2022年03月22日
佐藤昌武氏の主張
佐藤昌武氏の名は、ある程度古くからの趣味歴がある方なら、ご存知の人が多いはずだ。TMSの初期から執筆されている達人であり、O、HO、TTゲージで、秀作を発表されている。山崎喜陽氏とは親しかった。
しばらく前に亡くなったが、その前にTMSに2回に亘って発表された記事で、鉄道模型の今後の展望を書かれていた。その中に博物館の必要性を強調されている。
氏は日銀にお勤めで、パリに駐在されていたこともあり、ヨーロッパ方面での見聞を、様々な形で語られた方である。筆者とは、意見が一致したことは多くはないが、この博物館の意義に関しては、完全に一致している。
鉄道模型は、まだ市民権が確立されていないと述べている。
1.それを確立するには、公開運転会、コンクールが、雑誌ではなくマスコミによって広報されるべきであること。
2. 模型入門記事が、模型専門誌以外にも掲載されるべきこと。
3. 学校に鉄道模型クラブが設けられること。
4. 制作品、中古品がオークションで格付けされるようになること。
5. 名作、エポック・メイキングな作品を永久保存する施設が設けられること。
1. に関しては、かなりその種のイヴェントがある。最近のコロナ禍で減ってはいるが、昔に比べたらかなり増えた。
2. は少ないと思う。
3. 最近は学校内のクラブは少ない。
4. 日本のオークションは、あまり感心しないが、タマ数の多いe-bayなどは、かなり進化している。アメリカには、鉄道模型のオークションサイトがいくつかある。
5. まさにこれを実現しようとしている。これは20年ほど前から、植松宏嘉氏、川島教昭氏らを交えて意見交換していたが、まさか自分でやることになるとは思わなかった。本当は、ある方を中心に据えたものを構想していた。
伊藤 剛氏を始めとする、何人かの達人の遺作をお預かりした。ここに来れば、ある程度の Oスケールの発達の歴史が見られる。専用のガラスケースを用意して、陳列した。地震への備えもある。
現在、最終的な仕上げ段階に入った。盗難防止には気を付けるように、各方面から忠告戴いている。
しばらく前に亡くなったが、その前にTMSに2回に亘って発表された記事で、鉄道模型の今後の展望を書かれていた。その中に博物館の必要性を強調されている。
氏は日銀にお勤めで、パリに駐在されていたこともあり、ヨーロッパ方面での見聞を、様々な形で語られた方である。筆者とは、意見が一致したことは多くはないが、この博物館の意義に関しては、完全に一致している。
鉄道模型は、まだ市民権が確立されていないと述べている。
1.それを確立するには、公開運転会、コンクールが、雑誌ではなくマスコミによって広報されるべきであること。
2. 模型入門記事が、模型専門誌以外にも掲載されるべきこと。
3. 学校に鉄道模型クラブが設けられること。
4. 制作品、中古品がオークションで格付けされるようになること。
5. 名作、エポック・メイキングな作品を永久保存する施設が設けられること。
1. に関しては、かなりその種のイヴェントがある。最近のコロナ禍で減ってはいるが、昔に比べたらかなり増えた。
2. は少ないと思う。
3. 最近は学校内のクラブは少ない。
4. 日本のオークションは、あまり感心しないが、タマ数の多いe-bayなどは、かなり進化している。アメリカには、鉄道模型のオークションサイトがいくつかある。
5. まさにこれを実現しようとしている。これは20年ほど前から、植松宏嘉氏、川島教昭氏らを交えて意見交換していたが、まさか自分でやることになるとは思わなかった。本当は、ある方を中心に据えたものを構想していた。
伊藤 剛氏を始めとする、何人かの達人の遺作をお預かりした。ここに来れば、ある程度の Oスケールの発達の歴史が見られる。専用のガラスケースを用意して、陳列した。地震への備えもある。
現在、最終的な仕上げ段階に入った。盗難防止には気を付けるように、各方面から忠告戴いている。
コメント一覧
1. Posted by Tavata 2022年03月22日 12:35
なるほど、面白いですね。
1.公開運転会、コンクールは実施されていますが、マスコミで報じられる際は「鉄道=子供の遊び」という思想から脱却していない気がします。旅番組でレイアウトのある店を訪ねたタレントがNゲージを暴走させて喜んでいる姿もあり、遊び方を示さない店もどうかと思いました。
2. 模型入門記事が専門誌外にも掲載されるのも、大変少ないです。ただ、ネット社会なので、「入門記事」へのアクセスは比較的容易に思います。
3. 学生の鉄道模型クラブは、学生向けコンテストも含めて、アメリカよりも日本の方が盛んです。Nゲージの価格帯が、他国より遥かに安いことも要因でしょう。また、HO以上では、若年層は価格面から外国形(特に英国のOO)を楽しむ人が多いですね。
4. 自作品などのオークションでの格付けは、日本は「限定品」「プレミア」志向で、そのものの出来や工芸的・歴史的価値を見いだすまでにはなっていないと思います。また、一般にウェザリングやディテールアップをすると、たとえ上手でも価格が下がる傾向があります。
ただ、雑誌掲載や入賞による「ハクのついた」作品は高騰するのは確かです。
なお、動力の調整やモータ更新へのプラス評価は全くありません。
5. 作品を保存する施設については、この博物館以外では、梅小路の三ツ矢氏の作品群、足立区の私設ライブスチーム博物館、一歩譲って横浜のH氏の博物館くらいに思います。ただ「永久保存」なのかは不明です。また、博物館及び類似施設であるからには、展示品に造詣が深く、質問対応できる方(キュレータ)がいてほしいと思います。
1.公開運転会、コンクールは実施されていますが、マスコミで報じられる際は「鉄道=子供の遊び」という思想から脱却していない気がします。旅番組でレイアウトのある店を訪ねたタレントがNゲージを暴走させて喜んでいる姿もあり、遊び方を示さない店もどうかと思いました。
2. 模型入門記事が専門誌外にも掲載されるのも、大変少ないです。ただ、ネット社会なので、「入門記事」へのアクセスは比較的容易に思います。
3. 学生の鉄道模型クラブは、学生向けコンテストも含めて、アメリカよりも日本の方が盛んです。Nゲージの価格帯が、他国より遥かに安いことも要因でしょう。また、HO以上では、若年層は価格面から外国形(特に英国のOO)を楽しむ人が多いですね。
4. 自作品などのオークションでの格付けは、日本は「限定品」「プレミア」志向で、そのものの出来や工芸的・歴史的価値を見いだすまでにはなっていないと思います。また、一般にウェザリングやディテールアップをすると、たとえ上手でも価格が下がる傾向があります。
ただ、雑誌掲載や入賞による「ハクのついた」作品は高騰するのは確かです。
なお、動力の調整やモータ更新へのプラス評価は全くありません。
5. 作品を保存する施設については、この博物館以外では、梅小路の三ツ矢氏の作品群、足立区の私設ライブスチーム博物館、一歩譲って横浜のH氏の博物館くらいに思います。ただ「永久保存」なのかは不明です。また、博物館及び類似施設であるからには、展示品に造詣が深く、質問対応できる方(キュレータ)がいてほしいと思います。
2. Posted by マニアの主張 2022年03月22日 14:33
現在鉄道模型雑誌の製作作品コンクールというイベント記事や、昔のモデルカーレーシング場のような、ただ高速で走らせて見せる場所が多数見受けられる。よく見てみると、塗装が綺麗だが、明らかに注油してなくキーキー音を発している場面や、車輪の整備不良に伴う接触不良など基本手入れがないことに気づかされる。一部の模型クラブ等で鉄道模型の基本手入れ等の啓蒙活動を行っているが、模型雑誌等の採り上げがあまり見受けられない。あくまでも模型趣味なので、物の見方は多数あるが、これと決めつける事もむずかしい。
「限定品」「プレミア」志向と煽り立てる風潮もハテナ?です。また商業的博物館の展示作品を見ても既製品収集の域を脱している様には見えない。ブログ筆者の様に自分で博物館を立ち上げてしまい、過去の趣味人達の作品を展示する努力もすごい。チャンスがあったら見て、鉄道模型趣味の見方を考えたい。
「限定品」「プレミア」志向と煽り立てる風潮もハテナ?です。また商業的博物館の展示作品を見ても既製品収集の域を脱している様には見えない。ブログ筆者の様に自分で博物館を立ち上げてしまい、過去の趣味人達の作品を展示する努力もすごい。チャンスがあったら見て、鉄道模型趣味の見方を考えたい。
3. Posted by M.K 2022年03月22日 21:51
開館を楽しみにしております。応援しております。