2025年06月22日

神戸の例会

Futaba 神戸のOゲージの運転会に出かけた。場所はふたば学舎という古い小学校を地域の文化施設として開放している建物だ。この建物は昭和4年に建設された鉄筋コンクリート造りのかなり立派なものである。床、廊下は全て樫の木が張ってあり素晴らしい仕上がりだ。
  
 その講堂で机を数十台並べ、線路を敷いて様々な車輌を走らせた。関西であるから、電車が多い。また、久しぶりだからとコレクションを引っ張り出して長い客車編成を走らせる人も居る。

 筆者は例の慣性増大装置装備の機関車と、小さな機関車に牽かせる31輌の貨物列車を持って行った。貨車は最近の記事で扱ったものをつないでおいた。貨物列車が低電流で周回していると、真顔でこう聞く人が複数居た。
「どの貨車にモータが入っているんですか?」


Futaba Meet (1) この写真は蒸気機関車が牽いているが、ほとんどの場面では小さな入換用のディーゼル電気機関車が牽いていた。たかだか30輌程度の列車だから、本物の世界でも不可思議ではない編成である。低速から滑らかに加速し、時速60キロ程度で走る。
 電圧は 6.0 V、電流は0.21 Aであった。半径 3 mの曲線上では電流は 0.23 A になった。それを見て、昔の車輪を知っている人が、
「Low-D でない頃は、曲線上では電流が2倍になったよね。」と言った。
 大きな機関車で牽くのなら当たり前であって、面白くない。そういう意味で小さな機関車を選んで持って来たのだが、目論見は当たったようで、驚く人が多かった。 

コメント一覧

1. Posted by 見学者   2025年06月23日 14:39
貨物列車が走行しているのを拝見しました。30両程度とは言え、それをあの小さな機関車が引いていれば、勘違いする方があるのは当然ですよ。
私も高効率の機関車を拝見していなければそのように思うでしょう。また、貨車の走行の滑らかなのには本当に驚きます。入換をした後で、手で少し押すと線路の端まで走って行きましたね。
良いものを見せていただきました。あの貨車なら欲しがる人が居るのは当然です。
2. Posted by dda40x   2025年06月25日 09:54
ご覧戴きありがとうございました。
機関車単機で走らせると 0.08A以下でしたから、貨車の分は0.13 A程度ということになります。すなわち 0.8 Wくらいの摩擦損失で走っているわけです。20年前の数字はその何倍だったのかは計算するのも怖くなります。

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