2025年03月22日

来訪者

 博物館にあったかなりの数のプラスティック車輌を譲渡したので、ヤードに余裕が生まれた。あと20輌ほど譲渡したいと考えている。価格はかなり低廉であったようで、喜んで引き取って戴けた。
 
 何人かの譲渡希望者がいらした。どなたもLow-D車輪の威力を目のあたりにして愕然とした。と同時にレイアウトの平面の部分の線路が本当に完全な平面であることにも驚いたようだ。
 レーザを使って平面を出しているから、Low-Dであっても、どこでも止まっていられる。ある方が家に持ち帰ってテイブルの上に置いたら、あわや転落させるところだったそうだ。目に見えない傾きでもLow-Dは動き出すのだ。あわてて床に置いたら、そこでも走り出したそうだ。並の水準器より高精度で傾きを検出できたと驚いたようだ。これは平岡幸三氏も同じことをおっしゃった。  

 曲線上での抵抗の小ささにも驚かれたようだ。FEF3 の牽くプルマンの急行列車が上り坂はあえぎあえぎ登るが、下り坂では位置エネルギィが運動エネルギィに変化して 100 マイル/時以上を出すと、興奮した。

 感想を聞かせてもらった。彼は模型づくりはお父上から受け継いでいるので、経験が深い。しかし、効率とか低摩擦を前面に打ち出している模型というものは見たことがなく、ブログで知って興味を持ったそうだ。静岡の催しで慣性増大装置の実演を見て感動されたようで、車輌を購入するのを兼ねて博物館への来訪を希望されたのだ。どれを見ても感動されていたようで、こちらとしても嬉しい来訪者であった。
 今後の模型作りの指針を得たとおっしゃる。まず良い工具を揃えてスクラッチ・ビルディングをより高い次元で取り組みたいとおっしゃる。筆者の工作機械、ハンダ付け装置、組立ジグなどを細かく見て行かれた。期待できる。金属材料は潤沢に持っているので提供することになりそうだ。

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