2023年08月01日

続 機関士の手記

 この本がよく売れているようで、筆者も嬉しい。国内でも直接購入された方が何人かいらっしゃるようで、感想を聞かせて戴いた。

 本文の半分ほどは当ブログの記事と同じであるが、最後の部分は家族でなければ書けない内容で、とても興味深い。ボーイングB17に乗務し、偵察員、爆撃手を務めた。2回撃ち落とされて不時着し、レジスタンスの手引で脱出に成功、再度イギリス本土から出撃している。25回の出撃で生き残ったのだ。

 イギリスから見ると、ベルギー爆撃は川向うであってあまりにも近かった。ところがドレスデンは奥地で、敵地の上空を長く飛ばねばならなかった。損耗率が大きく、よく生きて帰って来られたと思う、と言っていた。carpet bombingという言葉をよく聞いたが、絨毯爆撃である。市民を抹殺するのが目的だ。1平方マイルに計300トンほど落とすらしい。最初は爆風で石造りの建物を壊し、2回目は焼夷弾で建物の骨組の木材に着火させる。
「俺は一体何人殺したのだ。」と彼は苦悩した。

 帰国後、復員兵に対する優遇措置で大学の学費を免除されたので、弁護士の資格も取ったが、結局は好きな機関士の道を歩んだのだ。

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