2023年07月12日

テーパ・ネジを切る

 テーパ・ネジを作るにはダイスを用いる。昔、水道屋は万力の付いた三脚を立て、パイプを取り付けて二人がかりで大きなダイスを廻していた。ダイスは3本あり、所定の順番で取り付けてあった。

  この頃はホームセンタでも水道管、ガス管は適当な長さで売っていて、両端にテーパ・ネジが切ってある。見ると4箇所に刃の跡が残っているので、工場ではダイスで切っている事がわかる。

 機械加工屋と話をしていたら、専用機で簡単にテーパ・ネジを切れるというので、それは当然だろうと思った。汎用機(すなわち筆者の持っているような普通の旋盤)ではできないはずなのだ。このような動画を見つけた。達人が手作業で作っている。
 まず、複合刃物台を傾けてテーパを作るが、その次にネジを切る時にはバイトをわずかに引かなければならない。CNCによるサーボ・モータが必要な仕事である。
 
 この人の左手の動きを見て欲しい。神業的な仕事だ。ネジ溝を何回かに分けて切り分けている。ゲージを廻すと、1回で所定の位置まで入るのは素晴らしい。この道10年以上の達人である。

dda40x at 07:12コメント(1)旋盤 | ネジ この記事をクリップ!

コメント一覧

1. Posted by 読者   2023年07月14日 02:03
素晴らしい動画を紹介下さり、感謝します。
この方のような素晴らしい職人さんが、そこかしこにいた時代があったのですね。この動画は、貴重な映像です。

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