2025年04月01日

続 PRR のカブース群

N6A (2)N6A (1) こちらは N6A だ。以前にも作ったので2輌目である。この機種は2軸車のフレイムを切り離し、片方に伸ばして作った物らしい。両方に伸ばしたものもあるとのことで、それは前後対称の長さになっているはずだ。この写真を見るとその改造様式が分かる。当然キュポラは背を高くしているし、窓を縦長にしている。

 以前お見せしたときにキュポラを黒く塗っていたが、brass-solder氏からご指摘を戴いた。その塗装スキームは無いらしく、あわてて塗り替えた。
 
 ディカールはDr.Yによるお手製で、素晴らしい出来である。キュポラの屋根を外せば、車内に指が入り、窓ガラスが貼れる。
 窓ガラスを入れてないと完成した気分にならない。これは椙山 満氏の影響である。氏は、「窓ガラスが入ってない車輌は戦災に遭った様だ。」と評された。必ず窓ガラスを入れるようにしている。

 屋根は薄いブラス板で作り、鉄板を貼り付ける。キュポラの壁に梁を掛け、小さな磁石を嵌め込むと屋根が取り付けられる。ネオジム磁石の威力は素晴らしく、取るのに苦労するぐらいよく付く。

 いずれも Low-D 車輪をはめたナイロン台車であるので、素晴らしい転がりを示す。


コメント一覧

1. Posted by 通りすがり   2025年04月02日 14:49
木製キットをここまできれいに組める人は少ないと思います。しかも防カビ処理をしてエポキシ接着剤で組み、ある程度のディテール加工もなさっているようで、大したものだと思います。
話題のC62なんかより、すっと良い出来です。窓ガラスを必ず入れるというのは、なかなかできないものですしね。
2. Posted by dda40x   2025年04月02日 20:51
 コメントありがとうございます。
 確かに木製キットを正確に組もうと思うと、ある程度の修練が必要です。最初は失敗ばかりでしたが、何十年もやっているとうまく出来るようになるものです。

 コツは木材にオイルステインを沁み込ませて固めることですね。固めてしまえば、樹脂の板のような感じです。板を良く磨って厚さを均一にするのも大切なポイントです。エポキシ接着剤で着けるときのクランプの仕方にもコツがあります。
 面倒なところはソフトメタルの鋳物を使わずにブラス板から作ってハンダで組みます。1輌当たり数十時間を掛けて組むので、組み掛けのものを壊さないように保管する箱が必要です。
 いつも組みながら、ブラス工作の方がずっと楽だなと思うのですが、完成すると木製の美しさに惚れ直します。

 窓ガラスを入れると、無い状態の10倍も素晴らしくなると感じます。反射で中が見えにくくなる瞬間に、「実物のような存在感 」を感じます。 

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