2024年09月05日
レイアウト路盤で平面を出す
所属クラブでレイアウトの路盤作りについて討論されている。
殆どのレイアウトは木造である。この数十年は Model Railroader で推奨された L-girder という1x4材を組み合わせた骨組みに、合板を載せるという構造が多くなった。また、日本風の床下地のような組み方の作例もある。後者は大工に発注して作らせた場合だろう。筆者はアメリカの友人の使った手法を元に、より合理的な試作品を作った。木ネジだけではなく接着剤を使って、より剛性を高めている。
木製の路盤は撓(たわ)む。10年もするとスパンが 60 cmしかなくても垂れて来る。目を近付けて透かして見ると、無視できないほどの撓みがある場合が多い。スパンが 90 cmになるとまず駄目である。日本のように湿度が高い国ではこれは顕著である。
これは木材の持つ特性で、撓まないようにすることはできない。材料の縦の寸法を大きくし、スパンを小さくする以外ないが、条件が厳しいことが多い。2x8材を使えばかなり良いがそんなことをする人はいないだろう。
そこで筆者が採用したのは軽天材料である。これは厚さ 0.5 mm 強の亜鉛引き鉄板を曲げて角パイプにしたもので、角スタッドと呼ばれる。実に軽く、剛性が高い。その表面にはシボ加工がしてあり、加工硬化している。何よりも優れているのは、経年変化が事実上ないことである。45x65 の材が使い易い。
切断はディスク・グラインダでも良いが、慣れれば角から金バサミで切り込める。ネジ留めは実に簡単で、専用の金具をタッピング・ビスで瞬時に留められる。価格は木材の 1/3 程度である。ホームセンタで簡単に入手できる。
これを横に寝かせ、その上に合板(プライウッド)ではなくランバーコアを張ると良い。これは剛性が大きく、波打つことが無いし経年変化が少ない。15 mm以上の厚さである。角パイプにはコーススレッドで簡単にネジ留めができる。
レイアウトの足は木材で構わない。木材は縦の圧縮方向には強い。角パイプを数本並べてその支えの梁を2x8材で作り、足は2x2でも良い。壁に取り付けることもできる。
この方法は質量が小さくなり、住宅への負担が少なくなるし、出来上がったものの平面度が極端に良くなる。レーザを用いた水準器で測ると、完全な平面と言って良いことが分かる。経済的であるところも大きな利点である。
線路が水平でないと、その上にある勾配は一定でなくなる。せっかく計算して牽くはずの列車がスリップしてしまうことになるのだ。木製に拘る人は多いが、10年先を考えているとは思えない。

木製の路盤は撓(たわ)む。10年もするとスパンが 60 cmしかなくても垂れて来る。目を近付けて透かして見ると、無視できないほどの撓みがある場合が多い。スパンが 90 cmになるとまず駄目である。日本のように湿度が高い国ではこれは顕著である。

そこで筆者が採用したのは軽天材料である。これは厚さ 0.5 mm 強の亜鉛引き鉄板を曲げて角パイプにしたもので、角スタッドと呼ばれる。実に軽く、剛性が高い。その表面にはシボ加工がしてあり、加工硬化している。何よりも優れているのは、経年変化が事実上ないことである。45x65 の材が使い易い。
切断はディスク・グラインダでも良いが、慣れれば角から金バサミで切り込める。ネジ留めは実に簡単で、専用の金具をタッピング・ビスで瞬時に留められる。価格は木材の 1/3 程度である。ホームセンタで簡単に入手できる。
これを横に寝かせ、その上に合板(プライウッド)ではなくランバーコアを張ると良い。これは剛性が大きく、波打つことが無いし経年変化が少ない。15 mm以上の厚さである。角パイプにはコーススレッドで簡単にネジ留めができる。
レイアウトの足は木材で構わない。木材は縦の圧縮方向には強い。角パイプを数本並べてその支えの梁を2x8材で作り、足は2x2でも良い。壁に取り付けることもできる。
この方法は質量が小さくなり、住宅への負担が少なくなるし、出来上がったものの平面度が極端に良くなる。レーザを用いた水準器で測ると、完全な平面と言って良いことが分かる。経済的であるところも大きな利点である。
線路が水平でないと、その上にある勾配は一定でなくなる。せっかく計算して牽くはずの列車がスリップしてしまうことになるのだ。木製に拘る人は多いが、10年先を考えているとは思えない。