2024年10月23日
SUNOCO

日本製ではあったがハンダが全く廻っていず、全てチョン付けであったのでショックでバラバラになったのだ。タンク胴の板もタンクエンドも焼き鈍された 0.3 mm板で、ぺこぺこに凹んでいた。
全部捨てて、使ったのはわずかのロストワックス鋳物だけだ。それも質が悪いものは捨てた。
連結器座は厚板を用い、フライスで削ってタンク胴に密着させたので、フレイム・レスの構造で非常に丈夫になった。勢いを付けてぶつけても、生き残る。この短い部品の内部の空間に鉛活字を詰め込んで重くしたが、450 gしかない。この長さであれば 550 gほど欲しかった。いつも思うことだが、タンク車は質量の想定が難しい。タンクにはあとで錘を積めないから、組立前に質量を予想せねばならない。これは意外と難しい。
全質量の90%以上をスクラッチから作った。タンク胴は 0.4 mmの板を丸め、エンドは仏壇屋で見付けた分厚いろうそく立てから作った。運良くぴったりの大きさであった。丈夫なタンク・ボディになった。連結器座を取り付け、完全にハンダを流してから、2箇所孔をあけて内部を洗浄した。その穴は錘を接着して塞いだ。
タンク上のプラットフォームは適当な網目板があったので利用した。
ハシゴを丈夫に作りたかった。照明塔を作った時のステンレス部品の残りをハンダ付けして組んだ。断面がH字型になり、きわめて丈夫になった。下端はタンク体に支えを付けたので倒しても壊れない。立派なハシゴになったので、元の製品とは品格が違って見える。

Dr.Yがカスタムのディカールを作って下さった。素晴らしい出来で嬉しくなってしまった。いろいろな思い出が甦った。
(最近画面上の写真が異常に大きくなり、小さくする工夫が出来ない。見苦しい点をお詫びする。)