2025年03月20日

HOギヤボックスの問題点

gb_gata ゆうえん氏から戴いたコメントによると、かなりの種類の市販のHOギヤボックスは設計が正しくなく、ガタがあって音がするということだ。
 要するに、設計の段階でガタを無くするということを全く考えていなかったということである(図はゆうえん氏による)。

 ウォームギヤの特質として、バックラッシをゼロにすることが出来るということがある。ゼロにすると、ギヤの精度のばらつきによって引っ掛かって廻らないことがありうるので、ほんの少し隙間が必要かもしれない。潤滑油が通るだけの隙間という表現が当たっていると思う。

 この図では黒い部分が隙間で、動軸は上下するから、ウォームホィールの歯のどこにウォームの歯が当たるかは全く見当もつかない。その結果ガリガリゴリゴリという音が出るのだ。

 図の赤線部分を削り取って動軸を寄せるとかなり良くなるそうである。しかし、それが設計時の位置なのかは不明だろう。また、反トルクをどこで承けるかを考慮してない場合も多いように見受けられる。トルクアームなどの簡単な装置を付けるネジ孔すらないというのは設計の不備であろう。

 高効率ギヤは静かであるという定評を戴いているが、それはこの嚙み合わせ距離が正確に再現されているということなのである。まともなボールベアリング支給された軸、正しい工具(リーマ)、ロックタイトを使えばだれでも所定の性能が出る。ここまで書いても、言うことを聞きたくない人がいるそうだ。本当に不思議だ。

コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2025年03月20日 03:30
最近1/45のC51にマクソンのコアレスモーターと共にdda40xさんの高効率ギアを吊りかけ式で取り付け、DCC環境下で目視で測定したところ最低速度(スピードステップ1)の際動輪一回転に90秒かかり驚愕しました。
低速回転はあくまで効能の一つでしかないとは存じていますがこれは衝撃的でした。
高効率ギアは以前からO,HO共に利用させていただいていますが今まではモーターとデコーダーの相性が今ひとつで所定の性能を引き出せていませんでした。
2. Posted by dda40x   2025年03月20日 07:40
>>1
 お知らせありがとうございます。今度は適正な負荷と過負荷(急加速するとスリップする程度)での低速運転状況をお知らせください。
 また、その時の音についてもコメントをお願いします。
3. Posted by 愛用者   2025年03月20日 08:10
高効率ギヤをわけていただき、その静かさ、高効率に感銘を受けております。ありがとうございます。
驚いたことに妙な敵意を持って攻撃している人がいます。やかましいのだそうですが、それはあり得ないことです。
続編を見ると、ボールベアリングとは言えないような中華製の変なものをはめているのですね。指摘しても彼は正しいものには取り替えないでしょうね。そうすると自分の非を認めなければならないからです。
4. Posted by ゆうえん・こうじ   2025年03月20日 21:54
ギアボックスの軸受のガタというのは、M0.4以上のギアを使っていると騒音が出る以外はあまり不都合もおきないです。噛み合わせも結構いい加減でも調子よく回転します。
しかしM0.25以下のギアだと動輪軸をウォームの間にアイドラーギアを挟まない場合は、軸のガタがあるとウォームとヘリカルギアの噛み合わせの精度が悪くなり、ヘリカルギアが坊主になってしまうというアクシデントがよくおきます。
だから小モジュールのギアは鉄道模型では使いモノにならないといわれる方もおられるのですが、NゲージやHOナローゲージの既製動力ユニットではそういう小モジュールのギアも多く使われていますが、ギアが坊主になったという話は聞いたことがありません。
やはりHOゲージでは、ギアボックスの軸保持の精度がないがしろにされてきたように思います。
またM0.2−0.25のギアが坊主になるのは、ギアボックスで、アイドラーギアが入っていても、モーター軸に直接ウォームをつけて片保持する場合にモーターの取付板の強度剛性が足らず回転時のトルクでウォーム軸がぶれてしまうのも大きな原因です。S模型の古典大系シリーズのキットでM0.2ギアを採用しているものははそれが原因でよく走らせていると坊主現象が軒並みおきています。
S模型でも古典大系シリーズ以降の、M0.3のギアを採用したギアボックスのついたキットは、ギアボックスの設計・強度がしっかりしているので、ギアが坊主にもならないし、音も小さいです。耐久性も十分あります。

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