
Climaxを持って、F氏が来訪した。未完成だが、静かに走る。この機関車は
Lobaughが最後に出した機関車キットで、完成したものが走るところを誰も見たことがないという噂の製品であった。博物館で何年も保管していたところ、F氏がぜひ組んでみたいと申し出られたので、お願いした。

F氏は現在の
Lobaughの在庫をすべて持っているBob Stevenson氏にコンタクトして、もう一輌買ってしまった。そして2つを並べて作っている。とてもまともには組めないものであるから、ほとんどの部品をスクラッチから作り直し、歯車も一つずつ修正している。駆動方式は全く新しい方式を採用して、横から大歯車が見えなくなっている。
まだ
エンジン部分が取り付けてないが、8割方 完成の域にある。

動輪の鋳物は良いのだが、偏心していた。またフランジ形状が望ましくなかったが、直すのは難しい。そこで、先日の
タイヤを見せると目を輝かせた。カツミの鋳物の輪心、絶縁紙と車軸とをお渡しした。F氏は旋盤工作の達人であるので、全く心ブレの無い動輪を作れるはずだ。