2025年03月26日

今野氏の意見

 久しぶりに今野氏が噛み付いている。TMSに発表された機関車についてである。

 筆者は機関車のディテールはあまり気にしない。全体を見た時のシルエット、補機類の配管がおかしくないこと、窓や手摺、車輌限界やステップの相対的な位置(掴めない握り棒は意味がない)に問題が無ければ十分だ。
 しかしメカニズムは最深の注意を払って見る。いわゆるイコライザ付きの機関車も、根本的に間違っているものがままある。機関車全体が2点支持になっていて、前後に揺れるものが多い。理解していないことを理解していない人(ややこしい表現だがこれ以外の表現が見つからない)が作るとこうなる。
 ギヤボックスが浮動していても反トルク承けがなく、前後進で調子が異なるもの、吊り掛けてあっても駆動軸が一直線上になく、ゴムチューブでズレをごまかしてあるものに遭遇することがある。これでは走らない。

 いずれにせよ、筆者はジャンクしか買わないし、下廻りを全部ばらして作り直すので全く構わないが、こういう製品を大枚をはたいて買わされる人はたまったものではない。
 ろくに走らない模型でも我慢してしまうのだろう。  

コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2025年03月27日 00:12
いつかこちらで「モーター付きディスプレイモデル」という単語が皮肉として登場していましたがTMSの編集部は模型鉄道車輌とはそういったものだと認識していないか心配になります。
走るという機能を持たせるのであれば徹底したほうが良いと自分は考えます。

dda40xさんが模型を見るときに注目する点、しない点は概ね当方と一致します。
ただまだ配管などの機械の外観的要素は知識不足で間違いがわからないことも多く自分自身作った模型で派手に間違えたこともあります。
自分は発煙・サウンド・車輌に手を触れない連結・解放などの要素が好みで自分の車輌には詰め込んでいます。
DCCや超音波加湿器などの昔はなかったものがあるおかげで1/80でも姿を崩さずに搭載することが可能です。
2. Posted by ブック・イン   2025年03月27日 20:59
いつも楽しみにこのブログを見ています。この頃、市販雑誌の内容が画一化されているように感じます。貴重なお金を払って本の情報を買っているのです!記事も一部では、同じ模型を使い廻した記事を見かけます。ただ惰性で書籍を発行するなら、いずれ買う人がへるでしょうね。
細かく作りましたというのはもう結構です。よく走る模型が欲しいのです。
3. Posted by 工作人   2025年03月30日 09:16
5 この模型は、市販パーツをたくさん付けています。それはそれで楽しいのですが、そのまま付けただけてあるのは、残念です。
ロストワックスのヒケが、何箇所か写っています。どうして半田で埋めなかったのでしょう。あるいは削って板を貼るという手もあります。
そういうところが抜け落ちているのて、ゴテゴテ感があります。
井上氏などの秀作を見習ったとあるのですが、違和感を感じています。

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