2023年11月09日

続 塗装日和

painted この種の貨車の下廻りは入り組んでいるので、塗料が奥まで入るように塗装の順番を考えておく必要がある。最初に裏返して垂直に吹き、次いで45度の角度で全体を廻しながら塗る。
 次に水平に塗らないと入らないところがあるので、そこを吹く。最後に45度の角度で上から吹いて出来上がりのはずだが、届かないところはある。そこは細い筆で補う。


tankers 2輌目以降は1輌目の経験を生かして、先に筆で入りにくいところを塗っておく。その後は手順通りに塗れば簡単に出来上がる。このTexacoのタンク車は70年代によく見た。この60輌編成を夢見ていたこともあった。現在はその1/5までしか来ていないが、未組みはもう1輌しか無いから、実現できそうもない。

wiping off 台車は車輪をはめた状態で、網の上で塗る。ひっくり返して全体を回転させながら、車輪を少しずつ廻して塗る。塗料がもったいないので、霧を細かくして無駄を減らす。踏面まで塗られてしまうので、シンナを付けた綿棒で拭き取る。塗った次の日なら、まだ塗膜は軟らかく簡単に取れる。Low-Dの鈍い光が魅惑的である。
 この写真は拭取り途上であるが、この後フランジの裏側も少し拭取る。そうしないと分岐のガードレイルの上に塗料が剥げたものが積もる。実物の車輪の裏側も、踏面以上の高さまで光っている場合が多い。実物のガードレイルはやや高いことが多いからだ。模型の場合はそんなに高いものはまず見ない。NMRAの規格ではレイルヘッドと同じだからだろう。祖父江氏の工房では出荷前にポイントを通す試験をしていたが、そのガードレイルは 1 mmほど高い。
「これで通りゃあ、文句あんめい。」 

dda40x at 11:09コメント(3)塗装 | tanker この記事をクリップ!

コメント一覧

1. Posted by YUNO   2023年11月09日 12:37
この時代の車輪は、まだ黒かったのですね。
塗装禁止になって錆の色そのままになったのはいつぐらいからだったのでしょう?おそらく何かの事故がきっかけで法律が変わったのだろうと想像しますが。
2. Posted by dda40x   2023年11月10日 08:13
 70年代はまだ車輪に塗ってありました。緑色に塗られた車輪を見て驚いた記憶があります。 
 88年にはほとんど色の付いた車輌は走っていませんでしたが、留置線では見かけました。
3. Posted by brass_solder   2023年11月10日 12:05
昔の資料を見ると台車も車輪も床下も車体色に塗られる場合が多かったようです。
赤い台車と車輪は異様ですが、しばらく走ればグライミーブラックになってしまったのでしょうね。
車輪の表面だけは漏れた油で真っ黒でしたが。

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