2025年02月08日

素晴らしい動きの模型を作る能力

 所属クラブの新年会があった。会員は自慢の模型を持って集合する。ひな壇に並べられ、皆が鑑賞して意見を言い合う。
 それとは別に、線路が敷かれ、動きの素晴らしい模型群がその動きを披露する。以下はA氏の模型の動きを見て交わされた会話である。

X すごいですね。こんな動きをするとは思わなかった。起動して動輪がシュルってスリップしますね。
Y こんな模型は普通の人にはできないよ。本当にすごい。
Z 工作機械を持っているからできるんだよ。
W それは聞き捨てならない表現だな。
Y そうだよ。機械を持っているだけではできないさ。設計する能力が無きゃね。
Z 工作機械を持っていなきゃできないよ。
Y 違うんだよ。工作を出来るか出来ないかの前に、そういうものを設計できるかどうかが大きな問題だよ。
Z でも理屈は単純だから機械があれば出来るんじゃないの。

 要するにZ氏は機械を持っている人は誰でも出来ることだと言っている。

Y Zさんは勘違いしているよ。この素晴らしい工夫を凝らした機関車をどのように作るか、その事前の性能策定が必要なのだ。これは作者の能力そのものなんだ。誰でも出来ると思ったら大間違いだよ。
W ほらこの継手の位置を見てごらん。台車の回転中心の上にある。dda40xさんのブログに書いてあった角速度を一定にする工夫だ。分かっている人が作っているという証拠だ。世の中には間違った作例は無数にあるが、これは完璧だ。
X そういう基本的なことを押さえた上で、設計されているのだね。重いものを力を入れて廻すのだから、角速度が一定というのは大事だ。

 Z氏は間違いを認めざるを得なかった。この後、Y,W氏に詳しく話を聞いて、この模型の凄さを再認識した筈だ。

 クラブはこのような教育の場でもある。 


コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2025年02月10日 13:08
Z氏はまともな方です。説明しても聞こうともしない人、最初から揚げ足を取ることしか考えていない人は居ます。以前「リニアな人」(23年6月)という記事がありましたね。かなりの割合の人はそれに該当すると感じています。
中学校の理科を完全に理解している人は少なそうですね。

設計能力というのは大事です。こうすれば行けるという見極めです。このブログを読んでいると、いたるところにそれを感じます。

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