2025年06月04日

プラスティック製貨車の改番

covered hopper as sold この模型の手摺、ハシゴをご覧戴きたい。こんなに太いのである。水平で遠くから見る限り、それほど太さは気にならない。しかし、この角度で上から見ると「勘弁してくれ。」と言いたくなる。奥行きがあるのだ。概して模型は上から見るチャンスが多いから目立つ。

 この貨車は先回採り上げた Weaver のカヴァド・ホッパだ。大きな数字で UP78698 と印刷されている。もう1輌同じ番号があるのでなんとかしたかった。同じ大きさのディカールがあったのだが、残念ながらそれは赤文字であった。 
 下地の薄いグレィは意外と硬い塗料なので、鋭い刃物で軽く撫でると黒文字だけ剥がせる。そうしておいて黒の塗料を細い筆で補えば行けそうな気がする。 ”8”の中を削って上の方を少し足せば ”0” になる筈である。 


細くなった手摺 手摺を切り取って、Φ 0.5 の針金に取り換えるとこのような状態になる。本物はΦ19だろうから、1/48 では、0.4 mmになるが、これで許してもらう。かなりすっきりしている。この程度になるとプラスティックのオモチャという感じは無くなる。

    
graphity ついでにこの貨車も手直しした。イタリア語でgraffitiと言うらしい。落書きのディカールがあったので貼ってみた。この種のグラフィティ・アートのディカールは各種あるし、描き方講座もある。
 
from Mr.F この写真は昨日F氏から送って戴いたものである。Detroit駅での撮影である。自動車輸送貨車に描かれたもので、graphic art と呼びたいそうだ。
   

 いずれすべてのプラスティック製品を作り替えることになるような気がしてきた。そういう意味でもこの種の貨車の数は減らしておきたい。

コメント一覧

1. Posted by 愛好家   2025年06月04日 22:57
手摺が細いのは素晴らしいです。市販の模型はどうしても太く作らざるを得ないので仕方ないですね。この模型の梯子は透けて見える感じがします。本物の感じです。すごいです。
2. Posted by dda40x   2025年06月05日 11:17
 模型を実感的に見せるには細かく作ればよいというものではありません。そういう例も見ますが、そうなるとより細かく見てしまい、そこに破綻した部分を見付けてしまいます。
 先輩の言を借りると、「華奢(きゃしゃ)に見せること」だそうです。
「細いね。」「向こうが透けて見えているね。」という感じがすると本物風に見えるのだそうです。
 手摺はまさにそれで、実物の太さは意外に細く、透けて見える感じがするのです。今回はそこに気を付けて作りました。細かなまがりぐあいは全て省略です。 

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
categories