2025年04月25日
NYC wood caboose

このカブースは土屋氏のコレクションから来たもので、製造は横浜のパイオニアである。博物館に来た時には部品がかなり落ちていた。ハンダ付けが不確実で、窓枠どころかキュポラまで浮き上がっていた。台車が無かったので、Lobaugh の台車を整形して Low-D 化し、ボールベアリングを入れた。とても滑らかに走る。
パイオニアの工場では、小さなハンダ鏝を使っていたらしく、ハンダが沁み込んでいない。困ったことにクリア・ラッカが塗ってあるので、周りを薄く剥がした。塩化亜鉛+塩酸を沁み込ませて炭素棒で加熱して、結局全部のハンダを融かしてやり直しをしたに近い状態だ。
塗装をしたのが数年前で、窓ガラスをすべて嵌めたと思ったのだが、材料不足で一部が未完であった。
木製を表しているのだがエッチングが浅く、のっぺりしている。
当鉄道にはNYCの貨物機がいないので出番は少なそうだ。