2025年04月29日

Bill Melis氏の GTEL

 突然、オクラホマ州の友人Butch から問い合わせがあった。

Bill Melisの機関車を持っているだろう?GTEL (gas turbine electric locomotive) の写真を見せてくれないか。」というものだった。30年以上前、彼はMelis氏の作ったキットを見たのだそうだ。しかし、完成品は見たことがないと言う。あれを組んでも大したものは出来ないと思ったらしい。

Bill Melis' turbines 1 博物館に展示してある塗装済みのものを本線の線路上に置き、写真を撮った。下廻りは新たに作っている最中だから、部品の欠落は我慢してもらった。

Bill Melis' turbines 2 彼はこの写真を見てとても驚き、さらに細部の写真を送って欲しいと言う。A unit は筆者がスクラッチから作っているので、並べて撮って送った。
「素晴らしい。Ajin の製品など、足元にも及ばない。」と言う。 それはそうだろう。Bill が現物を巻尺で測って図面を描き、作った模型である。body shell は素晴らしいが、動力機構は60年代のままだ。動かないことはないが、今様に作り替えるべきだ。台車はロストワックス鋳物で新製してある。ギヤボックスも収められるように作り、あとは嵌めこむところまで来ている。
 2輌の機関車のドライヴについての簡単な図を送った。彼は愕然として、これは凄いと言う。Ajinのは滑らかには動かないらしい。

「貴方の鉄道での牽引力と車輪の摩擦の少なさにはかねがね感嘆している。これで一体何輌牽くと考えるか」と聞くので、
「200輌以上」と答えると、「そうだろうな」と感慨しきりである。

「見に来いよ、歓迎する。それまでに2編成を完成させておくから。」と言うと心が動いたようだ。 


コメント一覧

1. Posted by Tavata   2025年04月29日 16:09
Bユニットの動力装置と同じ悩み(床下に模型としてのメカが露出してしまう)がHOの慣性増大装置にもあるのです。 

A氏の三角形チェーンドライブは素晴らしいのですが、床下に軸間チェーンが水平に見えてしまい、2軸車には搭載が難しいのです。 

私としては台車枠で軸間チェーンが見えにくいボギー車でA氏方式のHO用慣性増大装置を作ろうと計画し始めました。

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