2025年03月24日
饋電
アメリカでレイアウトを見学するときには、饋電(きでん)の手法を興味深く観察する。最近の傾向としては全てのレイル一本ごとに饋電している例が大半だ。レイルジョイナは通電の目的ではなく、物理的なレイルの保持をさせているだけである。すなわち、レイルの相対的な位置を決めているだけで、通電についてはほとんど考えていないから他の確実な方法によらねばならない。
垂直に饋電線をハンダ付けする方法では、レイルの匐進を確実に止める効果もある。レイルの寒暖の差による伸縮は継目板の中で解決されるから保線も楽である。
レイルごとに饋電線をハンダ付けしている例が多い。それで良いのだが、あまりにも数が多いので少し減らしたかった。筆者はこの写真のような方法を採っている。
二つのレイルをレイルボンドでつなぐと同時に饋電線としているのだ。これで饋電線の数は半減する。
道床を貫通して饋電線はぶら下がり、その先で太い被覆銅線(3.5 ㎟)に圧着端子で付けてある。銅線にはあらかじめ饋電線の数だけチューブ状の圧着端子を通してある。部分的に被覆を剥がして圧着端子を移動させる。そこにレイルからの饋電線を差して締めるだけで、完全な接続が完了する。たまたま 3.5 ㎟ が大量にあったので使っただけで、小規模なレイアウトであればもっと細くて良い。
レイル・ジョイナによる接続部の接触抵抗は無視できないのだ。
とにかく饋電線から来た電流はレイル一本の長さ以下しか流さないという原則を守ると通電不良は起こらない。
垂直に饋電線をハンダ付けする方法では、レイルの匐進を確実に止める効果もある。レイルの寒暖の差による伸縮は継目板の中で解決されるから保線も楽である。
レイルごとに饋電線をハンダ付けしている例が多い。それで良いのだが、あまりにも数が多いので少し減らしたかった。筆者はこの写真のような方法を採っている。二つのレイルをレイルボンドでつなぐと同時に饋電線としているのだ。これで饋電線の数は半減する。
レイル・ジョイナによる接続部の接触抵抗は無視できないのだ。
とにかく饋電線から来た電流はレイル一本の長さ以下しか流さないという原則を守ると通電不良は起こらない。
コメント一覧
1. Posted by 老模型人 2025年03月25日 10:15
素晴らしい方法です。
今まで饋電には注意を払いませんでした。遠くの方に行くと電圧を上げてごまかしていましたが、この方法なら問題なしです。レールジョイナーの接触抵抗は大きいのは言われてみれば当然ですし、洋白レールの抵抗の大きさも無視できません。
こういう記事がTMSなどには全くと言って良いほど載らないのです。今回は目からウロコです。ありがとうございました。
今まで饋電には注意を払いませんでした。遠くの方に行くと電圧を上げてごまかしていましたが、この方法なら問題なしです。レールジョイナーの接触抵抗は大きいのは言われてみれば当然ですし、洋白レールの抵抗の大きさも無視できません。
こういう記事がTMSなどには全くと言って良いほど載らないのです。今回は目からウロコです。ありがとうございました。
2. Posted by dda40x 2025年03月25日 18:02
コメントありがとうございます。
この件は日本の模型人との会話にはまず出て来ないのです。やはり根本的にはレイアウトを持っている人が少ないのです。HOが主であって、線路が短いのも一つの原因ですが、わが国ではTMSその他の雑誌がこれについて全く触れなかったことが原因であると考えます。
大規模なレイアウトでは饋電は大変重要なことで、これが失敗していると、まともに走らないのです。
「レイルジョイナはプラスティック製でも構わないんだよ。」と言う人が居るくらい、レイル一本ごとの饋電には注意しています。
この件は日本の模型人との会話にはまず出て来ないのです。やはり根本的にはレイアウトを持っている人が少ないのです。HOが主であって、線路が短いのも一つの原因ですが、わが国ではTMSその他の雑誌がこれについて全く触れなかったことが原因であると考えます。
大規模なレイアウトでは饋電は大変重要なことで、これが失敗していると、まともに走らないのです。
「レイルジョイナはプラスティック製でも構わないんだよ。」と言う人が居るくらい、レイル一本ごとの饋電には注意しています。
3. Posted by k&k 2025年03月26日 08:00
初めてメールしますが、とても参考にさせてもらっております。饋電という漢字を初めて見たのですが、世間的にはひらがなで表すあのき電の事なんですね。
私達の集合レイアウトは 8.2 ✕ 2.8 mの大きさで、遠いコーナーに行くとかなりの速度低下が見られました。フィーダーの追加も考えていましたが、き電線の追加をやってみます。洋白の電気抵抗が大きいとは思いませんでした。また、レールの研磨もやってみたいと思います。ありがとうございました。
私達の集合レイアウトは 8.2 ✕ 2.8 mの大きさで、遠いコーナーに行くとかなりの速度低下が見られました。フィーダーの追加も考えていましたが、き電線の追加をやってみます。洋白の電気抵抗が大きいとは思いませんでした。また、レールの研磨もやってみたいと思います。ありがとうございました。
4. Posted by YUNO 2025年03月28日 12:11
模型でよく使われる金属ですと、銅の次に電気抵抗が小さいのが亜鉛ダイカストで、その次が真鍮になります。
そしてニッケル、リン青銅、鉄と続き、この次が共晶ハンダで、ほとんど最後の方に洋白が登場します。
洋白の固有抵抗は銅の17倍以上もあり、電気を流して使う用途にはまったく向いていないのですが、色が鉄に似ているのでレールの材料として選ばれてしまっているのでしょうか。
そう言えば昭和時代には真鍮のレールもありましたよね。子供の頃は黄色い線路なんて嫌だと思っていましたが、ちゃんと考えられていたのか、たまたま手に入りやすかったのか、どちらだったのでしょう。
そしてニッケル、リン青銅、鉄と続き、この次が共晶ハンダで、ほとんど最後の方に洋白が登場します。
洋白の固有抵抗は銅の17倍以上もあり、電気を流して使う用途にはまったく向いていないのですが、色が鉄に似ているのでレールの材料として選ばれてしまっているのでしょうか。
そう言えば昭和時代には真鍮のレールもありましたよね。子供の頃は黄色い線路なんて嫌だと思っていましたが、ちゃんと考えられていたのか、たまたま手に入りやすかったのか、どちらだったのでしょう。
5. Posted by デジトラ好き 2025年04月23日 13:57
デジトラックスのスーパーチーフマニュアルの15ページ目に電源バス(母線)&フィーダー電線の推奨サイズが書いてあります。
https://www.e-katomodels2.com/img/goods/2/dccmanual.html
私は、他の説明書では、読んだことがない情報です。
コインを使って、わざとショートさせ保護回路が働くか確かめる必要もあるのですね。メーカーによると思いますが。
6. Posted by dda40x 2025年04月24日 11:19
>>5
アメリカの製品にはほとんどの場合饋電の方法が書いてあります。おっしゃるように短絡時の保護回路が正確に動くようにです。線路の抵抗が大きいと、短絡を検知できないことがあるのです。
アメリカの製品にはほとんどの場合饋電の方法が書いてあります。おっしゃるように短絡時の保護回路が正確に動くようにです。線路の抵抗が大きいと、短絡を検知できないことがあるのです。