2025年04月03日

続々 PRR のカブース群

N5C (2)N5C (1) このN5Cは以前にお見せしたものである。とても繊細な模型で、ばらすのにかなり苦労した。エッチングされた板で作られているので全体が柔かく、下手に持つと凹みそうだ。

 屋根を外せるはずなのだが、その方法が分かるまで多少時間が掛かった。車内を虫眼鏡で覗き込むと、屋根上からネジが締めてあるのが見つかった。その頭がどうやって隠されているのかを理解するのに手間取ったのだ。
 屋根上のラニングボードがバネで喰い付くようになっている。それを引っ張るとスポンと抜け、ネジ頭が露出する。それだけのことなのだが、バネが利いているので隙間が無く、すぐには見抜けなかった。
 そのバネは細いリン青銅線を曲げたフープ状のもので、良い考えではあるがハンダ付けが上手ではなく外れてしまった。塗装後に壊れたので修復せず、接着剤をわずか付けて押さえ込んだ。面白い工夫ではあるが、塗装後につけ外しをすると、塗装が剥がれる可能性が無きにしも非ずだったからだ。
 窓ガラスをはめたので、二度と外す人は居ないだろうから、これで良いのだ。

 この模型はエンドウ製である。遠藤稔氏が社長であった時代だ。招待されて訪ねて行くと喜ばれた。筆者の駆動装置をお褒め戴き、その応用について語り合った。そして筆者を自ら工場の中を案内してくださったのだ。あれから37年経つ。

 台車のバネは太いものに取り替える予定であったが、塗装したところ微妙に太く見えるようになった。これで良いことにする。  

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