2023年08月09日

続 Low-D 再生産

 車輪の精度について無頓着な人は多い。某運転会に行った友人からこんな報告を受けた。

「30年以上前のKTMの車輪が一番精度が良い。」と頷き合っている人たちが居たそうだ。何を見てそう言ったのか知らないが、友人の弁では、
「要するに、彼らはLow-Dを見たことがないからだ。いや、見ても分からないのではないか。」と言う。

 他社製の車輪をマイクロメータで測定し、顕微鏡で挽目を見ると、その粗さには驚く。ノギスで測っても、径の違いが分かるものもある。また、軸と車輪を結びつけるネジが粗く、しかも心が出ているとは言えないから、走りは悲惨だ。またジャーナル部分は太く、半径比が小さいので回転抵抗は大きい。

 Oゲージの線路上で異常に静かな車輌群が走っていれば、気が付く人は居るはずだ。筆者が、
「OJでは少ないから、見たことが無いのじゃなかろうか。」と言うと、
「いや、あの場にはOJの線路もあり、Low-D装着の電車が走っていたよ。でも気付かなかったんだ。」ということであった。これではお手上げである。

 要するに、これは観測能力の問題である。すなわち違いが分かる人ではないわけだ。もう少し若いときに高精度な車輪を見ていれば、考え方も変わっただろうが、すでに手遅れなのだろうか。

 実はその中のお二人は会ったことがある。OJ版のLow-Dを見せたこともあり、走っているのも見ていたことを憶えている。しかし、その静かさ、動揺の無さには気付かなかった。恐れ入ったのは、別れ際に、
「サンプルを寄越せよ。テストしてやるから。」と言ったのだ。
これを聞いて、とてもお相手は出来ないと思い、早々に退散したのが5年ほど前だ。自宅に走行用の線路を持たないようでは、音の問題は観測できないだろう。その点では、吉岡氏は別格であった
 
 走らせていない人には、車輌の性能は比較できない。 

コメント一覧

1. Posted by 老模型人   2023年08月09日 13:44
サンプルを要求したのは、要するにタダでよこせと言ったわけですね。
価値の分からない人に渡さなかったのは、正解でしょう。こういうおかしな人は時々いますからね。
2. Posted by 傍観者   2023年08月09日 20:19
ある運転会場で子供達が、特定の列車通過時になるとレール傍の机に頭をのせてジッと見ていた。気になったのでその子供と話すと、あの列車は実物と同じような音がするよ!と他の子供達を呼んで同じ姿勢で見ていた。あとで運転していた作者の方に聞いた所、その方の車両はほとんどLow-Dというステンレス車輪で、転がりが良くてカーブで軋み音が出にくいのだと話してくれました。
このブログの記事を見て、子供達はちゃんと音の違いが判っていたのだ、と感心しました。

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