2023年10月04日

Climax の台車を作る

Climax truck1 クライマックスの伝導方式を示す写真である。ギヤボックスは無いが、2つの軸が正しい位置に来るように、位置関係を保つ部品がある。

 傘歯車には、thrust(軸方向の推力)が発生するので、それを承けねばならない。ギヤボックスがあれば、ラジアル・ベアリング(法線方向の力を支える軸受)で、かなりのスラストを受けられるが、ここにはそれがない。外に独立したスラスト・ベアリングを置かねばならないわけだ。F氏は歯車の噛み合い部以外の摩擦を最小限にするために、あらゆる方策を講じることにしたようだ。

 動輪軸は Φ3 でかなり細い。駆動軸はそれを跨いでいる。歯車はどうしても調子が悪いようで、新規に発注すると言う。
 そのような製作所はどこにあるのかと心配したが、思わぬ方法であった。たくさんのギヤの中からまともなものを探し出し、それを彫金の工房に持ち込むのだそうだ.3次元測定器でデータを取り、それで樹脂型を作る。後に金属で置換をする。どれくらいの価格なのか、ヒヤヒヤしていたが、それほど高いものでもないらしい。 

dda40x at 10:04コメント(1)歯車 | Climax この記事をクリップ!

コメント一覧

1. Posted by YUNO   2023年10月04日 11:46
最近は3Dプリンタでロストワックスの原型や鋳型を作る方法もよく使われます。
メールで図面を送るだけで、上記の方法であらゆる種類の金属で部品の製作を請け負ってくれる工房も増えているので、以前よりはハードルも低くなり、価格もかなり安く作れるようになりました。
こんな便利なサービスを模型に使わない手はありません。

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