素棒なら、目的の箇所だけが熱くなり、瞬時にハンダ付けが終わる。ハンダは完全に融け、冷える時は脆いこしあん状態を急速に通過して堅い固体になる。

 この種のブラス板(t 1.5)は大量に確保しているのでご希望の方には廉価でお譲りする。 

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