
このマウンテンは MT4 と呼ばれる。skyline casing と呼ばれる外被が付けられ、なかなか良い格好である。特急用に用いられた機番もあり、特急 Daylight の牽引をしていた。その機関車はキャブとテンダに美しいオレンジと赤の塗装を施されていた。

この機関車は祖父江氏の設計であることが分かっていたので、かなり初期に手に入れた。例によって中古品だが、下廻りは完全にばらして組み直した。上廻りはそれほど手を入れるところはなかったが、キャブ床とテンダの前部の高さがおかしく、渡り板が水平にならない。祖父江氏に聞くとテンダはカツミの下請け製だそうで、そういうことはありうるらしい。テンダ台車のバネを縮め、心皿を削って高さを下げた。車輪をLow-Dに取り替え、軸箱にはボールベアリングを入れた。
キャブの中は見えにくいので、いつものように
ごく適当に仕上げた。美しい塗装ができれば、誰も文句は言うまい。
配管はある程度正しく、綺麗に仕上げなければならない。給水温め器は日本にはないタイプだ。
数輌の客車を牽いて走ればよいので、走りは静かであれば合格点を与えられる。
この調子で行けば、毎月1輌完成させられるかもしれない。ディーゼル電気機関車と異なり、全て異なる細工なので気が滅入ることがない。塗装も楽しい。ディカールは全て用意してある。