2023年04月03日

続 高効率ギヤ 

 過去にも何度か書いたが、この歯車の設計にはかなりの時間を掛けている。普通のウォームではない。進み角が大きくなると、ウォーム・ホイールも多少変化する。そのあたりのことは細かく計算した。

 仕様を決めただけで業者に発注して、「設計した」と言い張る人もいるが、それではうまくいかないのは自明だ。
 今回のHOにも使えるギヤセットは、Oゲージのディーゼル、電車用でもある。徹底的な工夫により、極めて高効率で、音もしない。

 先日の来客は、音がしないのには感服したとおっしゃる。音はするはずはないのだが、普通のHOのウォーム・ギヤセットはやかましいと言う。何か根本的なところが間違っているのだ。1条のウォームで進み角が小さいので、ほとんど何も考えることはないが、音がするそうだ。

「かなりのノウハウが詰まっているのですよね。」とその来客は感想を述べられた。確かにそれはあるが、それは本を読んで計算を繰り返しただけで、筆者自身の発見ではない。これは、良いものを作ろうと思えば当然するべき努力である。コンピュータに数式を入れてグラフを描かせ、効率の計算をしたと信じる人も居るから困ったものだ。

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