2025年03月10日
ポイントを作る
最近HOの人と会うと必ずポイントの話題が出る。手に入りにくいのだそうだ。車輪との相性の話も出る。ずいぶんひどい時代になったようだ。車輪の規格を決めずに(決まっているのだけど勝手に変更して?)商売しているらしい。HOの盟主の山崎氏は何をしていたのだろう。
市販品のポイントのフログで落ち込むのが嫌だという話も聞く。どうすれば良いかと聞かれる。答えは単純でフランジウェイを狭くすることである。ウィングレイルを太くするのが簡単だ。ノーズレイルを伸ばすのも忘れずにやるべきだ。筆者の非対称フランジウェイの記事を見せると、意外にも興奮する人が多い。すぐやってみて、うまく行ったと聞く。
その人に「ポイントを自作すれば良いのに」と言うと、ご機嫌が悪くなる。
「そんな難しいことは出来ない」のだそうである。
筆者は中学生のころから線路は自分で敷き、ポイントを作っていた。難しい仕事ではない。NMRA規格は決まっているので、そこだけ気を付けるべきだが、あとはごく適当に作っても脱線はしない。
TM氏のHO線路を紹介しよう。この美しい線路はすべてハンドスパイクだそうだ。フログの部分は狭く、はまり込まない。ダブルスリップも自作である。筆者以外にダブルスリップを作って走行に供している人を他に知らない。単純なポイントを作るくらい、簡単なことのはずだ。
昔はこんな本が出ていた。松沢正二氏が丁寧な図と共に解説を書いていた。筆者は小中学生の時にこの種の本を見てポイントを作った。拙い工作ではあったが、脱線せずに走った。大人になってもこれを作れないというのはおかしなものだと思う。今では材料は木の枕木ではなく、プリント基板の材料を使うのが主流だろう。この動画でのハンダ付けはあまりお上手ではない。こちらの方が良いかもしれない。
市販品のポイントのフログで落ち込むのが嫌だという話も聞く。どうすれば良いかと聞かれる。答えは単純でフランジウェイを狭くすることである。ウィングレイルを太くするのが簡単だ。ノーズレイルを伸ばすのも忘れずにやるべきだ。筆者の非対称フランジウェイの記事を見せると、意外にも興奮する人が多い。すぐやってみて、うまく行ったと聞く。
その人に「ポイントを自作すれば良いのに」と言うと、ご機嫌が悪くなる。
「そんな難しいことは出来ない」のだそうである。
筆者は中学生のころから線路は自分で敷き、ポイントを作っていた。難しい仕事ではない。NMRA規格は決まっているので、そこだけ気を付けるべきだが、あとはごく適当に作っても脱線はしない。


コメント一覧
1. Posted by 工作人 2025年03月10日 08:40
ある会場で、ポイント自作についての話を聞いた。
金属部品にヤスリ掛けが出来ない人らしい。
「3D造形で作ればよい!」と試作品を見せていた。とても無事に走行出来るとは思えない出来だ。これでは駄目だとの意見が出たが、本人曰く、「鉄道模型界に革命を起こしたいのです!」
周りの人は呆れてしまった。フログの隙間は大きく、Nゲージの線路を拡大しただけだ。耐久性がないからすぐ駄目になるのが目に見えている。
自信家というのは困ったものだ。まず本物の構造の観察から始めて、ヤスリ掛けの練習、ハンダ付けのテクニックを学ぶべきだろう。尖端レールを削れないから。板で作るなどと言っていたのだ。そこにいた人はみな驚いていた。
金属部品にヤスリ掛けが出来ない人らしい。
「3D造形で作ればよい!」と試作品を見せていた。とても無事に走行出来るとは思えない出来だ。これでは駄目だとの意見が出たが、本人曰く、「鉄道模型界に革命を起こしたいのです!」
周りの人は呆れてしまった。フログの隙間は大きく、Nゲージの線路を拡大しただけだ。耐久性がないからすぐ駄目になるのが目に見えている。
自信家というのは困ったものだ。まず本物の構造の観察から始めて、ヤスリ掛けの練習、ハンダ付けのテクニックを学ぶべきだろう。尖端レールを削れないから。板で作るなどと言っていたのだ。そこにいた人はみな驚いていた。
2. Posted by YUNO 2025年03月10日 09:14
最近では枕木を3Dプリンターで作るのが主流になりつつあるようです。
スパイクまで一体に作り、レールを削って差し込むだけなのでプリント基板方式よりもだいぶ簡単になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7pD5PX98s3Q
いずれは、あらゆるゲージ、あらゆる番手のポイントのCADデータがネットで共有され、ポイントの自作もずっと簡単になるだろうと予想します。
スパイクまで一体に作り、レールを削って差し込むだけなのでプリント基板方式よりもだいぶ簡単になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7pD5PX98s3Q
いずれは、あらゆるゲージ、あらゆる番手のポイントのCADデータがネットで共有され、ポイントの自作もずっと簡単になるだろうと予想します。
3. Posted by 最近読み始めた者です 2025年03月11日 07:27
この記事も素晴らしいです。リンク先をたどって、分岐のカテゴリーを全部読みました。友人にも知らせ、クラブのレイアウトの不具合をこれで解消できると喜びました。この種の記事が多くの人に読まれるように、当方も努力しますので、素晴らしい記事を書き続けてください。
4. Posted by Tavata 2025年03月11日 22:19
9mmゲージと16.5mmゲージだけの特徴は「製品群だけでシステムが確立している」ため、車両も線路も買ってくるだけで走らせられる所だと思います。
だから、「ポイントの自作は難しい」という人がいるのは納得します。
そういう立ち位置のゲージにも関わらず、メーカーが用意する製品の規格準拠がお粗末なのは本末転倒に思います。
私自身は12mmと9mmのデュアルゲージのレイアウトを作ろうとしているため、ポイントは自作せざるを得ず、色々と試行錯誤しております。なお、過去には16.5mmで鈍端分岐の自作をしたこともあります。
HO以下のサイズでのポイント自作の難しさは絶縁だと思いますので、3Dプリントという解は一理あるでしょう。ただし、耐久面から材料選択が肝要になると思います。一方でOゲージ以上になれば、絶縁のためのスペース確保はHO以下よりは比較的取りやすいはずなので、耐久面から3Dプリントは除外される選択肢だと思います。
だから、「ポイントの自作は難しい」という人がいるのは納得します。
そういう立ち位置のゲージにも関わらず、メーカーが用意する製品の規格準拠がお粗末なのは本末転倒に思います。
私自身は12mmと9mmのデュアルゲージのレイアウトを作ろうとしているため、ポイントは自作せざるを得ず、色々と試行錯誤しております。なお、過去には16.5mmで鈍端分岐の自作をしたこともあります。
HO以下のサイズでのポイント自作の難しさは絶縁だと思いますので、3Dプリントという解は一理あるでしょう。ただし、耐久面から材料選択が肝要になると思います。一方でOゲージ以上になれば、絶縁のためのスペース確保はHO以下よりは比較的取りやすいはずなので、耐久面から3Dプリントは除外される選択肢だと思います。