2024年01月30日

smooth running engines 

 滑らかに走らせるには歯車の噛合いに注意する必要がある。以前、どうしてウォームギヤが無音で廻るかという話題があった。歯と歯との衝突がないからだという話を紹介した。これは、滑らかに廻るということと同根である。ウォームギヤだからこそ、低速で滑らかに廻るのである。

 昔よく見たギヤボックスで、モータから来た推進軸がスパーギヤで平行に落とされ、ウォーム軸に伝動されている物があった。これはやかましい。すなわち動作が滑らかでなく、避けるべきものである。過去に見たものは歯数が足りない。すなわち噛合わせ調整をしても無駄なものばかりであった。 

 高効率ギヤはギヤ比がそれほど高くない。それを理由に採用に踏み切れない人も居ると聞く。高ギヤ比にするためには途中でもう一段ギヤを噛ませねばならず、滑らかさが損なわれる可能性がある。
 現実に高効率ギヤを採用した人たちの中で、ギヤ比について問題を提起している人は無い。そういう意見が必ず来ると思っていたから、少々拍子抜けしている。

 筆者は、技術者であった父親から「ギヤ比を低くすると効率が上がる事が多い」という実例をいくつか聞かされていたので、このギヤ比にすることにはためらいはなかった。摩擦損失は回転速度の関数であることは間違いない。

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