2024年07月13日

86-ft Hi-cube boxcar 

UP 86ft Hi-cube 86-ft は 26.3 mである。こんなに長い貨車が半径 140 mほどの急カーヴを通っていた。模型で言えば半径 2.9 mで当博物館の最小半径とほぼ同じだ。アメリカにはそういう線路配置を持つジャンクションがかなりある。特に本線が直交している場所ではよく見る。その線路を、この車輌群が凄まじい音を立てて通過しているの見たことがある。
 
UP86ft Hi-cubeHi-cube wheels この写真は74年版の  Car and Locomotive Cyclepediaからお借りしている。連結器はかなり振れるようになっていて、開放テコは大きな変位に追随するように伸び縮みする。エアホースは連結器のシャンク下で一周巻いていて、伸縮、振れに対応する。
 車輌の幅は狭い。中央部が障害物に当たらないようにしているのだ。また、車端部のハシゴも少し削った部分にある。

 何を積んでいるのかということに興味があった。主として電化製品であった。洗濯機とか冷蔵庫である。これらは体積の割に質量が小さい。すなわち、体積が大きくないとたくさん積めないわけだ。だから appliance car(電化製品をelectric appliancesという)と呼ぶ人までいた。

safety-for-plug-door-boxcar 30年前キットを2輌手に入れたが、作り掛けたまま10年ほど放置してしまった。その間にあちこち壊れて来たので早く完成させたい。プラグドアの下部のローラ台車が無かったのが放置の原因である。それを3Dで作ってもらっているので、楽しみだ。この写真の下の4つの囲みがその台車である。

Penn Central Hi-cube 塗色は UP と Penn Central である。前者は珍しくもないが、後者は東部で現物を見たことがあり、脳裏に焼き付いた。ディカールを手に入れるのに苦労した。このHO模型の色は濃過ぎるし、色調が異なるように思う。PCは1976年に完全に破産した。 互いを敵視していた二つの会社を合併させたので、全くと言って良いほど融合せず悲惨な結果になった。

centering 手元の模型の裏側を見ると、色々な試行をしたことを思い出す。結局ショックアブソーバは外したが、復元装置付きの連結器は付いている。

コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2024年07月13日 08:16
この図面の車輪径が不思議な数字です。35インチのように読めますね。
2. Posted by dda40x   2024年07月13日 10:15
 コメントありがとうございます。その数字なのですが、原本が少しかすれていますけれども「38」のように見えるのです。
 他の「8」の数字と同じような感じです。「5」や「6」には見えません。珍しい数字です。
 一般的に荷重が大きいと大半径の車輪を使わないと損失が多くなります。瞬間的な弾性変形による車輪とレイルとの相互作用が大きくなるからです。要するに小さい車輪は”食い込む”のです。
(数字が大きく映っている写真を追加しています)

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