2023年12月03日

続 不可思議なブレイス 

H21 endsillH21-drawing Pennsylvania鉄道の生き字引のbrass-solder氏から連絡があり、非常に鮮明な写真を送って戴いた。この機種には、普通とは異なる筋交いが入れてあることが分かった。端梁は異常に太く、それでポーリングを承けるようだが、その頻度は極端に少ないと思われる。

 さらに連絡があり、この種の珍しいブレイスはH21とGLAという機種だけにあることがわかった。その他は常識的な配置だそうだ。

 H21の端梁は異常に太く、ぶつけてもそう簡単には曲がらないような気はするが、同じ質量でなら、通常型のブレイスのほうが頑丈であると思う。設計者が計算上これで良いと言ったのかもしれないが、後に元に戻ったわけで、なんとも不思議な話だ。筆者は、この種の些細なことも非常に気になるタイプの人間で、随分頭を悩ましたが、これでスッキリして眠れると思う。もっと早くbrass_solder氏に相談すべきであった。

 実は今ペンシルヴェイニア鉄道のカブースが5輌、塗装待ちなのであるが、随分調べても分からなかったことが、今回のついでに聞いたら氷解した。いずれ紹介したい。


コメント一覧

1. Posted by Tavata   2023年12月03日 22:13
面白いですね。
ただ、ポーリングは大した太さのないポールで押しますから、掛かる荷重は高が知れている気がします。

リンクのページにPRRのGLaの記事があり、強度部材として、フレームだけではなく側板を積極的に使うようになった初期の車両である旨があります。すると、連結器からの牽引の荷重を側板に流すことを期待して、連結器から側板の近くまでの「引っ張り」のためのブレースを入れたのではないかと推測します。

https://lionelllc.wordpress.com/2014/08/01/freight-car-friday-pennsylvania-gla-hoppers/
2. Posted by dda40x   2023年12月05日 23:39
 コメントありがとうございます。
 それも考えたのですが、引っ張りならわざわざチャネル状にする必要もなく、単なる帯板で良さそうです。
 他に追随する車輌会社がないのも合点がいきません。

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