2025年01月29日

今月号のTMS

 表紙の写真を見て、中で解説されている写真はどんなものかと期待して開いた。驚いたことにすべて俯瞰写真だ。何が言いたいのだろう。せっかくの勾配線を使った運転を楽しむ様子が見られると思ったのにこれでは意味がない。レイアウトの高さはどの程度なのだろう。せめて 1 m以上の高さに基準面があると勾配を上り下りする様子が良くわかるはずだ。
 次の雪原のレイアウトも俯瞰写真ばかりだ。いったいこれはどうしたものか。線路脇に立った時の視点の写真が無いと面白くないだろうと感じるのは筆者だけだろうか。

「私の読んだTMS」という追想記事は今一つだ。「ロンビックのところはよく分かっていないということがよく分かる。」と電話を掛けてきたのが2人も居た。もっとよく理解している人を指名すべきだろう。次のD51の記事は訳アリ記事で、出すべきではなかったかもしれない。このメカニズムの発案者が誰かということは、このブログを昔から読んでいる方はお分かりだろう。

 一方、Model Railroader誌の記事はどれを読んでも破綻が無い。この会社では様々な分野の査読に専門家を登用している。昔話になるが、電子工学の分野ではDon Hansen氏が居た。彼のアイデアが面白いのでそれに派生して思い付いたことを投書したことがある。1985年にミルウォーキィで開かれたNMRA convention で待ち構えていた。筆者のアイデアを面白がり、その後長くお付き合い戴いた。彼はMR誌の電気分野の顧問をしていた。非常に優秀な方であるが、筆者のような素人のアイデアをバカにしない懐の深い方だった。
 ハンセン氏は15年ほど前から病気になって手紙が来なくなり、2年ほど前亡くなったと知った。残念だった。

 TMS誌が1000号を超えて発展するには、彼のような査読者が必要なのである。読者が「分かってない」と見破るような記事では心もとない。 

コメント一覧

1. Posted by たかひろ   2025年01月29日 14:32
> すべて俯瞰写真だ。

推測ですけど補機9800マレー(URL参照)の車高が高く足回りが隙間だらけなので水平視線で見ると不自然になるからじゃないでしょうか
https://www5a.biglobe.ne.jp/~toyoyasu/9800.htm

「鉄道模型は上から見ることが多いので屋根上をしっかり作る」と言った人が居ました
実物設計者はサイドビュウを第一に考えると思うんですけどね
ちなみに小生はお座敷レイアウトの場合寝転んで畳に顔をすり付けて列車の通過を眺めます
2. Posted by Tavata   2025年01月29日 18:16
私も、このレイアウト記事では、勾配や高さ関係の配置が分かるように全体を側面から撮ったアングルが欲しかったと思います。また、線路際から見上げるなどの劇画的アングルも欲しいです。全体像とクローズアップ両方の写真があると、それを真似て作ってみたくなります。
今回の記事はポイントの自作などの労作や上下二段の線路配置工夫など見所があっただけに全体像のない記事は大変勿体なく感じております。
TMSのレイアウト写真は、特にコンペの場合、作者が投稿時に撮影したものを使っているので、この作者の方は水平や線路際でのアングルの写真を編集部に送っていないのかもしれません。
そうなると作者がレイアウトを常に俯瞰鑑賞している、裏返せばDdA40Xさんの言われるようにレイアウト高さが低い可能性を推測します。(ないしは、大きな一眼レフのレンズをシーナリーの間から覗かせてローアングル撮影ができなかったのかもしれません。その点スマホのカメラは使いやすいです。)

レイアウト高さは鑑賞の観点だけでなく、設置場所の立地(屋根裏などは天井が低いことも)や、そもそも低い方が遠くまで手が届くという意見もあり、低いこと自体は個々人の判断として否定はしませんが、私は蒸機のロッドが眼前を通り過ぎる臨場感や固定時の潜りやすさから高さ1メートルくらいは欲しいと思っています。
3. Posted by たかひろ   2025年01月30日 17:30
記事本文によると山麓停車場と山腹信号所は別風景とのことですし峡谷の造り込みなどを見ると作者は俯瞰がお好きのようです(P9上下の写真で床面が判る)
むしろ小生としては待避線の長大アンダートラスや待避線に有って本線には無い巨大排煙塔などに違和感を覚えます
いっぽうの雪原レイアウトは室蘭本線礼文駅北方の大カーブを想起させて懐かしく拝見しました(鉄道ファン誌に同様の俯瞰写真があったやに記憶)
自分的にはRの中心に居て周回する列車を水平視線で見ますけどね
4. Posted by 愛読者   2025年01月30日 21:24
確かにこの記事ではロンビックが分かっているという感じはしません。この著者は小田急のSE車の記事を書かれたことがありました。その記事を探し出して見ましたが、サウンド装置の回路のところが怪しい表現でした。理系の人ではなさそうです。イコライザー関係の記事は不得手でしょうね。どうしてそういう人に書かせるのでしょうか。
6. Posted by たかひろ   2025年02月01日 18:18
>2.
> 私は蒸機のロッドが眼前を通り過ぎる臨場感や

そんな貴方に
https://www.youtube.com/watch?v=CrmfVyQo_FU
7. Posted by 通りすがり   2025年02月06日 12:26
9700の記事の載っている号の編集者の手帖にやま氏がNMRAのコンテストの話を書いています。539号にも書いていますが、同一のアイデアがアメリカにもあったらしいのです。居丈高にTMS491号を送ってみると書いていますが、その後何も書いてありません。おそらく予想外れの結果になったのではないかと想像します。
NMRAと聞くとある人のことが思い浮かびます。その人が原作者だったのではないかと思ったりします。
8. Posted by P2R   2025年02月10日 13:32
ようやく見つけました。
やはりそうだったのですね。盗作されて憤慨してクラブをやめたそうですね。それにしてもその盗作者は懲りずに第二弾を出したわけです。その後どうなったのかが知りたいですが、上の通りすがり氏の推測が当たっているように思います。この作者のオリジナルでないことが明白になり、TMSとしても困った立場になったのでしょう。その後この作者の作品はTMSに載っているでしょうか。載っていなければ、納得します。

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