2024年04月26日
続 Low-D wheelsets



大きなレイアウトでは抵抗の大きな車輌を多重連の機関車でゴリゴリと牽いている。機関車1輌で貨車20輌が限度である。Low-Dならその5倍だ。
曲線も半径72インチ(1800 mm)が普通で、筆者のように110インチ(2800 mm)以上というのは稀だ。急曲線で連接機関車の前部エンジンが横に大きくはみ出すのは興覚めだ。
こういう話になると、理想と現実の違いである。既存の建物の中に作ると、小半径になる。別棟に作れば大きなものができる。大きな部屋を手に入れることが出来なければ仕方がないわけだ。そういう点では、筆者は運が良かった。均一な長い勾配を作ったので、牽引力の無いものは直ちに排除されてしまう。
Low-Dの応用例として、ハンプによる突放入換の話題が出た。
「すべての連結器にダンパを入れなければ、連結器座が壊れるな。」と彼は言う。筆者が、
「ヤードの仕分け線の下に空気を噴出するノズルを仕掛け、圧搾空気を送ってリターダとするのだ。」と言うと、笑い転げて「やってみたい。」と言う。実はこのアイデアは50年代のModel Railroaderに載っていると伝えた。
「当時は単なる思い付きのアイデアだったが、Low-Dなら可能だ。」と唸った。