2024年01月24日

The engine equipped with inertia emphasizer II

 新登場のパシフィックをクラブの新年会に持って行き、2m の線路上だったが往復運転を披露した。興味のある人には運転をしてもらった。

「運転はすごく難しいですね。機関車ってこんなに重いのかって、初めてわかりましたよ。」
 世界に2輌しかない機関車である。

 今回は等価慣性質量が 200 kgもあるので、パシフィックでは場合によっては発車が難しい。テンダが極端に重いので、テンダ車輪がレイルの継ぎ目に落ち込んでいると、それが引掛かってしまい動き出しにくい。前回のテンダより、車輪径が小さいこともその影響を大きくしている。鉄レイルなので滑りにくいはずなのだが、それでもよく滑る。

 低電圧で巡航してそのまま逆転を掛けると、動輪はゆっくり逆回転して止まる。車体が止まった瞬間に電圧をゼロにすると実感的だ。止まっても逆回転しているのは、かなりドジな感じがするからだ。

 そのまま電圧をすこし上げるとゆっくり起動して後退する。わずかに電圧を上げるとシュルシュルとスリップする。この機関車はこのままでは軽過ぎだ。すこし補重するべきである。駆動力にはかなり余裕があるので、軸重を1割程度増やすだけで、キビキビした動きになるであろう。 

コメント一覧

1. Posted by うしじま   2024年02月10日 20:03
5 バンドー神戸青少年科学館での本日の演示で念願の空転を拝見し、また色々とご説明いただきありがとうございました。テンダを捧げ持たせていただき、こちらの記事の「極端に重い」を体験できて感激しました。
子供の頃はNゲージで遊びました、我が子と一緒にプラレールやレゴの鉄道おもちゃで遊ぶことで「大きい」模型の楽しさに気づきました。今は模型からは離れ、YouTubeなどの動画を楽しむばかりです。
会場の制約はありましたが機械音の小ささも感じられた気がしています。静かな環境でじっくりと拝見できる機会が得られるのを楽しみにしています。

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