2024年07月09日

50ft PS-61 double door boxcar

1692228124.1280.1280__43758 この50ft-6in の貨車は懐かしい。1965年頃にこの塗装スキムが決まり、1969年の大陸横断鉄道開通100年祭に合わせて大量導入された。しかし70年代半ばにはこの車輌はかなり少なくなっていた。殆どが他社に売却されたようだ。

 この図は Intermountain のサイトからお借りしている。ドアはスライディングドアとプラグドアの両方が付いている。この貨車が欲しかったが、ブラス製は無く、自作するしかないと諦めていた。

UP 50ft boxcar 数年前、ジャンク同然の古いプラスティック・キット(50年前発売)を偶然入手した。最近組み始めたが、材質が変化していてとても脆い。ハシゴ類は、取り付けようとランナから外す瞬間に粉々に折れてしまう。仕方がないから細いものは全て捨て、大きな部品だけを使って組み、細部は金属製の部品を取り付けた。ABS製とは謳ってはいるが、やはり50年も経つと駄目である。可塑剤が蒸発したり、酸化されるのだろう。US Hobbies の製品であったから信用していたが、プラスティックという材料の限界を示しているようである。

 模型はブラス製か木製に限る。木材はバカにできない。これは伊藤 剛氏も指摘している。50年前の日本製ダイキャストはことごとく膨張している。その度合いは形によって異なるが、1%弱である。割れてはいないので気が付きにくいが、孔が大きくなって、ブッシュが抜け落ちるものが多い。
 アメリカ製であっても膨らんでいるものがたまにある。これは中国製のようだ。かなり悲惨である。

 ディカールは30年以上前に複数用意してある。当時もらったUPのポスターに、この貨車の60輌編成が曲線を描いて走る写真があった。本当はこの長い編成を作りたかったのだ。

50ft boxcar 塗装は黄色を先にしてしまったのは失敗だった。下地が黒なので、厚く塗らないと色が出なかった。下地が銀なら、薄く仕上がっただろう。艶が出ているので、反射で明るい部分が白く見える。Oスケールだから厚みはごまかせるが、HO以下では悲惨な結果だったと思われる。

 説明書に「この模型はABSで成形されているので、どんな塗料を塗っても問題ない。」とあったのには驚いた。思い切って、ホームセンタで安売りしていたラッカ・スプレイを使ってみたのだが、隠蔽力不足でやや厚い塗膜になってしまった。     

dda40x at 07:09コメント(2)boxcar | 材料 この記事をクリップ!

コメント一覧

1. Posted by Tavata   2024年07月25日 19:45
ダイキャストの膨張の件で大変馬鹿げた模型を手にしたことがあります。
某アメリカ大手メーカーが作った(米国型ではない)プラ製の蒸機なのですが、主台枠がブラスのプレス打ち抜き組立品をコピーしたような形状で、ご丁寧に軽め穴まで抜けていました。ダイキャストであれば塊状にして強度確保と酸化する表面を小さくした設計にすべきだと思いますが、まるきり材料特性を無視した作りで呆れてしまいました。(なお、同メーカーでも他ブランドの品(アメリカ国内向け?)はちゃんとした設計でした。)
その蒸機は、案の定、台枠に反りやクラックが出てきてしまい、捨て値で売ってしまいました。
2. Posted by dda40x   2024年07月26日 09:38
 ダイキャストの製品は時間が来れば駄目になるという前提で付き合う必要があります。模型用にはまず見ませんが、シルーミンというカメラのボディを作る材料は、ほとんど問題ありませんね。しかし、型の作り方が難しいのと、湯の管理の問題があって、そう簡単にはできないのだそうです。
 やはり、銅合金の安定性にはかないません。昔真鍮ダイキャストを採用したメーカがありましたが、型の寿命が短くて駄目だったようです。

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