2026年01月21日
変革を成し遂げた人とは
northerns484氏より、興味深い本の紹介があった。その核心部分の要約を戴いたので紹介する。
コンテナで海運というよりインターモーダルの基礎を築いたマルコム・マクリーンの話を中心にとりあげているコンテナ物語(ISBN978-4-8222-8993-5)という本の中にこんなくだりがありました(p.86-p.87)。
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厳密な意味では、海上コンテナを発明したのはマルコム・マクリーンではない。
(略:上記に関する主張をいくつか紹介)
狭い意味では、彼らの意見は正しい。
(略)
だが、一番乗りの時期だけを問題にする歴史家たちの見解は、マクリーンがもたらした革命的な変化の性質を見誤っているのではないだろうか。
(略)
輸送コストの圧縮に必要なのは(補足:当時は鉄道も含め、物流にかかわる運賃は政府主導でがんじがらめに決められていただけでなく、新規参入も難しかった)単に金属製の箱(補足:コンテナ)ではなく、貨物を扱う新しいシステムなのだということを、マクリーンは理解していた。港、船、クレーン、倉庫、トラック、鉄道、そして海運業そのもの―つまり、システムを構成するべての要素が変わらなければならない。そう理解していたマクリーンは、運輸業界で何年も先を疾走していたといえるだろう。
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文字数の関係で私なりの抜粋となっていますので、気になる方は原文をご参照ください。
ここまで読まれて何を言わんとしているかを見抜かれた方は鋭い。
コンテナで海運というよりインターモーダルの基礎を築いたマルコム・マクリーンの話を中心にとりあげているコンテナ物語(ISBN978-4-8222-8993-5)という本の中にこんなくだりがありました(p.86-p.87)。
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厳密な意味では、海上コンテナを発明したのはマルコム・マクリーンではない。
(略:上記に関する主張をいくつか紹介)
狭い意味では、彼らの意見は正しい。
(略)
だが、一番乗りの時期だけを問題にする歴史家たちの見解は、マクリーンがもたらした革命的な変化の性質を見誤っているのではないだろうか。
(略)
輸送コストの圧縮に必要なのは(補足:当時は鉄道も含め、物流にかかわる運賃は政府主導でがんじがらめに決められていただけでなく、新規参入も難しかった)単に金属製の箱(補足:コンテナ)ではなく、貨物を扱う新しいシステムなのだということを、マクリーンは理解していた。港、船、クレーン、倉庫、トラック、鉄道、そして海運業そのもの―つまり、システムを構成するべての要素が変わらなければならない。そう理解していたマクリーンは、運輸業界で何年も先を疾走していたといえるだろう。
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文字数の関係で私なりの抜粋となっていますので、気になる方は原文をご参照ください。
ここまで読まれて何を言わんとしているかを見抜かれた方は鋭い。
コメント一覧
1. Posted by Tavata 2026年01月21日 09:23
システム化の考え方ですね。
コンテナに関して言えば、戦前日本で鉄道コンテナを使おうとした際、貨物駅での荷役クレーン不足と、その先の運送手段が人力と馬匹しかなく、貨物駅でコンテナを開封しないと客先まで運べないために、全く高率化できず立ち消えになった話を読んだ覚えがあります。
また、蒸気機関車の黎明期にも、機関車の発明者とされるリチャード・トレビシックはスポンサー獲得に失敗して不遇な晩年を送ったのに対して、「機関車とレールは夫婦」という言葉を残したジョージ・スティーブンソンは、馬車軌道用の鋳鉄レールでは機関車運行に耐えられないことを説き、錬鉄レールを採用してストックトン&ダーリントン鉄道を成功に導きました。ジョージは鉄道の発明者でも、機関車の発明者でもありませんが、機関車と鉄道を総合システムとして捉えてコンサルティングしたことが成功の鍵だったと思います。(18歳まで文盲だった彼がこのような論理的思考に至ったことを私は驚異的に感じました。)
ちなみに、トレビシックやスティーブンソン親子らが築いた黎明期の鉄道については、私自身の講演動画がYouTubeにありますので、以下にURLを示します。ご笑覧いただければ幸いです。
国際鉄道模型コンベンション2025
クリニック講演「鉄道200年 黎明期の鉄道を語る」
https://youtu.be/mmERLopqnHM?si=yi987z_QtkcWjhF3
コンテナに関して言えば、戦前日本で鉄道コンテナを使おうとした際、貨物駅での荷役クレーン不足と、その先の運送手段が人力と馬匹しかなく、貨物駅でコンテナを開封しないと客先まで運べないために、全く高率化できず立ち消えになった話を読んだ覚えがあります。
また、蒸気機関車の黎明期にも、機関車の発明者とされるリチャード・トレビシックはスポンサー獲得に失敗して不遇な晩年を送ったのに対して、「機関車とレールは夫婦」という言葉を残したジョージ・スティーブンソンは、馬車軌道用の鋳鉄レールでは機関車運行に耐えられないことを説き、錬鉄レールを採用してストックトン&ダーリントン鉄道を成功に導きました。ジョージは鉄道の発明者でも、機関車の発明者でもありませんが、機関車と鉄道を総合システムとして捉えてコンサルティングしたことが成功の鍵だったと思います。(18歳まで文盲だった彼がこのような論理的思考に至ったことを私は驚異的に感じました。)
ちなみに、トレビシックやスティーブンソン親子らが築いた黎明期の鉄道については、私自身の講演動画がYouTubeにありますので、以下にURLを示します。ご笑覧いただければ幸いです。
国際鉄道模型コンベンション2025
クリニック講演「鉄道200年 黎明期の鉄道を語る」
https://youtu.be/mmERLopqnHM?si=yi987z_QtkcWjhF3
2. Posted by 私も初めての投稿です 2026年01月22日 10:24
3条ウォーム採用による機関車の手押し駆動と言うより、「高性能鉄道模型の基礎を築いたdda40x氏の話」を中心に採り上げている駆動装置物語
厳密な意味では、3条ウォームを発明したのはdda40x氏ではない。
狭い意味では、彼らの意見は正しい。
だが、一番乗りの時期だけを問題にする歴史家たちの見解は、dda40x氏がもたらした革命的な変化の性質を見誤っているのではないだろうか。
伝達損失の圧縮に必要なのは(補足:当時はモーターも含め、鉄道模型に関わる動力伝達装置は模型店で売っているものだけでがんじがらめに決められていただけでなく、新規参入も難しかった)単に歯車(補足:3条ウォーム)ではなく、物理的な考察を含む新しいシステムなのだということを、dda40x氏は理解していた。モーター、軸受、歯車、反トルク処理、車輪、集電装置、そしてレイアウト上の運転そのもの ― つまり、システムを構成するすべての要素が変わらなければならない。
そう理解していたdda40x氏は、鉄道模型界で何年も先を疾走していたと言えるだろう。
厳密な意味では、3条ウォームを発明したのはdda40x氏ではない。
狭い意味では、彼らの意見は正しい。
だが、一番乗りの時期だけを問題にする歴史家たちの見解は、dda40x氏がもたらした革命的な変化の性質を見誤っているのではないだろうか。
伝達損失の圧縮に必要なのは(補足:当時はモーターも含め、鉄道模型に関わる動力伝達装置は模型店で売っているものだけでがんじがらめに決められていただけでなく、新規参入も難しかった)単に歯車(補足:3条ウォーム)ではなく、物理的な考察を含む新しいシステムなのだということを、dda40x氏は理解していた。モーター、軸受、歯車、反トルク処理、車輪、集電装置、そしてレイアウト上の運転そのもの ― つまり、システムを構成するすべての要素が変わらなければならない。
そう理解していたdda40x氏は、鉄道模型界で何年も先を疾走していたと言えるだろう。