2024年03月04日

dead rail

 これら20の話題の中で、筆者が一番注目しているのは dead rail である。線路に通電しなくても走る動力車制御方式だ。当然電池駆動になる。
 博物館の隠しヤードには240輌ほど入る。分岐は10台あるが、おそらく、ありとあらゆる故障が生じると予想する。その度に車輌をすべてどかして点検し、故障を直すというのは考えただけでも気が滅入る。半分以上が手の届きにくい隙間にあり、そこになにかの導電性のかけらでも落ちようものなら、完全にアウトとなる。
 実物の鉄道の貨車ヤードに架線は張ってない。張るべきではないのだ。全く同様に、隠しヤードには通電したくない。脱線はまずないから、機関車が電池動力で無線操縦で動けば、すべて解決だ。分岐はすべて露出させてあるから、メンテナンスは簡単だ。ポイントの切替は、ギヤード・モータの常時通電式である。その駆動はDCCで行う。そうするとルート・コントロールが自然にできる。連結器開放ランプは設置しない。遠隔操作でカプラの開放ができるからだ。

 A氏が新たに開発された無線方式は極めて合理的で、信頼性が高く、なおかつ広範な応用が効く方式だ。これは無線方式のDCCであって、多数の機関車を個別に呼び出せる。サウンド装置発煙装置も連動する。神戸の会場でも披露して戴いた。連結器の開放も訳なく出来、入換機としては願ったり叶ったりだ。もし商品化されれば、よく売れるだろうと思うが、モータと動力伝達機構の効率が悪いと、すぐ電池がなくなって立ち往生するはずだ。すなわち、dead rail には高効率の動力装置が不可欠なのである。

コメント一覧

1. Posted by 一読者   2024年03月06日 21:34
DEAD RAILの件、これまで意識したことがありませんでしたが、2017年4月から6月のブログを読み直すと、dda40xさんが既に注目していた技術だったのですね。
あれから7年近く経っていますが、日本では殆ど紹介されることが無かったように思います。
また、dda40xさんがその頃(2017年6月13日)の記事に以下を書かれています。
摩擦の少ない車輛を、高効率の機関車でたくさん牽き、重量感のある動きを再現させる。
それを実現するためなら、何でもする。つまらぬ(と言っては失礼か)ディテールには凝らない。
日本の模型界は、これとは正反対で、未だにディテール優先のモノカルチャー的鉄道模型を志向しているのは不思議でなりません。コンペ上位作品が手本になり、多くがこれに倣ってきた・・・、ように思え、言い過ぎかもしれませんが、模型誌の罪は軽くないと感じます。
過去には、井上豊さんの「スムースな運転の為に」のような、走りの改善に向けた記事がありましたが、近年は見かけない様に思います。そんな中、このブログは、数少ない走りを忘れない場所です。これからも良い情報をお願いします。
2. Posted by dda40x   2024年03月08日 22:16
 コメントありがとうございます。
 私の頭の中には、dead rail は ”あったらいいな”という意味合いではかなり昔からありました。それはDCCを採用し始めた頃ですから1999年くらいです。すべての車両をDCC化するのには時間が掛かるので、その間のつなぎ用には必要という判断でした。入換機としては不可欠の要素と考えました。

 ディテール優先は日本のみならず外国でもよく見かけます。しかし、その機関車はレイアウトでよく走るのです。この違いはどうしたものでしょうね。レイアウトのない国の車輌模型はソリッドモデルににモータが付いているだけなのでしょう。
 ある方からの極秘情報によりますと、コンペの入賞作品でポイントを通れるものは稀だそうです。「どうせ走らないならギヤボックスを外しておけばもっとリアルに作れるのに。」と言うと露骨に嫌な顔をされたそうです。

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