2025年03月18日

続々々 走行音を小さくする

5. については過去に何度も扱っている。
 レイルは鉄に限らず錆びやすいものだ。目に見えない錆はどこにでも発生しうる。鉄(鋼)レイルは洋白レイルに比べて錆びやすいと考えられているようだ。しかし、この博物館の中では実際にはほとんど錆びていない。

 鉄合金の表面の錆は2つの要因で発生する。
・ 空気中に浮遊する塩化物、硫酸が鉄の表面に吸着される。
・ それが水蒸気を呼び寄せて水滴を作り、その下の不働態膜を壊して酸素の働きにより酸化を進行させる。
 これらの片方、出来れば両方をなくすれば、鉄は錆びない。

 重化学工業地帯では鉄は極めて錆びやすかった時代がある。硫酸、亜硫酸のミストが浮遊していたからだ。海の近くであったこともファクタの一つだ。ということは塩化亜鉛によるハンダ付けは、同室での作業は避けねばならない。工作室がレイアウトと同室であれば、強力な排気装置あるいは空気清浄機が必要であり、ハンダ付け時のミストは全て吸着させなければならない。
 窓も開けてはならない。特に海からの風が吹く天気の時は厳禁である。これは意外と誰も気が付いていないことであるようだ。空気清浄機は年中無休で働かせている。

 湿度を下げるべきである。湿度を55%以下にすると錆びないという文献がある。本四架橋のケーブルはそのような条件に保ってあるそうだ。もちろん塩の粒子を取り除いた上の処置である。


dda40x at 03:18コメント(1)錆び | 線路 この記事をクリップ!

コメント一覧

1. Posted by 若輩模型人   2025年03月19日 12:59
以前ある模型関係者のお宅を訪問したところ、「うちでは家電製品を購入すると4年位で故障したり家電の外板が、腐食してしまうのよ。」との話が出た。言われてみれば、屋内の木部の各部分が何か匂うような気がする。
このブログに以前から書いてあるように、ハンダ付作業の煙のためだと思い当たりました。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
categories