2023年12月09日
melting brass scrap
900 ℃になればオレンジ色になり、非常に粘り気の少ない液体になる。粉状の金属はぎっしり詰めてスタートしても良いが、塊は注意が必要である。熱で膨張して坩堝を割る可能性があるので、必ず縦に入れて長さの変化を上に逃がすようにせねばならない。粉はこぼさないよう樋状のもので流し込む。
900℃以上では 、ブラスの成分の亜鉛が揮発し、それが空気中の酸素と化合して白い粉をふくのでそれをステンレスのへらで取り除き、煉瓦の鋳型に流し込む。この時クランプで鋳型を締めて漏れないようにするのがミソである。ステンレスは熱伝導率が低いので熱くない。
今回は平たい鋳型であるので、上に浮いたスラグが載ったまま固まってしまった。縦長の鋳型にするとその部分を容易に切り捨てられるが、圧力が高くなるので、隙間から漏れやすい。
30秒も経てば完全に固まるので、それをバケツの水の中に投げ込む。これで500 g強である。ハンダも一緒に融けているので、快削性がある。ダライ粉は引き取り値が安いので、こうやってインゴットにしておくと高く買ってくれる。電気代が掛かるが、天気の良いときにやれば、太陽光発電の出力でタダでできる。
今回は量が少なかったのでこの炉を用いたが、大量にあるときは大きな 2 kg型を用いる。次回はそれを紹介しよう。
コメント一覧
1. Posted by mm 2023年12月09日 23:23
溶かして…と書いたところで、融かしてと書くべきだと思い出しました。このブログはそういうところの漢字が書き分けてあるのがすごいですね。
900℃以上では亜鉛が出てくるのですね。それ以下では出ないのでしょうか。
900℃以上では亜鉛が出てくるのですね。それ以下では出ないのでしょうか。
2. Posted by dda40x 2023年12月10日 09:30
900 ℃以下でも多少は出ます。亜鉛という元素は単体の沸点が907 ℃という低い温度で、亜鉛の融点も約850 ℃以上なので、亜鉛の蒸気は出ます。沸点というのは亜鉛の蒸気の分圧が大気圧と等しくなる温度です。水は100 ℃で沸騰しますが、それ以下の温度でもよく蒸発します。それと同じで、亜鉛の蒸発は避けられないことです。長い間融解状態を保つと亜鉛がかなり減りますから、加熱はなるべく短時間にし、蓋を開ける時間を減らします。
坩堝は炭素ですから、800 ℃で酸素分圧と一酸化炭素分圧が等しくなります。密閉空間ならCO濃度は酸素濃度と同じということですから、一息吸えばあの世行きの可能性が高いですね。気を付けましょう。
坩堝は炭素ですから、800 ℃で酸素分圧と一酸化炭素分圧が等しくなります。密閉空間ならCO濃度は酸素濃度と同じということですから、一息吸えばあの世行きの可能性が高いですね。気を付けましょう。