2025年03月14日

続 走行音を小さくする

1. については、角スタッドの効果が大きい。極めて剛性の高い骨組みを作ることが出来るし、かつ、安価である。現在材木は異常に高い。昔安かった2x4材は、既に過去の価格の4倍ほどになった。
18 mm lumber-core テイブルトップは15 mm以上の厚さのランバーコアを使っている例では静かである。プライウッドではやかましい。これは面積当たりの質量と構成材の物理的な性質の違いによるものだろう。この写真はTM氏によるHOでの作例で、ランバーコアを使っている。
 梁を木製にすると経年変化で撓む。筆者の実験では最初の1年半で大幅に撓み、以下の変化は少ない。しかし不思議なことにその種のレイアウトの所有者は撓んでいることに気が付いていないのが大半だ。その理由は二つあって、路盤面が60 cm程度と低く、上からしか見ることがないのと、車輌の転がりが悪く、走行速度にむらが出ることがないからだ。この角スタッドを使う工法では撓みは無視できる
 
2. についてはここで何度も扱ったことだが、いまだに効果を信じない人が居るようだ。サンプルを進呈するとその効果に驚いてすぐに採用するが、Youtubeなどの怪しい”実験”と称するでたらめな情報に踊らされている人は多いとみている。フレクシブル線路を路盤に打ち付ける人が大半だろうが、その釘穴を大きくしたり、バラストを固着するのをやめれば極めて静かになるはずだ。せっかく固定レイアウトを作るのだから、バラストはばら撒くだけにすると良いのに、と思う。気に入らなければ何度でも掃除機で吸って撒き直しができる。 
 軟質ポリ塩化ビニルまたはゴムのシートは、厚くないものでも効果はある。薄いのを二枚重ねた人からは、「驚異的な効果」とお知らせ戴いた。

コメント一覧

1. Posted by Tavata   2025年03月15日 10:36
角スタッド(65×45)台枠によるレイアウト(長辺3.6mのL字型)を作り始めております。
柱は2×4木材とテーブル用アジャスタを用い、その上にスチールアングル(荷棚ラック用40mm角)を縦桁として配置し、さらにその上に角スタッドを横桁とした井桁を組みました。
最大スパンは120cmほどありますが、剛性は素晴らしく、エアコン工事業者に「乗って構わない」と言って作業してもらいましたが、全く問題ありません。

天板は開口部の加工が終わっていないので、まだ固定していませんが15mmのランバーコア材です。
天面高さは110cmとし、鑑賞しやすさのみならず、レイアウト下で本棚(キャスターつきで高さ95cm)を動かせるクリア高さを確保しましたが、梁を木造にしたのなら、同じ天面高さでも下のクリア高さはもっと小さくなったはずです。

また、長さあたりの重量を計測したところ2×4木材が角スタッドどころかスチールアングル材よりも重く、1×4材2本(2×4材と単位あたり重量が同じ)でLガーターにしたら、台枠全体の重量はほぼ倍になることが分かりました。木材の場合、梁材自体の自重も長い目で見ると撓みの原因になることでしょう。

角スタッドの唯一の難点は末端部が鋭利なことです。本来用途では末端はコの字型のランナーで抑えるのと、そもそも天井や壁の中に設置されて人の手に触れない場所なので問題ないのですが、レイアウト台枠としては露出しますし、下を潜りますので、怪我の懸念があります。
そこで、私は3Dプリント(FDM)でキャップを作ってみました。(キャップは上記の理由で需要がないのか市販されていませんでした。)

レイアウトの静音化、高剛性化、長寿命化は博物館のレイアウトの作り方を大いに参考にさせていただいておりますので、機会を見てご紹介したく思います。

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