2023年11月01日

続々 installing the flywheel

 フライホイールを取り付ける台は、以前紹介したギヤボックスの鋳物を再利用した。内側を削って軽くし、軸受部にはブロックを貼り付けた。全て銀ハンダで作ったので極めて頑丈である。

support block 台枠のアングルにネジで締める。側面は皿ネジを使って沈めた。こうしないと上廻りがかぶせられない。衝突時のショックを受け止められるように、構造を十分に検討した。



clearance 回転部の沈め具合はこのような具合で、隙間は 0.4 mm程度だ。床下器具のハンダは銀ハンダで付け直した。重い構造物を付けたまま、台車を外して机に置くと、妙な力が掛かって外れる可能性があるからだ。 

finished flywheel ラジアルベアリングをよく吟味した。20個ほど出して順に取り付け、廻してみて最も静かなものを選んだ。重いものを廻すので、かなり過酷な条件である。
 選ばれたのはやはり日本製であった。残り少ない虎の子の日本製である。これでこのサイズの日本製は払底した。これを買ったのは35年ほど前である。ベアリング屋の番頭が親切にしてくれたことを思い出す。
 スラストベアリングは近くのベアリング専門店で買った。奥さんが、念入りに調べてNMBのを出して来てくれたが、価格は意外に安かった。この店は親切で珍しいサイズもよく揃うのでよく行く。

 慣性増大装置第2弾はこれで完成だ。12時間ほど掛かった。次回はこの半分で作りたい。 

コメント一覧

1. Posted by mm   2023年11月01日 16:09
日本製をまだお持ちなのてすね。やはり出来が違うようで驚きました。
無知な人が、日本製は無いなどと書いていましたが、反省してないようです。
2. Posted by 老模型人   2023年11月03日 20:23
隙間が0.4mmというのは見事です。写真で拝見すると、斜めにそいでありますね。
計算するのは難しくないですが、そのとおりに手仕事で作られるのは大したものです。
アングルに取り付けるときに皿ネジを用いていらっしゃるのは素晴らしいです。ガタが無くなりますからね。基本を押えた工作の見本です。
3. Posted by dda40x   2023年11月04日 22:10
 皿ネジについては、いずれ稿を起こして書こうと思っていましたが、ズバリ書かれてしまいました。皿ネジは頭を沈ませるためだ、と思った人は多いと思います。皿ネジは位置決め用です。テーパ部分で前後左右に動かなくなります。1本締めるだけで解決するので、便利なものなのです。逆に言うと皿穴は正確に拡げなければなりません。正確さを担保するための専用工具もあるくらいなのです。
 模型にはあまり使いませんから、その意味を考える人はいないだろうと思っていましたが、見事に見抜かれました。

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