2025年05月15日
続 Bill Melis氏からの秘伝
�ァ／亙�は down milling（ ワークを押し下げる方向に切り込むこと）で切削を行う（要するにすくい上げる方向ではないということ）。これはプロには当たり前のことだが、アマチュア用の機械では難しい。送りネジのバックラッシを調節できないものがほとんどだからだ。（趣味工作用の縦フライスの送りネジにはバックラッシ調節用のダブルナットが付いているものを見たことがない。すなわちアップ・カットしかできない。また、趣味用としての横フライスの機械はなさそうだ。）
送りネジに遊びがあるとワークが動いて喰い込むことになる。
�Α�切削油を電動ポンプで十分に掛けながらゆっくりと速度を保って移動させる。一回で切るようにする。油が切れた瞬間に破滅するから、油を切らさないようにする。要するに温度変化を最小にするということだ。作業の前に切削油の温度がほどほどに上がっていることが不可欠だ。それを掛けてワークの温度が上がったのを確かめてから、削り始める。
長いものは温度変化による膨脹・収縮が無視できない。これはライフル銃を扱う Bill の長い経験から来た教えだ。 ワークをダイに締める時にも油を塗る。油が無いと浮き上がるそうだ。
これで出来上がりだ。素晴らしいものが数分で出来上がる。上記の方法で、一か所でも間違えると喰い込んでめちゃくちゃになり、刃物も折損する。横フライスをお持ちの方で、腕に覚えのある人はやってみて欲しい。
送りネジに遊びがあるとワークが動いて喰い込むことになる。
�Α�切削油を電動ポンプで十分に掛けながらゆっくりと速度を保って移動させる。一回で切るようにする。油が切れた瞬間に破滅するから、油を切らさないようにする。要するに温度変化を最小にするということだ。作業の前に切削油の温度がほどほどに上がっていることが不可欠だ。それを掛けてワークの温度が上がったのを確かめてから、削り始める。
長いものは温度変化による膨脹・収縮が無視できない。これはライフル銃を扱う Bill の長い経験から来た教えだ。 ワークをダイに締める時にも油を塗る。油が無いと浮き上がるそうだ。
これで出来上がりだ。素晴らしいものが数分で出来上がる。上記の方法で、一か所でも間違えると喰い込んでめちゃくちゃになり、刃物も折損する。横フライスをお持ちの方で、腕に覚えのある人はやってみて欲しい。
コメント一覧
1. Posted by YUNO 2025年05月15日 14:38
切削油とワークの温度差で熱膨張が起きるのは、言われてみれば納得しますが、自力で思い付くことはなかなかできないことですね。
2. Posted by 愛読者 2025年05月15日 18:12
ダウンカットの話は初めて知りました。友人の中にもこのことを知っていた人は今のところ居りません。
縦フライスで切っていくとき、ダウンカット方向では喰い込みます。だから刃物をワークの穴の中で時計方向にしか動かしてはならないと先輩の模型人に習いました。そういうものだと思っていましたが、プロ用の機械は反時計方向に切って行くわけですね。
今回は大変勉強になりました。このような素晴らしい記事を読めることは有難いことです。
縦フライスで切っていくとき、ダウンカット方向では喰い込みます。だから刃物をワークの穴の中で時計方向にしか動かしてはならないと先輩の模型人に習いました。そういうものだと思っていましたが、プロ用の機械は反時計方向に切って行くわけですね。
今回は大変勉強になりました。このような素晴らしい記事を読めることは有難いことです。
