2024年05月04日

続 最近のDCC

 Dennisは筆者のYoutubeを見て、関節式機関車の前後のエンジンが微妙にスリップしているのを感じ取った。その機関車には2個のモータが付いて、前後を独立に駆動しているからだ。きわめて自然である。

 ところが見せて貰った Bluenami には、あたかも "スリップしているかのような音" が出るモードがあるのだ。
 まず、一般の機関車は左右で2気筒であるが、3気筒を選ぶことができる。これはコンタクト・ホィールを付けているわけではないから、モータの回転から読み取るタイミングの間隔を狭くするだけであって簡単な話だ。しかし、そのタイミングは完全な三等分になっていないところがミソである。

 問題はその次で、スリップ・モードである。加速率を少し上げると、動輪が滑っているわけではないのに、スリップ音がするのである。その機関車の動輪を近くでじっと観察していると、奇妙なものである。
 関節機の場合は1回転で4回音がするのが2つあるわけだから、合計8回のドラフト音がするはずだ。その4つのタイミングを微妙にずらして坂道でのスリップを模擬する。片方だけ派手にスリップする様子も再現できる。しかしここまで来ると、何か詐欺にあっているような感じである。でも、売れているのだそうだ。HOのサイズで 5 mも離れていれば動輪の回転など見えはしないのだろうか。もちろん単機でも派手にスリップする音が出る。それはないよと思うのは、筆者だけなのだろうか。

コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2024年05月04日 10:11
当該の機能はDigitraxのデコーダーにも付いていました。
使ってみると小さいNでも実に奇妙な感覚を覚えたので全く使っていませんでした。
2. Posted by 愛好家   2024年05月04日 17:48
最近は出来の悪い機関車に最大限の音響効果を詰め込んで売っています。音を消して走らせると実に悲惨です。破壊的な機械音がします。
dda40x様がいつも強調していらっしゃる走りの改善をしていない商品に厚化粧をしているだけです。そろそろ気が付いても良さそうなのですが、駄目ですね。
3. Posted by dda40x   2024年05月10日 21:29
 小さいから見えないだろうと売っているのかもしれませんが、ウォーク・アラウンドを実行されている方には見えないはずはないのです。
 この種の「まやかし」は避けるべきだと思います。スリップは鉄道の持つ特質の一つです。滑らない機関車は壊れる可能性があることを知るべきです。

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